フラッグシップモデル AH-D7200 登場!
デノンヘッドホン50周年を迎えた新たな時代のオーバーイヤーヘッドホンのフラッグシップモデルAH-D7200が発表されました。製品概要と先日開催された「秋のヘッドホン祭2016」会場で行われた記者発表の様子をお伝えします。
AH-D7200は、2006年に発売され、今なお名機として語り継がれている「AH-D7000」の発展形として開発されました。
今回はAH-D7200の概要と 東京・中野サンプラザで開催された「秋のヘッドホン祭2016」の会場で行われたAH-D7200の記者発表の様子をお伝えします。
(↑写真はウェブサイトより)
オーバーイヤーヘッドホン
オープン価格
プレスリリースはこちらです。
詳細は製品ページをご覧ください。
2016年10月22日、23日、東京・中野サンプラザで開催された「秋のヘッドフォン祭2016」の初日の午前中、イベント会場内においてAH-D7200の記者発表が行われました。
今回はヘッドフォン祭のポスターにもAH-D7200がフィーチャーされるなど、非常に注目度が高く、記者発表には多数の報道関係者が集まりました。
↑秋のヘッドホン祭2016のポスター。デノンのAH-D7200がフィーチャーされている。ちなみに、手に持っているのは。。。デノンファンの皆様ならお分かりですね!そうです、DA-10です。
AH-D7200の記者発表は、ゲストにオーディオ評論家の岩井喬氏を迎えて行われました。
そして順番にAH-D7200の特長について説明がありました。
そこで印象的だったのは、AH-D7200は銘機の誉れ高いAH-D7000の後継であり、発展形ではありながらも、ほとんどすべてが新規設計であり、継承されたのはフリーエッジ構造ぐらいだ、というところ。
フリーエッジとは振動板全体が平行に振動できるエッジを持った仕組みであり、これによって正確で、かつ質感が豊かな低域を実現できるというものです。
↑AH-D7200の 50mmフリーエッジ・ナノファイバー・ドライバー
その他詳細はAH-D7200の製品ページをご覧いただくとして、やはり注目は天然木によるハウジングについてでした。
高級感溢れる天然木のハウジングはAH-D7000譲りですが、AH-D7000で使われていたのはマホガニーでした。
マホガニーは「豊かによく鳴る」素材であったのと比較すると、AH-D7200で採用したアメリカン・ウォールナット材は固有の振動数が少なく、よりタイトで緻密な音表現が可能な素材なのだそうです。
AH-D7200はハイレゾ対応ということで、様々な天然木の素材を吟味した上で、現在の音楽性にマッチする緻密で繊細な表現ができるということでアメリカン・ウォールナットが選択されました。
形状や厚みに関しても音質を最優先して設計されています。
↑前モデルのAH-D7000は艶があるグロッシーな塗装によるマホガニーのハウジングが使用されている。
またもう一つのポイントは、アメリカン・ウォールナット材は木目が美しく綺麗に出る素材、という点です。
天然木を使用しているため、ハウジング一つ一つの木目が異なるため、同じ木目のヘッドホンは1つとしてありません。
このたった1つの木目のヘッドホンというところが、「自分だけのヘッドホン」という所有感を満たす魅力となります。
またナチュラル・アメリカン・ウォールナット・ハウジングの木目と暖かみのある手触りを生かすために、AH-D7000は光沢のある塗装だったのに対し、今回のAH-D7200ではマット加工で温もりを感じさせる塗装を施しています。
ちなみにこの仕上げにはかなりの手間がかかるものだそうです。
↑記者発表で展示されたAH-D7200のハウジング。木目が一つ一つ異なっています。
またもう一点、AH-D7000との違いとして大きいのは着脱式のケーブルが採用されたことです。
AH-D7200に付属するのは非常にクオリティの高い7N OFC(99.99999% 無酸素銅)を導体に用いたもので、プラグ部には削り出しのアルミスリーブを、そしてケーブル自体は手触りが良く、耐久性もある布巻きを施したケーブルです。
もちろん、お好みの市販のケーブルに付け替える「リケーブル」にも対応しますので、ユーザーの方が好みに合わせてケーブルを付け替えて楽しむこともできます。
↑記者発表にはAH-D7200を装着したモデルも登場。
というわけでAH-D7200のポイントをざっくり観てきました。
下の写真を見てもおわかりいただけるように、木製のハウジングだけでなく、ハンガー部分のアルミダイキャストの造形と仕上げの美しさ、
天然シープスキン(羊革)を使用したヘッドバンド、できるだけビスが見えないように設計したという端正なデザインなど、
非常に美しい仕上がりになっています。
また三次元縫製されたイヤーパッドや側圧が最適化された形状記憶フォームなどにより、かけ心地も快適です。
来年1月発売予定ということで、試聴していただけるのはまだ一部の限られた機会しかありませんが、ぜひ楽しみにしていてください。
(Denon Official Blog 編集部 I)