DA-10連れてどこへ行こう? Part.2
いよいよ発売となった、デノンのポタアンDA-10。ブログ編集部では実際にDA-10を持って外へ飛び出してみました。ということで第2回はいよいよ、素敵な音楽とDA-10を持って街へGO!
前回は、DA-10デザインのディテールをチェックしつつ、ケーブルなどの同梱品、接続のしかた、充電の方法などを確認しました。
(DA-10連れてどこへ行こう? Part.1はこちら)
そんなこんなで充電も終わりましたので、素敵な音楽とDA-10を連れ出してみましょう。
こんな風にiPhoneと一緒でも片手で手軽に持てるDA-10、
本来はDA-10とiPhoneを一緒に持ち歩くのに便利な付属のポーチを使ったほうがいいのですが、
ちょっと写真に写りにくいので、今回に限り、ブログ掲載用にあえてポーチに入れずに出かけてみました。
アーティスト名:ものんくる
アルバム・タイトル:南へ
レーベル: ヴィレッジレコーズ
ちなみに今回お散歩用の試聴音源として選んだのは「ものんくる」というバンドのニューアルバム「南へ」。
アコースティックなジャズをベースにした良質なポップスで、5人のホーンセクションを含む、若き精鋭たちによる9人編成のバンド。
プロデュースは鬼才、菊地成孔。
ものんくるとしてはメジャー移籍第一弾となるアルバムです。
ジャケットを見てもおわかりいただけるかと思いますが、テーマは旅。
「南へ」というタイトルが、秋の快晴の午後にぴったり。
というわけで、ものんくるを聴きながらのお散歩、スタートしました。
本当は森へ出かけたいような清々しい空でしたが、仕事中なのでやむを得ずオフィスの近所を散歩。
1曲目のタイトルチューン「南へ」から再生してみました。
DA-10で聴いてみると、まずイントロのピアノとライドシンバルのレガートの音が澄み切っています。
この透明感はさすが。まさにHi-Fiグレードと言えるサウンドと言えるでしょう。
そして、そこに載ってくる女性ボーカルの伸びやかさ。
今時珍しいぐらい、生っぽい録音とも相まって、きこえてくる音は実に伸びやかで瑞々しく、まるで目の前にボーカルが現れたようです。
その後出てくるウッドベースはどっしりとした安定感で、エレキベースとは違う空気感が見事に表現されています。
そして歌とリズムセクションを包み込むように、柔らかく入ってくる5管のホーンセクションのふくよかさ。
うーん、これはいずれもiPhoneでそのまま聴く音とは違う次元のグレード。
この圧倒的な高音質、歩きながら聴くには贅沢ですね。
この高音質でものんくるの素晴らしい楽曲を聴いていると、「Hi-Fiを連れ出している」というより、
むしろ「ハイエンドなHi-Fiシステムを備えたリスニングルームにいて、
なぜか360度のスーパーパノラマで風景が見えている」とう錯覚まで起こしそうです。
歩いていても、無意識に足が動き、まるで音楽が道を導いてくれているような状況。
歩いているというより、曲に合わせてどんどん風景が変わっていくような気がしてきます。
これは今まで味わったことの無い、全く未体験の感覚でした。
音質が飛躍的に良くなることで、ここまで感覚が変わるのかと驚きつつ、夕暮れになるまで、この素敵な散歩は続きました。
とはいえ、いつまでも散歩しているわけにはいかないので、デスクに戻り、
今度はパソコンに入れてある音源を、DA-10を使って再生してみることにしました。
接続はUSB-DACという端子とパソコンのUSB端子をつなぐだけ。
そしてパソコン側の出力の設定をDA-10に切り換えます。
そして本体のINPUTをUSB-DACへと切り換えます。
またパワーアンプにスピーカーをつないで再生する場合にはOUTPUTのVARI/FIXED切り換えをFIXEDにし、
アンプ側でボリュームをコントロールします。
そして試聴! 散歩中に聴いた「ものんくる」の曲をもう一度聴いてみると、
今度は音に集中できるせいか、もの凄い解像度で音楽が聞こえてきました。
特に管楽器セクションのかなり緻密で複雑なアンサンブル。
まるで印象派の絵のような微妙な音色の色彩の混ざり具合が堪能できました。
「さすがにDA-300USBの主要なパーツや回路構成をそのまま凝縮しただけある!」と思わせる音質。
これなら、ポタアンとして外に持ち歩くだけでなく、Hi-Fiシステム用のUSB-DACとしても十分でしょう。
パソコンの横に置いても邪魔にならないコンパクトなサイズもGOOD! 1台で軽々と2役をこなしてくれます。
というわけで、今回の試用レポートはここまで。
DA-10が気になっているオーディオファンのみなさん、残念ながら音だけは誌面でお伝えできません。
ぜひぜひ店頭でご体験ください。
DA-10スペシャルサイトはこちらです。
(Denon Official Blog 編集部I)