
DENON HOME SOUND BAR 550×DENON HOME150(2台)でリアルサラウンドを試してみた

Denon Homeシリーズはアイテムを組み合わせることで、リアルなサラウンド環境の構築が可能。今回は、原音の魅力をストレートに伝えるサウンドバーDenon Home Sound Bar 550と、高音質なスマートスピーカDenon Home150 2台を組み合わせたサラウンド環境をデノンブログ編集部員の自宅でお試し。映画や音楽を楽しんでみました。


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バーチャルではない、リアルサラウンドで楽しめるDenon Homeシリーズ
テレビにつないで使用するサウンドバー。サウンドバーは通常であれば単体またはサブウーハーとの組み合わせで使用し、サラウンドもバーチャルサラウンドを楽しむのが一般的ですが、デノンのプレミアム・スマートサウンドバーDenon Home Sound Bar 550の場合は、単体での使用に加えて、同シリーズのネットワークスピーカーDenon Home 150またはDenon Home 250を2台リアスピーカーとして組み合わせることで、バーチャルではない、リアルなサラウンドが楽しめます。今回は、Denon Home Sound Bar 550をフロント、Denon Home 150(2台)をリアに設置し、4chのサラウンド環境を作ってみました。
HEOSアプリでサラウンド環境を設定
まずセッティングからですが、方法はシンプル。設置したい場所のWi-Fiに接続したスマートフォンもしくはタブレットのHEOSアプリで、それぞれのDenon Home端末をセットアップします。この時ちょっとしたポイントなのが、リア用のDenon Home 150をセットアップする際に、いっぺんにやろうとしないことです。Denon Home 150は見た目が同じですので、適当な場所に置いて電源を入れて読み込むと、どっちを左(右)に設定したか分からなくなりがち(実際にそうして分からなくなりました)。音を出してみてどちらから出ているか判断すればいいのですが、その手間を省くためにも、最初からセッティングしたい位置へ置いてから、1台ずつセットアップするようにします。
↑Denon Home Sound Bar 550はテレビの前、Denon Home 150はそれぞれソファの後ろに設置
そしてスピーカーの名前を設定する際には、Denon Home 150 L(左)・Denon Home 150 R(右)といったようにLRが分かるように入れておきましょう。 HEOSアプリで、すべての機器をセットアップしたら最後はドラッグして3つのスピーカーをまとめます。HEOSアプリでサラウンド化するか聞かれますので、「OK」をタップすればリアルサラウンド環境の完成です! もう一つの注意点としては、全ての機器でファームウェアアップデートを確認して最新の状態(同じバージョンのファームウェア)になっているかどうかを確認することです。最新バージョンで揃っていれば、問題なくつながります。


リビングが大迫力のホームシアターに つながったところでさっそく映画を観ました。タイトルは「ブレードランナー 2049」(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)です。タイトルからも分かるように、1982年に公開された映画「ブレードランナー」(リドリー・スコット)の続編で、原作の小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(フ ィリップ・K・ディック)も大好きな作品ですので、「ブレードランナー 2049」が公開された当時は映画館へ観に行きました。
「ブレードランナー 2049」「ブレードランナー 2049」 2017年米/ドゥニ・ヴィルヌーブ2017年米/ドゥニ・ヴィルヌーブ
家でリアルサラウンドでこの映画が観れるなんて・・・と感慨にふけっていたら、冒頭シーンから度肝を抜かれるハメに! 主人公のK(ライアン・ゴズリング)が任務(レプリカント狩り)に向かう冒頭、Kが乗った飛行機が画面の手前側から奥に向かって飛行するシーンで、まさに頭の後ろから前方(画面奥)に向かって飛行機が通り過ぎて行く音が、リアルに響いて鳥肌が立ちました。これはヤバい! 冒頭以外にも移動シーンは飛行していることが多い本作、荒廃した街の上から俯瞰するカットには、地球の未来を表現するディストピアな映像が広がり、飛行する車両のエンジン音にリアルに包まれることで、自分もこの街にいるかのような妙な現実感をおぼえます。
そして、旧作の「ブレードランナー」で憧れたあの場所、リック・デッカード(ハリソン・フォード)がうどん屋でうどんを食べる屋台街のようなところ、「ブレードランナー 2049」では、すでに店で人は働いておらず、自動販売機で食べ物を買い食べる人たち、ホログラムで描きだされた人が踊っていたりと、カオスな近未来の街に変貌していました。このシーンを劇場で観たときも嬉しくなりましたが、自宅のリビングで、降り続く雨の音や人々の雑踏に包まれると、もっと距離が近いような、この街を歩く人たちの中に自分もいるような感覚がして面白かったです。
こういったSF大作モノは、映画館で観るとその音の迫力も相まって、まさにその世界に飲み込まれるようなエキサイティングな体験ができますが、反対に、家であの感動を…! と家でBDを見直したりするとちょっとつまらなく思えたりすることがよくあるのですが(まさに劇場マジック)、リアルサラウンドに包まれるホームシアターがあると、その臨場感から劇場で観たあの感覚や感動が追体験でき、とても贅沢な気持ちになれました。映画における音の重要性が、いい環境で観ると如実に分かりますね。


リビングがクラブ化!? リアルサラウンドで音楽を楽しむ
次に音楽です。映画は映画館へ行けばサラウンドは体験できますが、音楽は?と言えばなかなか難しいかもしれません。ライブやコンサートは基本的に前から音が聴こえますので、四方から音楽に包まれる感覚というのは、ナイトクラブのような場所でしか味わえない、結構レアな体験です。それが自宅でできてしまうのが、ホームシアターでのリアルサラウンド環境です。今回はDenon Homeシリーズのネットワーク機能で、特定の音楽を聴いたというより、テクノやハウスを中心とした、クラブでかかるようなプレイリストをかけて“アゲ感”を楽しんでみたり、ジャズのプレイリストをかけて浸ってみたりと、普段はできないような聴き方をしました。友だちを家に招いたホームパーティなどでも盛り上がること間違いなしです。
家族それぞれが楽しむ、みんなでも楽しむ、を実現
サウンドバーの手軽さと、バーチャルではなく、リアルに後ろから音が聴こえてくるサラウンドサウンドを兼ね備えたDenon Homeのリアルサラウンドシステム。AVアンプを介して構築したサラウンド環境と大きく違うのは、それぞれが単体で使用できるというところです。平日はDenon Home Sound Bar 550をテレビを観るときに使い、Denon Home 150は音楽を聴くスピーカーとして寝室や書斎やキッチンでそれぞれ別々に使用、週末にリビングで映画を観るときに、全機器を集結させてサラウンド化、と家族それぞれが楽しむ、みんなでも楽しむ、を実現できるのがDenon Homeシリーズなのです。ライフスタイルに合わせて柔軟に視聴スタイルを変化させることができるのは、新しいと感じました。 AVアンプを使用したサラウンドは、スピーカーを増やしてカスタマイズしていく楽しみ、どこまでも音質が追求できる楽しみと、違う楽しみ方があります。ホームシアターでサラウンド環境を楽しむための選択肢が増えて、嬉しいけれど悩んでしまいそうですね…!
(編集部S)
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