InterFMを支えるデノンたち Part2
InterFM(76.1MHz TOKYO / 76.5MHz YOKOHAMA)を支えるデノンの機器をご紹介するレポート第2弾!今回は、プロの放送の世界で使われている録音メディアは実は「MO」!という驚きのレポートをお送りしましょう。
今年もフジロックフェスティバル会場からの中継が大好評を博したInterFM(76.1MHz TOKYO / 76.5MHz YOKOHAMA)。
「The Real Music Station」というキャッチコピーのとおり、首都圏エリアで洋楽を中心とする音楽重視のプログラムで
音楽ファンから高い支持を得ているFMラジオステーションです。
前回はデノンのCDプレーヤーが放送の送り出しという重責を担っていた話をレポートしましたが、今回はスタジオ内で
発見した、デノンの見慣れないこのデバイスをご紹介。
実はこれ、業務用のデジタルオーディオディスクレコーダー「DN-H5600N」というモデル。
上の写真がコントローラーとディスプレイ、そして下の写真が本体であります。
(この製品の保守修理サポートは2017年3月末で終了いたします。
尚、本製品は契約放送局様向けの専用商品のため、個人のお客様からの修理はお受けしておりません。)
これが何をするモノか、といえばなんと「MOを録音メディアとしたレコーダー」なんです。
以前はテープが主流だった録音メディアも、今やCDだったりMP3やWAVなどのオーディオファイルだったりするわけですが、
InterFMの方によれば、現在放送業界でもっとも信頼性が高いとされている録音メディアはMOであり、CMや番組中のジングル、
そして録音番組などはすべて最終的にMOに記録され、納品されるのだそう。
そして、その録音/再生の標準機として使われているのが、デノンのレコーダーとのこと!
デノンはここでも、またまた非常な重責を担っていることを発見しました。
ちなみに録音機といえば、日本で最初の録音機を製造したのは実はデノン(当時のデンオン、日本電氣音響株式會社)なんです。
*デノンとデンオンの呼び方の変化についてはこちら
1939年にNHKに納品されたのが、その第1号機。
当時は円盤録音機といって、いわゆるレコード盤に直接音を刻み込んでいくものでした。
もうすぐ終戦記念日ですが、1945年8月15日に終戦を国民に伝えた「玉音放送」のために、天皇の御声を録音した機械も、
デノンの円盤録音機です。
その後もデノンの録音機は高い信頼性で海外製品を凌駕し、多くの放送局で採用されてきました。
今回ご紹介した業務用MOディスクレコーダーも、その先祖は、デノンの円盤録音機。
決して失敗が許されない「放送」という究極のプロの現場で磨き抜かれたもっとも信頼性の高いレコーダーといえるでしょう。
さてInterFMといえば、前回お伝えしたように、DJが自らスタジオでCDをスピンし、その日の気分で曲をガンガン
クロスフェードしていくライブな感じの生放送のプログラムがとてもカッコいいわけですが、通常のプログラムも音楽ファンには
たまらない、素晴らしいモノが目白押しです。
たとえば木曜 20:00~と日曜 22:00~ オンエアされている「Bob Dylan’s Theme Time Radio Hour」は、
なんとボブ・ディランが自らDJをするという驚きの番組。
通常の日本のプログラムではまずオンエアされない渋いアメリカントラッドなど、ディランがお気に入りの曲が紹介されます。
また日曜24:30~と木曜21:30~は細野晴臣の「Daisy Holiday!」日本のポップスの至宝がどんな曲を聴かせてくれるのか
毎回、非常に楽しみです。
ほかにもクラブジャズが堪能できるDJ沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)の「JAZZ ain’t Jazz」(水曜日 20:00〜)や
大御所ヒップポップグループ、アレステッド・ディベロプメントのSpeechが自らDJする「Speech’s Musical Safari」など
聞き逃せないプログラムがぎっしり。
首都圏近郊の音楽ファンなら、FMはInterFMにStay tuned ですね!
(スタジオの入り口にさりげなくエレキギターが。さすがInterFM!)
詳しくはこちらをご覧ください。
(Denon Official Blog 編集部K.I.)