おうち劇場化計画 その1 ホームシアターとは?
年末年始は、テレビを囲んで家族団らんの時間が増える時期。 この機会に、ホームシアターシステムでご自宅を「映画館」にしてみませんか。 そんな「おうち劇場化計画」、まずはホームシアターとは? について解説します。
年末年始は、テレビを囲んで家族団らんの時間が増える時期。
この機会に、ホームシアターシステムでご自宅を「映画館」にしてみませんか。
そんな「おうち劇場化計画」、まずはホームシアターとは? について解説します。
●自宅でも映画館のような迫力を
映画館で映画を観ると、どうしてあんなに楽しいのでしょう。理由はいろいろあると思いますが、
何といっても最大の理由は巨大なスクリーンとしっかりとした音響設備ではないでしょうか。
暗闇の中で視野いっぱいに広がるスクリーンに前後左右から届くサラウンドサウンド。
それがあるからこそ、映画館で物語に没頭できるのだと思います。
そのスクリーンとサウンドの環境を自宅でも構築しようというのが、ホームシアターです。
特に、音を立体的に表現するサラウンドシステムは重要です。
一般の家庭では画面のサイズには限界がありますが、音についてはホームシアターシステムで映画館の音質にかなり近づけられます。
●サラウンドを実現するマルチチャネルスピーカー
それでは、ご自宅をホームシアターにするためには何を用意すればよいのでしょうか?
映像については、なるべく大画面のテレビがおススメです。
またはプロジェクターを使ってスクリーンに投影する方法もあります。
プロジェクターを使用すれば120インチくらいまでの大きな映像を楽しむことができます。
一方、音について。
テレビのスピーカーの音では、映画館に比べると明らかに迫力の不足を感じるでしょう。
またテレビの音声を、CDなどを再生するオーディオセットで鳴らしている方もいるかもしれません。
しかし2つのスピーカーによる通常のステレオ再生では、映画館のような迫力あるサラウンドサウンドは味わえません。
映画館では通常、観客の周りに複数のスピーカー(マルチチャンネルスピーカー)を設置することで臨場感溢れるサラウンドサウンドを実現しています。
ホームシアターは、自宅の環境でいかに映画館の環境を再現できるかというところが醍醐味です。
ではホームシアターを楽しむためにはスピーカーは何本必要になるでしょうか。
サラウンドシステムの基本となる規格は「5.1ch」です。
この5.1chとは、5つのスピーカー(5ch)と1つのサブウーハー(0.1ch)という意味。
それで5.1chと表記します。設置は下の図のように、前方に左右(FL、FR)と中央(C)の3つ、後方には左右(SL、SR)で2つのスピーカーを設置します。
さらに前方に重低音を担うサブウーハー(SW)を置きます。
自宅でこのようにスピーカーを設置することで、映画館のような迫力ある立体的な音響、サラウンドサウンドが楽しめるようになるのです。
ちなみにサラウンドサウンドの基本は5.1chですが、最近は7.1ch、9.1chなど、より数多くのスピーカーを使用するシステムが増えていて、
より映画館に近い迫力でサラウンドサウンドが楽しめるようになってきました。
そして、5.1chをはじめとするマルチチャンネルのスピーカーを鳴らすために必要なアンプが、AVアンプです。
デノンではこのカテゴリーの製品をAVサラウンドレシーバーと呼んでいます。
●前方のスピーカーだけでサラウンドサウンドを実現する「バーチャルサラウンド」
ところで、ご自宅の環境によっては「後ろ側にスピーカーを置く場所がない」「そもそも配線が面倒」という事情もあるでしょう。
そんな場合でもサラウンドサウンドが楽しめるものとして、
前面のスピーカーだけで立体的に音を表現するバーチャルサラウンド(疑似サラウンド、仮想サラウンド)という方式あります。
バーチャルサラウンドは、人間の耳の錯覚を利用することで、なんと前方にあるスピーカーだけで、後方からも音が聴こえるように感じさせるのです。
バーチャルサラウンドを利用したスピーカーシステムとしては、最近発売されたTVスピーカーベース DHT-T100があります。
DHT-T100はテレビの下に設置するウーハー一体型のスピーカーシステムです。
テレビ本体とケーブル1本で接続するだけで面倒な配線なくセッティングでき、本体以外にスピーカーを必要としないので、
スピーカーの置き場がないという方にはオススメです。
●DVDやブルーレイディスクの映画はほとんどサラウンド
DVDやブルーレイディスクの映画パッケージを見ると、5.1chや7.1chという記載があると気が付くはず。
この記載は「このDVDは5.1ch用のサラウンドサウンドで再生できるように記録している」という意味です。
そのように、DVDやブルーレイディスクに収録されているほとんどの映画は、すでにサラウンドで記録されています。
せっかくサラウンドのデータが入っているのですから、ホームシアターでその迫力が再現できるようにしておきたいものですね。
次回は、サラウンドを実現するためにキーとなる機器、AVアンプについて解説します。
デノンのAVサラウンドレシーバーAVRシリーズについてはコチラ
新製品のTVスピーカーシステム DHT-T100についてはコチラ
(Denon Official Blog 編集部 O)