【無人島CD】「音楽の神様」として島でひとり崇めるアルバム
無人島に1枚だけCDを持って行けるとしたらどれを選ぶ? 唐突に突きつけられる究極の選択。今回は営業企画室マーケティンググループY.Sがとっておきの1枚をご紹介します。
はじめまして。
営業企画室マーケティンググループのY.Sです。
「もし無人島に流されるとして、1枚だけCDを持って行けるなら、何を持ってく?」このテーマ、恥ずかしながら子供の頃からインタビューに応えるアーティストの体でよく妄想していました。
それを今、勤め先のブログに載せさせて頂くという、何か不思議な感動を覚えています。
ともあれ、私が選んだのは宇多田ヒカルの「First Love」です。
流された無人島の浜辺で目覚める私。状況を理解し愕然としていると、手元には見覚えのある顔が。
それが宇多田ヒカルの「First Love」しかも、リマスタリング音源にファーストライブを収録したDVD 、160ページに及ぶクロス張りハードカバーブックが付いた15th Anniversary Deluxe Editionです。
どうりで重いわけです。
けどこれで一安心です。「First Love」は私が一番思い入れのあるアーティストの、一番思い入れのあるアルバムなので。
リリース当時、中腰で歌う宇多田ヒカルが印象的なPVの「Automatic」を始め、収録曲のほとんどがテレビ番組とのタイアップが付き、ラジオでも頻繁に流れ、アルバムは歴史に残るヒットとなりました。
片田舎である私の地元も例外ではなく、当時、小学校の音楽の授業では「Automatic」を合唱する時間があったほどでした。
今考えると合唱はかなり無茶がありましたが、それほど社会現象化した作品でした。
正直、流行りの一枚として私の手元に来たわけですが、アルバムを聴いてそれまで感じたことのないノリを感じ、体にスッと馴染んだのを今でも覚えています。
後にそれが、R&Bやソウル、ヒップホップといったブラックミュージックのノリであると気付き、のめり込んで行くことになりました。
私の趣味嗜好を決定付けた、音楽の原体験だったのが「First Love」だったのです。
後の作品ではR&Bの要素は抜けていきますが、ハウスやテクノ、アンビエントの洗練されたトラックに、時に歪で大胆な日本語の歌詞を載せるという、独自の音楽性を築き上げていったところも彼女の魅力の一つです。
せっかくのDeluxe Edition、無人島にテレビやオーディオがないとかなりの宝の持ち腐れですが、私の音楽の神様としてひとまず島で崇めていこうと思います。
アーティスト名:宇多田ヒカル
アルバム・タイトル:First Love -15th Anniversary Deluxe Edition- (完全生産限定盤)(DVD付)2014