
デノンのサウンドバーのベストセラー機DHT-S217がDHT-S218にモデルチェンジ。その圧倒的な高音質を新製品発表会で体験しました!

デノンのサウンドバーのベストセラーモデル「DHT-S217」の後継機「DHT-S218」が発売されました。デノンオフィシャルブログではDHT-S218新製品発表会での試聴の様子をレポートします。
「DHT-S218」の製品発表会は、ディーアンドエム・ホールディングス本社ビルの試聴室にて行われました。今回は製品発表会の様子を試聴会中心にレポートします。
「DHT-S217」のサウンドを徹底的に磨き上げ、
「DHT-S218」が登場

まずはDHT-S218の製品概要をご紹介しましょう。
DHT-S218の製品概要
デノンのサウンドバー「DHT-S218」は記録的なヒットを記録したデノンのサウンドバーDHT-S217の後継モデルです。デノンのサウンドバーのラインアップではエントリークラスにあたるDHT-S200シリーズとなり、DHT-S218はDHT-S216から数えて3世代め。DHT-S216では筐体の音響的なデザイン、DHT-S217では回路などのエレクトロニクスに徹底的にメスを入れ、そしてDHT-S218では開発リソースの大部分を音質検討に割いたことで、2世代目のDHT-S217から音質が飛躍的に向上しました。
3世代を経て完成したDHT-S200シリーズ(DHT-S218発表会資料より)
DHT-S218の主な特長
- 立体音響技術「Dolby Atmos®」に対応
- 映画や音楽、ゲームに深く没入できる高解像度のロスレスオーディオ
- 高品質なオーディオを低遅延で安定的にストリーミング可能な最新のBluetooth技術、Bluetooth「LE Audio」対応
- VRRとALLMをサポートしゲーミング機能を強化
- 3ウェイ6スピーカーシステム
- 簡単セットアップ
- インテリアに調和するスタイリッシュなデザイン
こちらは説明会で使用されたDHT-S218の内部。サブウーファー一体型構造で本体に下向きのサブウーファー2基を内蔵しています。
DHT-S200シリーズはコンパクトなバー状のボディに6基ものスピーカーを内蔵。
DHT-S218の飛躍的な音質を本社試聴室で検証!
さて、ここからは本社試聴室で行われたDHT-S218の試聴会の様子をレポートします。
川崎の本社試聴室には先代のDHT-S217とDHT-S218が用意されました。サランネットの変更(DHT-S218は音の透過率が向上したサランネットを採用)など、若干の違いはありますが、ハードウェア的にはほとんど変更のないDHT-S217とDHT-S218での比較検聴を行いました。果たして音質はどれほど違うのでしょうか。
最初はCDのステレオ音源を使い、プロセッシングを行わないで素のサウンドが聴ける「PUREモード」での試聴を行いました。まずはDHT-S217から。もともと音質の評価が高いモデルだけに単体のサウンドバーとは思えない高音質です。
そしてDHT-S218に入れ替えて同じ音源を再生。すぐにサウンドのスケール感の違いに気づきます。同じ筐体なのに音質を磨き抜くことでクリアネスや低音の豊かさ、音像の実在感がここまで向上するのか、と驚かされました。
PUREモードでの試聴の後は、同じCD音源を使ってMUSICモードでも試聴。ステレオ音源もDolby Atmosの立体サウンドにアップミックスすることができる機能を使い、立体音響も堪能。サウンドバー1本とは思えないすごい迫力です!
試聴曲
Taylor Swift – We Are Never Ever Getting Back Together
次はDolby Atmosに対応した映画コンテンツでの試聴を行いました。ソフトは「グレイテスト・ショーマン」の冒頭部分。最初はDHT-S217、そしてDHT-S218での試聴。PUREモード、MOVIEモードなどに切り換えて試聴を行いました。
映像を含めて見ると、よりサウンドのスケール感の違いを感じます。映画作品の視聴では音質の違いというより没入感とリアリティの違いとして感じられますし、Dolby Atmosのような立体音響では、その違いが際立ってくるようです。
デノンサウンドマスター山内慎一ミニインタビュー
DHT-S218の試聴セッションにはデノンのサウンドマスター山内慎一も同席。試聴後に参加者との短い質疑応答が行われました。以下はその様子の一部です。
デノンサウンドマスター 山内慎一
●DHT-S218はかなり高音質でHi-Fiオーディオ寄りだと感じました。安価なサウンドバーには派手な迫力が求められる面もあると思いますが、逆によりピュアなサウンドを目指したのはどうしてですか。
山内:確かに今までのDHT-S200シリーズではそのような部分をあえて残した面もありましたが、今回はDHT-S200シリーズの完成形ということで音的にも純化させました。もともとDHT-S200シリーズは「PUREモード」の搭載など、我々オーディオメーカーならではの技術とノウハウを投入した「音楽が聴けるサウンドバー」であることが評価されていましたので、今回はそこをさらに進化させました。
●DHT-S218へのモデルチェンジにあたり、ハードウェアを変えなかったのはどうしてですか。
山内:ハードウェアについては先代のDHT-S217でやり尽くした感があって、そこを深掘りすると弊害も出てくるので、今回はいじりませんでした。
●DHT-S217の開発時点で音質面をさらに改善できそうな予感があったのですか。
山内:いいえ。あの時点では十分できたと思います。ただその時から2年が経過し、私自身もその間に様々なAVアンプやHi-Fiオーディオの開発を行ってきた中で自分の感覚も変化していきました。具体的にはより音に精度を求める方向ですね。今回の音の変化もその方向でサウンドチューニングを行った結果だと思います。
●山内さんはサウンドマスターとしてHi-Fi、AVアンプなど、デノンの全製品の音を最終的に決めるわけですが、筐体サイズなどの制約が多いサウンドバーならではの、サウンドチューニングにおいてのコンセプトはありますか。
山内:私がサウンドチューニングで行っているのは粗探しをして音を良くするのではなく「聴いて幸せになれるようなサウンド」を目指しています。音響物理的に素晴らしいから「良いオーディオ」ということではなく、リスナーが音楽を聴いたときに「ああ、いいな」と思えるっていうサウンドまで落とし込むようにしています。
サウンドバーのように筐体や価格の面に制約がある製品はそこがちょっと面白いところで、仮に音響的に理想的な筐体であってもサウンドチューニングで音を突き詰めないと仕上がりはイマイチになりますし、筐体に限界があってもサウンドチューニング次第ではかなりいいところに持って行くことができます。イヤフォンやサウンドバーのようなサイズの製品は筐体やパーツをあまりいじれないのでEQ処理などソフト的にサウンドチューニングをすることが多いのですが、Hi-Fiオーディオ機器のように物理的にパーツを入れ替えていくのとは違う面白さというがあって、それはそれでハマってしまうところはありますね。
DHT-S218はその意味でも、かなり音にこだわることができたと思っています。
●それで同じ筐体であってもここまで音が違うんですね。ありがとうございました。
DHT-S218は、全国2000店舗以上の家電量販店での店頭展示が予定されています。ぜひお近くのお店でDHT-S218の高音質をご体験ください。
(編集部I)
Recommend for you. この記事を読んだ人におすすめの記事
HOME THEATER 同じカテゴリの記事

“音の良いサウンドバー”だから抜群に怖い!「DHT-S218」でフジテレビの名作「放送禁止」を観てみよう

往年の名作の魅力をサウンドバーで引き出そう!「DHT-S218」でヒッチコックの「鳥」を観る

シネマサウンドを極めるもう一つの「A」、デノンの新しいAVアンプ「AVC-A10H」発表会レポート

東京国際オーディオショー2024「Special Talk デノンAVC-A1H meets HiVi / …

Dolbyのキャンペーン「Love More In Dolby」についてDolbyのアシム・マトゥールさんに…
