
デノンのオーバーイヤーホンを編集部で聴き比べてみた

このヘッドホンの音はどんなジャンルにフィットするのか? 好評のインイヤー編に引き続き編集部がヘッドホンの聞き比べをしてみました。今回はオーバーイヤー編をお送りします。
お知らせ!
HEOSとラジオ局InterFM897とのタイアップ企画がはじまっています!
InterFM897のThe Vance K Show (Mon.-Fri. 07:00 – 09:00) 内で、「HEOS by Denon presents ANYWHERE SOUNDS AMAZING」というコーナーが始まりました。
オンエアは、3/31、4/7、4/14、4/21の毎週金曜日(8:30頃 O.A.)全4回、HEOSの魅力を、素敵な音楽とともにお届け致します。
詳細はこちらをごらんください。
様々なモデルがラインナップされているデノンのヘッドホンですが、時折「このヘッドホンはどんなジャンルの音楽にあった音でしょうか」といった質問が寄せられます。
たしかにヘッドホンは機種ごとに音の傾向が違いますから、デザインや価格だけでは決められない製品です。
そこでデノンオフィシャルブログでは、デノンの代表的なヘッドホンを集めて編集部で聞き比べをしてみました。今回はオーバーイヤー編をお送りします。
今回試聴した3つのオーバーイヤーヘッドホンはこちら。
いずれも人気のモデルです。
(写真左から)
オーバーイヤーヘッドホンAH-MM400 オープン価格
ワイヤレス ノイズキャンセリング オーバーイヤーヘッドホンAH-GC20 オープン価格
オーバーイヤーヘッドホンAH-D7200 オープン価格
記事に先だってお断りしておきますが、先日エントリーした記事「デノンのインイヤーヘッドホンを編集部で聴き比べてみた」 と同じく「どんなジャンルが似合うか」という切り口で、試聴はジャズ、ロック、ポップス、クラシック、Jポップ、エレクトロ、アニソンをそれぞれ聴いてみての印象です。また今回も、これらのヘッドホンの聴き比べはあくまでデノンブログ編集部Iの個人的な印象ですので、その点ご了承ください。
まずは今回一番コンパクトなサイズでありながら、天然木のアメリカンウォールナットを採用するなど、音も外装も妥協なく仕上げられたAH-MM400から聴いてみましょう。
このヘッドホンの音はどんなジャンルにフィットするのでしょうか。
AH-MM400
オープン価格
詳しい製品情報はこちらをご覧ください。
※はじめに
まず先におつたえしておきたいことがあります。実際にこの3モデルの比較してみましたが、3つのモデルの中での違いはあるものの、3つとも音の傾向が非常によく似ていてどれもしっかり「デノンサウンド」を継承しているということ。試しに手持ちの他社のヘッドホンとも比較してみましたが、全く別物です。たとえばデノンの3モデルはコーヒーで言えば、モカ、マンデリン、ケニアといった違いとしましょうか。
私の持っている他社ヘッドホンはその次元でいえば、コーラです。そのくらい違います。ですので今回このエントリーでお伝えする違いは、コーヒーの豆の違いレベルだと思っていただきたいと思います。というわけでAH-MM400から。
いきいきとしたサウンド。中高域が伸びやかに再生されるのでボーカルなどに最適
デノンのオーバーイヤーヘッドホンの中では小振りなので、屋外に持ち出してもバッチリのAH-MM400ですが、3モデルで聴き比べてみると、いちばんサウンドがヴィヴィッドで前に出る感じがしました。中高域がよく伸びるのでボーカルの楽曲にサウンドがよくフィットします。ですのでロック、ポップス、Jポップ、アニソンなどでは満点。実に気持ちよくボーカルが味わえます。
またサウンドが元気なのでお出かけの時に使うと気分がアガっていい気がします。採点は以下です。
ちなみにこの高級感あるアメリカンウォールナットのハウジングは手触りもいいし、外で使うとかなり目立って気持ちがいいです。
「私はいい音で音楽を聴いてますよー」という事がアピールできます。ただし電車などでは音漏れに注意してください(使ってみたところあまり音漏れはしませんでしたが)。
これも聞き比べではありませんが、持ち歩きの時のもう一つの利点は、このようにおりたたみができること。今回の3モデルでは一番小さくなりました。
荷物の多い時でもあまり負担にならないのは嬉しいところ。美しい造形なのでカフェのテーブルにおいても、このとおり素敵です。
AH-MM400のエントリーも合わせてご覧ください。
次はAH-GC20です。このモデルはBluetoothとノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスモデルです。では聴いてみましょう。
AH-GC20
オープン価格
詳しい製品情報はこちらをご覧ください。
都会的でハイセンスなサウンド。太い低音でエレクトロ、ジャズにも。
スーツにも似合いそうなシックなAH-GC20は、サウンドも非常に都会的で洗練された音だと感じました。大人らしいまとまりがあり、どのジャンルもしっかりと再現しているように思いました。サウンドの特長は低音で、決してドンシャリではなく、不自然でもありませんが、ヘッドホンよりも重く深い低音が味わえました。特にジャズではウッドベースの低音、ロックでのバスドラのアタック音、そしてエレクトロではバスドラムやシンセベースの音の厚みが楽しめます。
この傾向はノイズキャンセリングをオンにしているときが顕著です。面白いのはノイズキャンセリングオフの時には、もうすこし中音がでてきて「まとまりがある音」ではなく、野趣のあるややワイルドな音に変身するところ。ロックなどはノイズキャンセリングをオフで楽しんでみるのもいいかもしれません。
ただAH-GC20も、音だけで選ばれるモデルではないかもしれません。Bluetoothのワイヤレスの便利さは抜群で、ワイヤレスになれてしまうとケーブルがうるさく感じられて仕方ないほどです。またノイズキャンセリングも使ってみないと便利さが実感できない機能ですが、ノイズキャンセリングしたまま雑踏、自動車や電車の車中でヘッドホンを外してみると、こんなにノイズが多いところに今までいたのか、と思うほどです。
またノイズキャンセリングのメリットは再生音を小さくしていても音楽がよく聞こえる点です。長時間の聴取だと音量による疲れの差は大きくなります。そう思うと長時間電車に乗る旅行や出張時に最適だと言えるでしょう。
下の写真のように持ち歩きにピッタリのキャリングケースも同梱されていますので、旅に持ち出す準備は万端。充電がなくなったときには付属のケーブルを使ってケーブル接続でも再生できます。また飛行機用の変換アダプターも付属しています。
AH-GC20のエントリーもあわせてぜひご覧ください。
いよいよ最後は横綱登場! デノンのオーバーイヤーヘッドホンのフラッグシップモデルAH-D7200です。
AH-D7200
オープン価格
詳しい製品情報はこちらをご覧ください。
あらゆるジャンルで最良のサウンドが楽しめる、さすがのフラッグシップモデル。
価格からしても別格のAH-D7200ですから、比較にはならないかもしれませんが、実際に比べてみると、やはりこれは横綱相撲というしかない完成度の高さだと言えるでしょう。低域、中域、高域、どれも気持ちよく、ストレスがなくなっていますし、無理をして出しているそぶりは全くありません。むしろ少し余裕を感じさせるサウンドです。これらはやはり大型のドライバー、大型で音響特性のいいアメリカンウォールナットのハウジングなどによるものでしょう。また快適さも特筆もので、耳を包み込むイヤーパッドが気持ちいいので、聴き疲れもまったくなく音楽の世界に没頭できます。というわけで採点結果は以下です。(満点です)
モノとしての魅力も抜群で、特にひとつひとつ木目が違うアメリカンウォールナットのハウジングは、ほかの人のものとは絶対違うという所有感が強く持てますし、質感を生かした塗装なので手触りもいいのでつい触ってしまいます。
AH-D7200は他の2台と違って、あまり家の外に持ち出そうという気にはなりません。サイズが大きいと言うこともありますが、むしろ家でソファーなどの気持ちがいい場所で、一番いい音で気に入った音楽を聴く、という用途に一番向いている気がします。自分へのご褒美の時間を味わうためのヘッドホン、というのが、私なりの使い方になりそうです。
AH-D7200のエントリーもあわせてぜひご覧ください。
Professional’s Choice フジヤエービック AH-D7200
というわけで、編集部Iによるデノンオーバーイヤーホンの聴き比べ、いかがだったでしょうか。
デノンのオーバーイヤーホンの機種選びのご参考になれば幸いです。
(Denon Official Blog 編集部 I)
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