USB-DAC機能って何? その2
デノンのスーパーオーディオCDプレーヤーDCD-SX1やDCD-1500RE、DCD-1650REに搭載されている、USB-DAC機能。実はこの機能、ハイレゾ音源の再生で大きな威力を発揮します。
前回は、デノンのスーパーオーディオCDプレーヤーDCD-SX1やDCD-1500RE、DCD-1650REに搭載されている
USB-DAC機能について解説しました。
今回は、そのUSB-DAC機能を使ってハイレゾ音源を楽しむ方法を紹介します。
ハイレゾ音源とは、CDよりも情報量の多いデジタル音源のことです。
CDは16bit/44.1kHzでPCM録音されています。ここで注目してほしいのは、「bit」「kHz」の数字です。bitは「音量の細かさ」を示す単位。
次のkHzは、「時間的な細かさ」を意味します。
簡単にいえば、「この2つの数字が大きくなれば、情報の密度が高くなり、音質が良くなる」のです。
ご存知のように、CDが発表されたのは約30年前。
それ以降「16bit/44.1kHzのPCM録音」がずっと音楽フォーマットの主流となってきました。
しかし、近年デジタル技術が急速に進化し、またインターネットによる音楽データ配信サービスも普及したため、
CDの規格に縛られる必然性がなくなってきました。
そこでまず登場したのが、容量が軽くて手軽に再生できる、おなじみのMP3フォーマットの音源。
そしてもう一方で登場したのが、CDよりも高音質な音質で楽しめる「ハイレゾ音源」です。
ハイレゾとは「High Resolution」の略で、高解像度(情報量が多い)の意味。
PCM方式ではCDの規格を遥かに超える24bit/96kHzや24bit/192kHzという情報量が多い音楽データとなります。
また、PCMとは異なる規格で、より自然なサウンドが実現できるDSD方式も登場してきました 。
このハイレゾ音源の再生に威力を発揮するのがハイレゾ対応のDACです。
パソコンに搭載されたDACでも再生は不可能ではありませんが、音楽用のDACではないため、いい音で再生できるとは限りません。
せっかく徹底的に音にこだわったハイレゾ音源ですから、音にこだわったDACでアナログ変換しなければ、もったいないというもの。
ということでHi-FiグレードのDACが今注目されているわけです。
ただしご注意いただきたいのは、前述したように現在、さまざまな規格のハイレゾ音源が登場しています。
DACは製品ごとに対応している規格やbit/kHzなどの上限が決まっており、たとえば24bit/192kHzが持つ本来の音の豊かさを味わうには、24bit/192kHzに対応したDACを使わなくてはなりません。
DCD-SX1やDCD-1500REは、24bit/96kHz、24bit/192kHzのPCM2.8MHz、5.6MHzのDSDに対応し、DCD-1650REは24bit/96kHz、24bit/192kHzのPCMに対応しています。
これらのプレーヤーであれば、パソコンをUSB接続するたけで、CDを凌駕する情報量を持ったハイレゾ音源の豊かなサウンドが楽しめます。
(DCD-SX1の内部。後方の箱状の銅メッキスチールプレートで覆われた部分にUSB DAC回路が密閉されています)
実際にPCMの192kHzやDSDの5.6MHzといったハイレゾ音源とCDを聴き比べていただければ、その表現力の違いに驚かれるはずです。
ただこればかりは、いくら文章を連ねても、伝えきれるものではありません。
お伝えしたいのは「ぜひ一度、ハイレゾ音源を聴いてみていただきたい」ということ。
ぜひ、全国の販売店などで実施しているDCD-SX1の試聴会などでハイレゾ音源の音を実際に聴いてみてください。
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(Denon Official Blog 編集部 O)