新しい時代の誕生を祝う年、1996年
今回は1996年に生まれたデノンの製品を紹介したいと思います。
<AVサラウンドアンプ「AVC-A1」>
まずはデノンでは初登場のドルビーサラウンドAC-3とTHX5.1に対応したAVサラウンドアンプ「AVC-A1」。
1992年に映画「バットマンリターンズ」で初めて採用されたサラウンドフォーマット「Dolby Digital5.1」に初めて対応。さらに米ハリウッドのルーカスフィルム社と共同開発したTHX5.1を世界で初めて搭載。
映画を知り尽くした会社と共同開発することで、映画館での再生システムと同様の表現効果を家庭用のスピーカーでも再現することが可能となりました。THX5.1はさらに進化を続け、「THX Ultra2」として、現在のDenonのフラッグシップAVセンターである「AVP-A1HD/AVC-A1HD」に搭載されています。
さらにDenon独自のノウハウを進化させた、新開発したデジタルサラウンドフォーマットに対応する「D.D.S.C.-Digital」(ダイナミックディスクリート・サラウンド・サーキット・デジタル)回路を初めて採用、収録された音声をハイクオリティに再現しました
電源回路ではパワーアンプ、マイコン、プリアンプと3つのパワートランスを独立することで相互交渉を排除し、サラウンドから2チャンネルステレオ再生まで、ハイパワーによるピュアでリアルな音場再生を追求しております。
同時に開発されたセパレートAVプリアンプ「AVP-A1」とともに、AVサラウンドアンプの新たな扉を開いた記念碑的なモデルです。
マニュアルプレーヤー「DP-900M」
<マニュアルプレーヤー「DP-900M」>
マニュアルプレーヤー「DP-900M」。1985年に発売された「DP-47F」以来、12年ぶりに新規開発した、新世代のアナログプレーヤーです。現在も発売中の「DP-1300MK2」「DP-500M」の原点となったモデルでもあります。
このプレーヤーには独自の磁気パルス検出によるダイレクトドライブ方式を始め、デノンならではの新提案と伝統のノウハウが融合した、次世代への期待感をもたらした1台になっております。
また、味わい深いデザインが古き良き時代のイメージを喚起し、アナログサウンドはこだわり抜いた高音質でファンを魅了しました。
プリメインアンプ「PMA-2000」
<プリメインアンプ「PMA-2000」>
デノンのプリメインアンプ切り札として販売されたのが「PMA-2000」!
ベストセラーシリーズとして、2012年に7代目が発売された「PMA-2000RE」の初代モデルです。1993年に始まった、妥協を許さない一流の証であるSシリーズで開発された技術とノウハウを全面的に導入したモデルでもあります。
音場再現とスピーカードライブの双方に優れた能力を発揮する理想的な大電流型増幅素子UHC-MOS FETの搭載をはじめ、他の部分でも高品質で高剛性な品質を使う事で心地よい音にあふれる空間をお届けしました。
1996年はデノンの新しい時代の誕生を祝う年としてオーディオファンを喜ばせました。