超初心者のための「4Kって何?」
最近、テレビメーカーから発売が相次いでいる4Kテレビですが「4Kについて説明して」と言われるとちょっと口ごもったりしませんか? それって実はAVアンプ選びでも重要なポイントだったりします。そこで今回は「4K」についてとりあげてみました。
最近、テレビメーカーから発売が相次いでいる4Kテレビですが「4Kについて説明して」と言われるとちょっと口ごもったりしませんか?
それって実はAVアンプ選びでも重要なポイントだったりします。
そこで今回は「4K」についてとりあげてみました。
●「4K」って何? そもそも「解像度」って何?
「4K」とは実は映像における画面解像度のことを指しています。
ちなみに解像度とは「細かさ」を意味します。
「音の解像度が高い」といえば細かい音まで表現できることを示すのと同様に、
「画面解像度が高い」といえば細かい部分まで精細に表示できることを意味します。
では「精細に表示できる」とは、具体的にどういうことでしょう。
お近くの液晶テレビの画面を虫眼鏡で拡大して見てみると、画面とは「色のついた点の集まり」であるとわかります。
この点が「画素(ドット)」です。そして、画面解像度が高いとは、「画素の数が多い」こととイコールになります。
4Kの画面には、横に3840画素、縦に2160画素、全体で829万4400個の画素が敷き詰められています。
ですから4Kを正確に記載すれば「3840x2160」となります。ちなみに4Kという言葉の由来は、横の画素数が「約4000」であること。
1000mを1km、1000gを1kgと記載するように、よく1000の単位をKが使われます。そのルールに則っているわけです。
●なぜ4Kが必要なの?
4Kが注目されるようになったのはごく最近。ちょっと前までは「フルハイビジョンだから美しい」なんていわれていたのを覚えているでしょう。
4Kはフルハイビジョンの4倍の画素数ですから、さらに高精細で美しいというわけです。
ではなぜそんなに高い解像度が求められるようになったのでしょう。
それはテレビの画面サイズがどんどん大型化したことに関係があります。
画面サイズが大きくなったとき、映像の解像度が同じであれば、画質は粗く見えます。
A4用紙に書いた絵をA2サイズに拡大コピーしたら、絵は荒くなりますよね。それと同じ理屈です。
単純にひとつひとつの画素が大きくなっただけですから、
そのままではぼやけた感じでみえてしまって、逆に画質が下がって見えてしまうわけです。
改めてアナログ放送華やかなりし頃を思い出すと、テレビ画面は今よりもずっと小さいものでした。
なにしろブラウン管でしたから、画面が大きくなると奥行きも長くなり、大きいテレビは設置場所に困ったりしていましたね。
あの時代のテレビを解像度で示すとだいたい「720x480」でした。
DVDビデオもこの時代の規格でしたから同じく「720×480」です。
(※ アナログ放送なので、正確には画素ではなく、走査線数で画質は決まります)
ところが薄型テレビ化、地デジの普及と段階を踏みながら、画面サイズはしだいに大型化し、
今では50インチ、60インチというクラスも珍しくはなくなりました。
そしてデジタル放送の画面解像度は、「1440x1080」、もしくは「1920×1080(フルハイビジョン)」 まで上がりました。
この地デジに慣れた今の目で、DVDビデオを80インチなどの大型テレビで見てみると「画質が悪いな」と思うはず。
それはアナログ放送時代の映像(720×480)を、大きな画面で見ているから、アラが目立ってしまうのです。
一方、6インチや7インチという小さなスマートフォンの画面でもフルハイビジョン対応のものが登場しています。
これだけ小さなサイズに「1920×1080」もの画素を敷き詰めているのですから、逆にアラがまったく目立たないわけです。
そしてハイビジョンよりもさらに高精細な画質が求められて、登場してきたのが4Kです。
「3840x2160」ですから、フルハイビジョンの縦横2倍、つまり4倍の画素数を持つことになります。
画素数を同じサイズとして単純に比較すると以下のような比率になります。
いかに4Kの解像度が高いか、おわかりいただけるのではないでしょうか。
●AVアンプ選びでも「4K対応」が重要!
最近のAVアンプ(AVサラウンドレシーバー)を見ていると、「4K」対応を謳ったものが目立ちます。
デノンのAVアンプも4Kに対応しています。
「AVアンプは、ホームシアターで5.1chなどのサラウンドを楽しむもの、4K対応なんて映像のことだから関係ないのでは?」
と思い込んでいる方も多いのではないでしょうか?
実は4Kをサラウンドで楽しむには、AVアンプも重要なのです。
というのも、AVアンプを通して4K映像を4Kテレビに出力するときには、
AVアンプが4K映像をそのまま出力する「4Kパススルー」に対応する必要があります。
今月発売されるデノンのネットワークAVレシーバーAVR-X2100W、AVR-X1100Wは
4K 60Pと4:4:4 24bit Pure Color の映像処理に対応しており、元の解像度のまま映像処理をおこなうことで、
画質を損なうことなく、そのまま高精細な映像を楽しむ事ができます。
また、先ほど説明したようにDVDビデオ(720×480)やフルハイビジョン(1920×1080)などの映像を、
4K対応テレビで見ると画質が荒く見えます。
ですが、AVR-X2100Wなら「4Kアップスケーリング(4K/30p)」にも対応しているので、
DVDプレーヤーやブレーレィプレーヤーをAVR-X2100Wに接続したときに、
映像を単純に拡大するのではなく、足りない部分を補う形で拡大してくれます。
本来の4Kにはかなわないまでも、それに近い画質に補完してくれますので、今までのソフトもより高画質で楽しむことができます。
というわけで、これからAVアンプの購入をご検討されている方は、
ぜひ4Kパススルーと4Kアップスケーリングに対応しているかどうかをお確かめください。
ネットワークAVレシーバーAVR-X2100W、AVR-X1100Wのプレスリリースはこちら
製品の詳細: AVR-X2100W
(Denon Official Blog 編集部O)