
「Bluetoothを使いこなす5つの方法」 第2回 Bluetoothの電波ってどこまで届くの?

ワイヤレス通信方式のひとつであるBluetooth。「ワイヤレスってどのくらい離れていても使うことができるの?」そんな疑問にお答えします。連載第2回目は電波の届く距離についてご説明しましょう。
「Bluetoothは離れたところにある電子機器をつなぐワイヤレス通信方式です」ということは
前回のブログでご紹介しました。
デノン製品にもBluetooth対応ヘッドホンとしてAH-W150、AH-W200がありますが、
「ワイヤレスの電波はどれくらい届くの?」という疑問が当然うまれますよね。
Bluetoothには、電波の強さに関して3つの規格*1があります。
・Class1 約100m
・Class2 約10m
電波の強さはそのまま到達距離*2となります。
デノンのBluetooth対応ヘッドホンAH-W150やAH-W200はヘッドホンでは一般的に
採用されているClass2に対応しています。
ですから、最大到達距離は約10mになるわけです。
この10mというのは半径ですから、音源を中心として
周辺20mなら歩き回っても大丈夫ということ。結構、広いと思いませんか?
ちなみにClass1が使われるのはパソコン本体や、本体に装着するUSBのBluetoothアダプタの
ようなものがほとんど。
Class2は、ヘッドホンやマウス、キーボードのような周辺機器ですね。Class3対応機器は、現在あまり
使われていないようです。
では、日常生活の中で使う場合、どれくらい離れても大丈夫なんでしょうか?
12畳の部屋で試してみました。
部屋の隅っこにスマホを置いて、AH-W150を装着して部屋の反対側まで行ってみる……。
大丈夫、スマホで再生している音楽が聞こえます。これなら部屋の中ならどこでも問題なさそう。
次に木製のドアを開けて、廊下に出てみました。
まだ大丈夫。
そのまま玄関のドアを開けて、外へ……。スマホからの距離、だいたい8mです。
残念!もうダメでした。玄関の扉は頑丈な金属製でしたからね。
というわけで、普通の部屋で使うくらいであれば、まず十分といえるのではないでしょうか。
このようにBluetoothのヘッドホンなら外出時だけでなく、机の上にスマホを置いたまま、部屋の中を
自由に歩きまわったりもできるんです。音楽を聞きながら仕事をしているときに
本棚まで資料を取りに行ったり、
掃除などの家事をしているときなんか、特に便利ですよ。
ダンスの練習だってできちゃいます。
意外と遠くまで離れていても使えるBluetoothのヘッドホン、外出時だけでなく、家の中でもワイヤレスの
自由を満喫しちゃってください。
次回は「Bluetoothのペアリングって何?」についてご説明しましょう。
デノンのBluetooth対応製品はこちら。
AH-W150、AH-W200
(Denon Official Blog 編集部O)
*1 Bluetooth SIGより
*2 到達距離は、金属、壁、水分といった遮蔽物などの条件によって短くなる場合があります。