「Bluetoothを使いこなす5つの方法」 第3回 ペアリングって何?
Bluetooth対応デバイスを使い始めるときに「ペアリング」という作業が必要になりますが、「これって何?」「なんでやらなきゃいけないの?」についてご説明しましょう。
前回までの連載(1回目、2回目)でBluetoothの基本的なところは理解していただいたと思います。
今回は、Bluetooth対応デバイスを使い始めるときに必ず初めに行うペアリングについてご説明します。
でも「ペアリング」という用語、ちょっと耳慣れない言葉ですよね。
ペアリングとは、Bluetooth対応デバイス同士をつなぐ作業のこと。
有線のヘッドホンならケーブルでつなぎますが、Bluetoothはワイヤレスなのでケーブルはありません。
そのかわり「ペアリング」するんです。
ちょっと考えてみてください。ワイヤレスでつなぐといっても、「電車の中に、Bluetoothのオーディオプレイヤーと
ヘッドホンを持っている人が何人もいるような場合、混線しないの?」って、心配になりませんか?
そんなことが起こらないよう、Bluetoothでは最初にオーディオプレイヤーやスマホなどの音楽再生デバイスと
ヘッドホンが1対1で接続するように設定するんです。デバイス同士を「ペア」として認識させる作業だから
「ペアリング」というわけ。
ヒヨコが生まれて最初に見た動くものを親と思い込む「刷り込み」みたいなものかもしれません。
このペアリングの作業は、オーディオプレイヤー(スマホ)とつなぐ最初の1回だけでいいんです。
2回目以降は電源を入れるだけで、デバイス同士がお互いを見つけて、自動的に接続してくれるのでペアリングは不要です。
ではペアリングのしかたを、デノンのBluetooth対応ヘッドホンAH-W150、AH-W200を例に、
カンタンにご説明しましょう。
(1)ヘッドホンを電源OFFの状態にしてから、コントロールボタンを約4秒間押すと、ペアリングモードになります。
(2)この状態でオーディオプレイヤー(スマホ)のBluetooth設定をONにします。
(3)するとオーディオプレイヤー(スマホ)の画面に、ヘッドホンの名称(たとえばAH-W150の場合は、「DENON AH-W150」)が出てきます。
(4)該当するヘッドホンを有効にすればOKです。
(※実際の手順はデバイスごとに異なりますので、詳しくはマニュアルをご参照ください)
たったこれだけ。やってみると意外に簡単ですね。
※もしもうまくいかない場合は、認識されたヘッドホンをオーディオプレイヤー(スマホ)から削除して、もう一度やり直してみてください。
しかも、あるデバイスとペアリングしたからといって、それ以外のデバイスで使えなくなるわけじゃありません。
別のオーディオプレイヤー(スマホ)を使用したい場合は、今まで使っていたヘッドホンとその新しいオーディオプレイヤー(スマホ)を
改めてペアリングすればOKです。
便利に使えるBluetoothのヘッドホン、最初だけペアリングしておけば、あとはワイヤレスの自由を楽しみ放題です。
次回は、今回少し触れた複数のデバイスでBluetooth対応ヘッドホンが使えるという、オイシイお話「マルチペアリング」について
ご説明しましょう。
(Denon Official Blog 編集部O)