DRA-100 で Spotify Connect
デノンは Spotify とワイヤレス接続できる Spotify Connect に対応。実際にどんな点が便利で楽しいのか、編集部が DRA-100 を使って Spotify Connec tを試してみました。
2016年現在、ユーザー数が1億人超、楽曲数は4,000万曲以上、プレイリストにいたっては20億以上という世界最大の定額制ストリーミングサービス Spotify が日本でも人気を博しています。
デノンはネットワークレシーバーやネットワークオーディオプレーヤーと Spotify がワイヤレスで接続できる「Spotify Connect 」 に対応しました。
そこでデノンオフィシャルブログでは、Spotify Connect を使うとどのように音楽が楽しめるのか、DRA-100 で試してみました。
2017年1月25日現在、デノン製品で Spotify Connect に対応したファームウェアのアップデートを行っているのは、ネットワーク CD レシーバー RCD-N9、ネットワークレシーバー DRA-100、ネットワークオーディオプレーヤー DNP-730RE、ネットワークオーディオプレーヤー DNP-2500NE です。
詳細は以下をご覧ください。
・SPOTIFY 対応アップデートを実施
・DNP-2500NE が 「Spotify Connect 」 に対応
ということで、デノンオフィシャルブログ編集部では、DRA-100 を使って話題の Spotify Connect を試してみました。
そもそも Spotify とは?
さて、まず最初に 「そもそも Spotify ってなに?」 から。
Spotify は、Apple Music や、AWA、Line Music などの定額制音楽配信サービスと同じように、月々定額料金を支払うことで、好きな音楽を、好きなだけストリーミング再生で聴くことができるという、つまり 「音楽聴き放題サービス」 です。
音楽好きにとって、聴き放題の音楽配信サービスは家に音楽の図書館があるようなもので、とても便利な存在ですが、サービスによって内容や料金、曲数、得意なジャンルなどが違うので、そのあたりは好みになりそうです。
冒頭にも書きましたが Spotify は、日本上陸こそ後発になりましたが、現在ユーザー数が1億人を超えるという世界最大の定額制ストリーミングサービスで、聴ける楽曲がグローバルなので、マニアックな曲も結構聴くことができ、私(編集部I)としては好みにピッタリです。
それとプレイリストも充実していて、たとえば曲を選ばずにその時の気分、たとえば朝聴きたい音楽とか、ちょっとリラックスしたいなとか、気分をアゲたい、などの 「ムード」で選んだプレイリストが結構良かったり、知らなかったいい音楽が聴けたりと、便利に使っています。
Spotify Connect でできることは?
Spotify のもう一つの特長は、無料のフリーコースと月額980円の有料コースがあること。無料の場合はCMが入りシャッフルのみと制限があります。
違いは主に以下になりますが、Spotify Connect も Premium でのみ使用可能です。
そして Spotify Connect でできること。それはスマホ、タブレット、パソコンで Spotify のアプリを動かすと、ワイヤレスでネットワークプレーヤーやスピーカーから音楽が再生できます。
設定は簡単で、スマホ、タブレット、パソコンなどの Spotify のアプリが動くデバイスと、Spotify Connect に対応した音響機器を同じ Wi-Fi のネットワークにログインさせるだけ。
スマホの音源を無線で飛ばして再生する、という意味では 「Bluetooth スピーカー + スマホ」 とよく似ています。
しかし Spotify Connect は Wi-Fi のネットワークを使っていて、Bluetooth よりも音質的に有利です。
Spotify Premium の最大ビットレートは 320kbps となっており、より高音質で音楽が楽しめます。
またスマホの場合、Bluetooth で接続時は電話がかかってくると電話モードになってしまい、音楽再生が止まってしまいますが、Spotify Connect なら機能がまったく切り分けられているので、音楽再生を止めることなく、スマホで電話機能が使用できます。
また Bluetooth のようにスマホ側からストリーミングデータを発信するのではないので、スマホの電池をあまり消耗せずに音楽再生ができるのでバッテリーが節約できます。
またスピーカーからスマホのイヤホンに切り換える時なども、Bluetooth とはちがって音楽が途切れることなくすぐにデバイスを切り換えられるのもメリットとして挙げられています。
いよいよ DRA-100 で Spotify Connect を試してみる
デノン製品で Spotify Connect に接続するには、ファームウェアのアップデートが必要なので、まずアップデートします。
回線速度にもよりますが編集部で DRA-100 のファームウェアのアップデートをした場合は15分程度でした。
(※現在 Spotify Connect に対応している機種は、RCD-N9、DRA-100、DNP-730RE、DNP-2500NE です。また最新のファームウェアに更新されていない場合、Spotify Connect 機能は使用できませんのでご注意ください。)
そして次は DRA-100 と Spotify のアプリが起動するパソコン、タブレット、スマホを同一の Wi-Fi のネットワークに接続します。
この写真は Spotify のパソコン版のアプリの画面です。
同一の Wi-Fi のネットワークにつないで Spotify Connect を起動しました。
使いはじめるとデバイスの欄に DRA-100 が表示されました。Wi-Fi のネットワークにつながるだけですぐに表示されます。
そして DRA-100 を選択。これだけであっけなく接続が完了しました。非常に簡単です。
iPhone の Spotify のアプリを起動してみました。すると今再生中のデバイスとして DRA-100 が表示されました。
iPhone の Spotify Connect の画面はこんな感じです。
実際に使ってみると、これは非常に便利です。
使用感は Bluetooth に似ていますが、Wi-Fi のネットワークにつながっているので、同一ネットワークであればどれだけ離れていても Spotify Connect でコントロールできます。
編集部のフロアは結構広いのですが、スマホと DRA-100 がかなり離れていても全く問題無くコントロールできました。
Bluetooth の場合は結構近場で使っていても 「切れるかも」 と心配ですが、その心配がないのは大きなメリットです。
もちろん便利さだけではありません。音楽好きの私たちにとって最も重要なメリットは音質がいいこと。
今まで Bluetooth で転送された音楽の音質に慣れていましたが、Spotify Connect はそれよりかなり音がいいように感じます。
データの転送量が多い Wi-Fi のネットワークを使っていることと、最大 320kbps という Spotify プレミアムのクオリティが効いているのでしょうか。
Bluetooth でのリスニングより格段にいい音で快適に感じました。
この便利さと音のクオリティを体験すると、Spotify をはじめとする定額制ストリーミングサービスが欧米でリスニングスタイルの主流になりつつある理由が良くわかります。
近未来のリスニングスタイルが体験できる Spotify Connect、今後もデノンから対応製品のリリースが予定されています。
ぜひ一度ご体験ください。
(Denon Official Blog 編集部 I)