InterFMを支えるデノンたち　Part1

InterFM（76.1MHz TOKYO / 76.5MHz YOKOHAMA）といえば音楽ファンならもちろんご存じのはず。　

「The Real Music Station」というキャッチコピーのとおり、首都圏エリアで洋楽を中心とする

音楽重視のプログラムをオンエアし、音楽ファンから高い支持を得ているFMステーションです。

この夏もクール＆ホットなサウンドをガンガン飛ばしているInterFMのスタジオで、実はデノンの機器が

活躍しているという話を小耳に挟んだ編集部。それは取材しなくては！とさっそくスタジオ見学に行ってきました。

でも内心は「1つか2つ、デノンの機器がある程度かも……」とかなり弱気でした。
しかし実際にスタジオに入れてもらった瞬間、「おお！　デノンのロゴがいたる所に」と嬉しい驚き。
想像以上にたくさんのデノンの機材たちが、InterFMの番組をしっかりと支えていました。

中でも、FMステーションの命ともいうべき「CD再生」の重責を担っていたのが、かなり使い込まれている

雰囲気を醸し出していたデノンの業務用CDプレーヤーDN961FAでした（冒頭の写真です）。

（本製品の保守修理サポートは2017年3月末で終了いたします。
　尚、本製品は契約放送局様向けの専用商品のため、個人のお客様からの修理はお受けしておりません。）

送り出し用CDプレーヤーといえば、放送局ではもっとも大切な機器のひとつ。そこにデノンの機器が

採用されている理由を伺うと、「音質はもちろんのこと、それ以上に放送ですから信頼性が重要です。
そのためには、壊れないこと。そしてプレイ（再生）でもストップでも、ボタンを押したら確実に動作すること。

そういう基本がしっかりしているからデノンの機材が選ばれているのだと思います」。

なるほど、おそらく家庭用のCDプレーヤーの何百倍、何千倍押されることが想定される再生ボタンですから、

放送事故などが起こらないよう「押したら確実に動く」という信頼性が重要なんですね。

ところでスタジオ内を見回すと、CDプレーヤーが必ず2台並んでいることに気が付きました。
「1つはバックアップですか？」と素朴に質問してみると、「いやいや、放送では2台のCDプレーヤーが

絶対に必要なんです。たとえば1つはトーク中のバックでBGMとして使って、もう1つで曲を再生したりしますから。
それに音楽を2曲つなげてオンエアするときにも、2台のCDプレーヤーが必要ですし」
なるほど。考えてみればそうですよね。

ところで、見学させていただいたInterFMのスタジオには、いわゆる「金魚鉢」と呼ばれるガラス張りの

アナウンスブースがありませんでした。

その理由は、InterFMではワンマンスタイルのDJが多いからだとか。

通常のラジオ番組であればパーソナリティがアナウンスブースでしゃべり、ディレクターがコントロールルームで

曲を流したりすることが多いんです。

しかしInterFMでは、アメリカのDJのように、しゃべる本人が自分で曲を流すスタイルの番組が多く、
特に生番組はその傾向が強いとのこと。

話すテンポ感や呼吸に合わせて一番良いタイミングで曲をスタートするには、確かにDJ本人がCDプレーヤーの

再生スイッチを押すのが一番。そのときの気分で早めにフェードアウトして次の曲につなげるといったことも、
DJがその場の判断でできるわけです。
お聞きした話によると、平日夕方の看板番組『The Dave Fromm Show』のDaveなどは、音楽を

流し始めてから「気分に合わない」という理由で、途中で曲を止めちゃうこともあるとか！
そんな自由でロックな感じが、さすがInterFMっぽくていい感じですね。

そうだ、ロックといえば、いよいよロックファンの夏の風物詩、フジロックフェスティバルが迫ってきました。
今年のフジロックフェスティバル’13は7月26（金）〜28（日）の3日間、新潟県の苗場スキー場で開催されます。

InterFMは1998年以来フジロックフェスティバルのオフィシャルラジオであり、今年も3日間、会場内にある

オフィシャル・メディア・ブースから生中継を行うそうです。
各ステージで繰り広げられるライブの模様を「生」でオンエアしたり、国内外の出演アーティストがブースに遊びに来たり……。

「今年は苗場に行けそうにないな」というロックファンのみなさんは、ぜひInterFMでフジロックを楽しみましょう！

詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.interfm.co.jp/fujirock13/

(Denon Official Blog 編集部I)