
「MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR“祝典”LIVE Blu-ray」をDenon HomeでDolby Atmos環境で再生してみた

結成15周年を迎えたアイドルグループ、ももいろクローバーZ。昨年発売された6thアルバム「祝典」の世界観を堪能できるツアーの映像をDolby Atmosで収録した「MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR“祝典"LIVE Blu-ray」が発売されています。デノンオフィシャルブログではそのライブ映像をDenon Homeのワイヤレスサラウンド・スタートセットで聴いてみました。しかも実際のライブ体験と比較するというシビアなレビュー。ぜひご覧ください!
2008年に結成されたももいろクローバーZは今年でなんと、結成15周年を迎えます。他のアイドルグループとは一線を画し、生歌で激しいダンスを行うというライブパフォーマンスはまさに迫力満点です。ももいろクローバーZは2022年5月、コロナ禍を経て3年ぶりのリリースとなったオリジナル・フル・アルバム「祝典」を発売しました。そして2022年9月には「祝典」の世界観が堪能できるライブパフォーマンスをDolby Atmosで収録した「MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR“祝典”LIVE Blu-ray」を発売。ももクロのライブパフォーマンスがDolby Atmosの立体音響で体験できるということで、デノンブログ編集部ではそのライブ映像をDenon Homeのワイヤレスサラウンド・スタートで試聴してみました。
まず「ももいろクローバーZ」のライブに行ってみた
Dolby Atmos再生の迫力を味わう前に、実際のライブの迫力を体験するべく、埼玉スーパーアリーナで開催された、ももいろクローバーZのライブに行ってみました。
会場の埼玉スーパーアリーナに到着した時点で、コンサート会場全街が赤、黄色、ピンク、紫のメンバーのカラーにライトアップされていました。ももいろクローバーZの世界観はコンサートが始まる前から展開されています。このあたりははやりリアルなライブでなければ味わえないところと言えるでしょう。
編集部Iが見に行ったのは「ももいろクリスマス2022 LOVE」というコンサートでした。
ライブパフォーマンスの様子は撮影できませんでしたが、オープニングからアンコール(アンコールがうれしいことに長い!)まで、Ⅰ時間以上ぶっ通しで激しいパフォーマンスと歌が繰り広げられました。ものすごいパワーと集中力です。これだけの長時間、生で歌って踊り続けられるももクロ、さすがです。
そしてコロナ対策で歓声は出せなかったとはいえ、客席を埋め尽くすモノノフたちが、メンバーそれぞれのイメージカラーである4色のサイリウムを終始振り続けて応援。他のライブでは体験できないくらいのアーティストと客席との一体感で、さいたまスーパーアリーナ全体が一つになり、ももクロのパフォーマンスを支えていました。いや、支えるというよりステージとモノノフとの熱い魂の交感が、ももクロのパフォーマンスの核心なんだな、という印象を持ちました。もちろん生音のバンドサウンドもライブならではですし、凝りに凝ったライティングや演出も迫力満点でした。
さぁ、このももクロのライブパフォーマンスの魅力と迫力を、デノンのサウンドバーDenon Home Sound Bar 550を中心としたシステムで、どこまで肉薄できるのでしょうか。
Denon Home ワイヤレスサラウンド・スタートセット+Denon Home Subwooferでホームシアターを構築
それではいよいよデノンのAV試聴室でDolby Atmosで収録した「MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR“祝典”LIVE Blu-ray」を再生してみましょう。こちらが今日再生するBlu-rayです。
MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR “祝典” LIVE
内容はこんな感じで。トレイラーをぜひごらんください。
ももクロ『MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR “祝典”』 LIVE Blu-ray & DVD Trailer
そして、Dolby Atmosで収録されたももクロのライブサウンドを再生するために今回用意したのが、Denon Homeのホームシアター。まずはサウンドバーのDenon Home Sound Bar 550、そしてリア再生用のネットワークスピーカーDenon Home 150、そして迫力ある重低音を再生するサブウーファーのDenon Home Subwoofer。



こちらが試聴室でセットアップされたDenon Homeのホームシアターです。テレビモニターの手前にDenon Home Sound Bar 550を設置し、すぐ横にサブウーファーのDenon Home Subwooferを置きました。
そして試聴ポジションの後方の右側と左側にそれぞれリア再生用のDenon Home 150を設置しました。
Denon Home Sound Bar 550を中心とした4.1チャンネルのホームシアターです。ちなみにDenon Homeのホームシアターの素晴らしい点は、スピーカーはすべてワイヤレスで接続でき、ホームシアターの設定や基本的なコントロールはスマホに入れたHEOSアプリで行えます。
それではさっそく「MOMOIRO CLOVER Z 6th ALBUM TOUR“祝典”LIVE Blu-ray」を再生してみましょう。
べスポジ、最高のバランスで、ももクロのパフォーマンスが楽しめるDolby Atmos再生
(冒頭から数曲聴いてみて)いやー、想像以上にリアルでライブの体験に迫る臨場感があります。
このBlu-rayは武道館でのももクロのライブをDolby Atmosで収録していますが、ライブ会場の空気感をリアルに表現する空間表現能力には驚かされました。アリーナよりはやや狭い、武道館ならではの正八角形の空間感、そして壁面や天井から音が降ってくる感じ、さらに自分の横や後ろ側から聞こえてくるモノノフの拍手や熱気。これはまさに、あのライブの「場」の感覚そのもの。特にDenon Home Subwooferがいい仕事をしていて、オープニングのSEの重低音やバスドラムの重低音が余裕を持って空間全体に広がっていく感じは、まさにライブで体感した音響そのもの。ライブの感覚が追体験できます。
ところでこの圧倒的な臨場感やリアリティはDolby Atmosならではなのか、それともほかのフォーマットでもある程度感じられるのか。そんな疑問が試聴をしているうちに生まれてきました。そこで同じ曲をDenon Homeサウンドモードを切り換えて試聴してみました。切り替えはHEOSアプリで簡単にできます。
HEOSアプリのサウンドモード切り換え画面
冒頭部分を「Pure」や「マルチチャンネルステレオ」で聴き比べてみましたが、オーディオ的な原音への忠実さはさておき、Dolby Atmosの臨場感、空間感は圧倒的です。またサブウーファーの効きもDolby Atmosがいちばん効いているように感じました。Dolby Atmosというと「立体音響」「3Dサウンド」という切り口で語られることが多く、「天井から音がする」ということがよく語られますが、今回試聴した印象のポイントは、
- 豊潤で重厚な低音が試聴空間に広がって他のモードとは段違いにリッチになる
- 聴いている空間感がまるでライブ会場にワープしたみたいに、一気に広くなる。
- 音が前後、左右、そして上下に広がるので、センターに定位するボーカルが非常に聴きとりやすくなって、ちょっとした声の表情の変化や息づかいまでもが明瞭にわかる。
といった感じです。
とにかくDolby Atmosのライブの空間感、熱気の再現性はすごいです。
※ちなみにモモクロのメンバーがオフィシャルサイトでDolby Atmosで自分たちで体験する動画がオフィシャルサイトにありましたのでそちらもぜひご覧ください。
ライブで一体感を味わい、Dolby Atmosでそれを何度も追体験するのがベスト!
さて、最後に実際のライブとDolby AtmosのBlu-rayを両方見ての感想を書いておきます。
ライブは、なんといってもアーティストと場をリアルに共有していますし、多くのファンたちとも席を並べますから、体験としては唯一無二。かけがえのないものです。こうした唯一無二の体験のために僕たちはコンサート会場に足を運ぶわけです。特に同じ場を共有するライブの価値が「プライスレス」であることは、コロナ禍で音楽ファンとして痛いほど身に染みました。
一方Dolby Atmosの動画コンテンツを視聴することは「べスポジで、あり得ないぐらいいい音でライブを追体験できる」ということに尽きます。しかもいつでも、何度でも。そして場の共有感、そしてライブ空間の再現性も非常に高く「ライブ会場にいる感覚」は、かなり現実に肉薄しています。これは音楽ファンにとっては本当に幸福なことです。Dolby Atmos、本当にすごいです!
というわけで、まとめとしては、まずはライブ会場に行き、その後でDolby Atmosでライブを追体験するのがベスト、ということになります。そして残念ながらライブに行けなかったの場合は、Dolby Atmosで収録された映像で、限りなくリアルに近いライブを体験するのがいいのではないでしょうか。
ももクロのDolby Atmos、実に素晴らしい仕上がりですので、ぜひご体験いただきたいと思います。
(編集部I)
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