AVサラウンドレシーバーのニューモデルAVR-X2400H、AVR-X1400H登場
新しいAVサラウンドレシーバー、AVR-X2400H、AVR-X1400Hが発表されました。それぞれミドルクラス、エントリーモデルとなりますが、いずれもクラス最強のハイコストパフォーマンスを実現しています。今回は発表会の様子を交えながらその概要をお知らせします。
デノンの新しいAVサラウンドレシーバー、AVR-X2400H、AVR-X1400Hが発表されました。
デノンのAVサラウンドレシーバーのラインナップとしてはそれぞれミドルクラス、エントリーモデルとなりますが、いずれもクラス最強のハイコストパフォーマンスを実現しています。
製品発表会の様子を交えながらその概要をお知らせします。
7.2ch AVサラウンドレシーバー
希望小売価格: 90,000円(税抜)
6月中旬発売
製品の詳細はこちらをご覧ください
7.2ch AVサラウンドレシーバー
希望小売価格: 59,500 円(税抜)
6月中旬発売
製品の詳細はこちらをご覧ください
まずは概要ですが、AVR-X2400H、AVR-X1400Hは3DサラウンドフォーマットであるDolby Atmos、DTS:Xに対応した7.2ch AVサラウンドレシーバーです。
トップスピーカーやハイトスピーカー、ドルビーアトモスイネーブルドスピーカーなどを使用する5.1.2ch構成や、サラウンドバックスピーカーを使用する標準的な7.1ch構成に対応しています。
↑AVR-X2400H
AVR-X2400H、AVR-X1400Hのトップスピーカー2chのレイアウトは以下の5パターンのセッティングが可能です。
1)5.1ch+フロントハイトスピーカー2ch
2)5.1ch+トップフロントスピーカー2ch
3)5.1ch+トップミドルスピーカー2ch
4)5.1ch+フロントドルビースピーカー2ch
5)5.1ch+サラウンドドルビースピーカー2ch
これらは音の好みや設置する部屋の状況で選ぶことができます。
また出力に関してはAVR-X2400Hが185W、AVR-X1400Hが175W(6Ω、1kHz、THD 10%、1ch駆動)を実現しています。試聴は主にAVR-X2400Hで行いましたが、家庭で使用するには十分すぎるぐらいの、かなりの大音量が再生できます。
↑AVR-X1400H
AVR-X2400H、AVR-X1400Hのまず第一の特長は、最新のフォーマットへの対応です。
Dolby Atmos、DTS:Xに加えて、HDMI端子はすべての端子が、デジタル映像コンテンツの著作権保護技術「HDCP 2.2」に対応しています。
ちなみにHDMI端子の端子数もクラス最多。AVR-X2400Hは8入力/2出力、AVR-X1400Hは6入力/1出力を装備していますので、テレビ、Blu-rayプレーヤー、さらにゲーム機など様々な機器を接続可能です。
さらに両モデルともネットワーク系も充実しており、Wi-Fi、AirPlay、Bluetoothに加えて、HEOS機能も搭載しています。
ちなみに品番のAVR-X2400H、AVR-X1400Hの最後の「H」はHEOSの頭文字です。
スマホからあらかじめインストールされたHEOSアプリでSpotifyの曲を選びAVR-X2400Hで再生しましたが、ストリーミングとは思えないハイクオリティの音質で、これには非常に驚きました。
また室内に設置したHEOS 3と同期させて同じ曲を流したり、それぞれ別の曲を流すといったデモも行われました。
それにしてもAVR-X2400H、AVR-X1400Hはまさに全部入りのハイコストパフォーマンスマシンで、1台あれば、たいていのことはできるのだなと感心します。
※Spotify、AWAをHEOSで利用するには有料会員に登録が必要です。
↑スマホのHEOSアプリでAVR-X2400HからSpotifyの音楽を再生
ハイレゾ音源に関してもネットワークを経由して192kHz/24bitまでのPCM音源、そして5.6MHzまでのDSDに対応しています。
またネットワークを使わずにUSBメモリーにハイレゾ音源のデータを入れて本体端子に差しても再生可能です。もちろんラジオ、そしてインターネットラジオも楽しめます。
また使いやすさにも注力しています。たとえばAVサラウンドレシーバーで一番大変なセットアップ作業。
たくさんのスピーカーの端子を間違えずに接続しなければなりませんが、デノンのAVサラウンドレシーバーならテレビの画面を見ながらワンステップずつ手順を追ってセットアップが行えます。
そのステップごとに接続したスピーカーから音を出して確認するプロセスもあるため、接続を間違えたままセッティングを進めてしまう、といったことはありません。
またAVR-X2400H、AVR-X1400Hともに多数のスピーカーが接続しやすいようにリアパネルにあるスピーカーの接続端子は横一線にレイアウトされています。
AVサラウンドレシーバーは狭い壁際に置くことが多いので、こうした工夫でずいぶんとつなぎやすくなります。
こうしたかゆいところに手が届く工夫もデノンならではのユーザビリティ、使い勝手の良さです。
ユーザビリティの機能で、もう一つ便利そうだなと思ったのが、クイックセレクトプラス機能。複雑になりがちなAVサラウンドレシーバーの設定ですが、入力ソース、音量レベル、サウンドモードなどの様々な設定をプリセットできるモードです。
たとえばBlu-rayで映画を見るとき、音楽DVDを見る時、CDを聴きたい時、ラジオを聴きたいときなどよく使う設定をプリセットしておけば、ボタンひとつでどなたでもすぐにそれぞれの設定で楽しめます。
お子さまなどがいるご家庭では、とても使い勝手がいい機能ではないでしょうか。
そして最後は、最も重要な音質のご説明。デノンの核心です。
↑サウンドマネージャー山内
AVR-X2400H、AVR-X1400Hはいずれも音質面でも徹底的なブラッシュアップを行っています。こだわりのディスクリートアンプや、回路設計、筐体の強度、さらには最新世代のD/Aコンバーター、新しいプリアンプ回路、ボリューム回路の採用で、Hi-Fiグレードの音質を実現しています。
サウンドマネージャー山内がセレクトした曲をまずは2チャンネルステレオで試聴。視聴したのはAVR-X2400Hでしたが、ちょっと驚くぐらいの高品位で繊細な音場が体験できました。まさにクラスを超えた高音質です。
↑サウンドマネージャー山内がセレクトした曲を試聴
その後にはBlu-rayディスクでオブジェクトオーディオの動画コンテンツを視聴。アクション系の映画とコンサートを収録した音楽でしたが、オブジェクトオーディオの臨場感と音質の良さがよく体験できました。とてもエントリーモデル、ミドルクラスとは思えない音のグレードでした。
一言で表現すればAVR-X2400Hは「多機能と音質を両立したハイコストパフォーマンスマシン」、そしてAVR-X1400Hは「クラス最強のエントリーモデル」というのがふさわしい表現かもしれません。いずれにしても非常にお買い得なモデルです。クラスを超えたサウンドクオリティを、ぜひ一度ご試聴ください。
(Denon Official Blog 編集部 I)