
手数王 菅沼孝三 MEETS AH-C160W

スポーツに特化したBluetooth ワイヤレスヘッドホンAH-C160Wですが、楽器を演奏しながら聴くのにもいいのでは? ということで手数王の異名をとるドラマー菅沼孝三さんに使ってもらいました。
ジョギングなどスポーツ用途に特化したBluetooth ワイヤレスヘッドホンAH-C160Wですが、スポーツだけでなく楽器を演奏しながら聴くのにもいいのでは? ということで日本屈指のドラマー、手数王の異名をとるドラマー菅沼孝三さんに使ってもらいました。その様子をレポートします。
ジョギングしながらAH-C160Wを試聴した「AH-C160W を編集部で使ってみた」もぜひご覧ください。
ワイヤレス スポーツ インイヤーヘッドホン
AH-C160W
オープン価格
ドラマー 菅沼孝三氏
15才でプロデビュー後、数多くのスタジオワーク、コンサートツアー、セッションに参加する。
自己のドラムスクール「菅沼孝三ドラム道場」を全国6カ所にて主宰。ドラムや打楽器の教則本、DVDを多数リリース。
クリニシャンとしても意欲的に取り組み、国内はもとよりワールドワイドにドラムフェスティバルやジャズフェスティバル、ドラムクリニックに出演。アーティストのサポートでは、CHAGE&ASKA、稲垣潤一、工藤静香、織田哲郎、LOUDNESS、TOSHI(X JAPAN)、ローリー寺西、谷村新司、GACKT、HIDEKI(元シャム・シェード)、LIV MOON、吉川晃司、acid black cherry、DREAMS COME TRUE…その他多数。
4枚のソロアルバムをリリースしている。
KOZO SUGANUMA -Official Web Site-
http://www.kozosuganuma.com/profile.html
●菅沼さん、本日はお時間いただきありがとうございます。
このAH-C160Wはスポーツ用途にフォーカスしたBluetoothヘッドホンですが、楽器演奏でも使えるよね、そして楽器で一番スポーツに近いのってドラムだよね、ドラムといえばなんといっても手数王だよね、ということで菅沼孝三さんに使っていただきたいと思い、やって参りました。よろしくお願いします。
菅沼:よろしくお願いします。
●今日試聴していただきたいのが、このAH-C160Wなのですが、スポーツしながらでも使いやすいようにできているので、こんなユニークな形になっています。
菅沼:たしかに面白いカタチですね。
●AH-C160Wをご試聴いただく前に、まずヘッドホンについてお伺いしたいんですが、菅沼さんはヘッドホンをよく使いますか。
菅沼:よく使いますよ。ドラマーとヘッドホンは今や切っても切れない関係ですから。
●どんな時にヘッドホンを使うのですか。
菅沼:まずレコーディングですけど、レコーディングスタジオにはクリック、あるいはドンカマって言うんですけど、メトロノームみたいな音がするものがあって、そのテンポを聴きながら演奏するんです。それを聴くためにヘッドホンをします。ドンカマは、たぶん40年ぐらい前からあったんじゃないかな。
●ライブでもよくドラマーはヘッドホンをしていますよね。
菅沼:そうですね。80年代ぐらいから音楽制作に打ち込みが使われるようになって、それでライブでも打ち込みに合わせて演奏するようになり、ステージでもヘッドホンでクリックを聴きながら演奏する機会が急激に増えました。
●ということはドラマーにとってヘッドホンは重要ですね。
菅沼:本当に大事です。ヘッドホンでトラブってしまって、本番でクリックとズレたら、もう次から電話がかかってきませんから。命綱みたいな存在です。
そうそう、ヘッドホンといえば、昔、ライブですごい事件が起きたことがあります。
CHAGE and ASKAのライブでしたけど、演奏中にヘッドホンのケーブルを自分のスティックにひっかけてしまって、ヘッドホンを遠くへ飛ばしてしまったんですよ。
で、飛んだ先でヘッドホンがバラバラに壊れたんですが、それをローディーが走って取ってきて、壊れたまま耳に当ててくれて、それで演奏しました(笑)。
しかももう1人のローディーがドライバーを持ってきてその状態でヘッドホンを直したんです。スゴいでしょう? みんなに大笑いされました。
楽譜を起こす時にデノンのヘッドホンを愛用
菅沼:そうだ、デノンといえば、楽譜を起こす時に愛用しているヘッドホンはデノンです。
●菅沼さんは楽譜を書くことが多いのですか。
菅沼:僕らが普通、ライブのために演奏するためにもらう楽譜って、メロディ譜っていって、メロディとコードぐらいしか書いてないんです。ドラムの情報はほぼないんですよ。
ですから事前に音資料を聴きながら自分でドラム用の楽譜を起こすしかないんです。演奏する仕事って一日に多いときに20曲ぐらい、少なくても12曲ぐらいは演奏しますよね。
それが全部新しい曲だったりしますから、毎回そのドラムの譜面を書くんです。だから僕は移動中もずっと楽譜を書いて暮らしてるんです(笑)。
●デノンのヘッドホンはドラムの音が聴き取りやすいのでしょうか。
菅沼:僕が使っているデノンのヘッドホンは、たぶんあまり高価なものではないんですけど、音がシャキっとしていて、特に高音の、シンバルとハイハットがしっかり聴き取れるんです。
シンバルの32分音符ぐらい細かい音になると、ほかのヘッドホンではなかなか聴き取れないんですけど、このデノンのヘッドホンならしっかり聴き取れます。
↑菅沼孝三さん愛用のデノンヘッドホン。
↑菅沼孝三さん本人自筆のドラム譜。ギッシリと書き込まれている。
●そうすると、菅沼さんがヘッドホンを使うシーンは、レコーディング、ライブ演奏、そして楽譜起こし、その3つでしょうか。
菅沼:あとは音楽鑑賞ですね。2時間ぐらい必死のドラムの楽譜起こしして、疲れたなーと思ったとき、休憩に好きな音楽を聴きます(笑)。
AH-C160Wは遮音性が高く、低音も高音も良く出ている
●ではAH-C160Wをご試聴いただいてよろしいでしょうか。
●いかがでしょうか。
菅沼:まず遮音性が高くていいですね。クルマの音とか、雑踏の中でも低音がけっこう聞こえて、ジョギングなんかにいいのはよくわかります。
低音はずいぶん効いていて、レゲエも聴いてみたけど、気持ちいいです。
●ちなみにワイヤレスヘッドホンは初めてですか。
菅沼:初めてです。
●着け心地はどうでしょうか。
菅沼:いいですね。ドラム演奏にも問題無いですね。これならスティックがひっかからない(笑)。
●定位感や分離感はどうですか。
菅沼:分離や空間の表現はいいですね。ピアノの曲を聴いても部屋で聴いているような広がり感があります。ただ、もうちょっと高音がほしい気がします。
●今はスポーツ用にスポーツユースに最適化されたコンプライのイヤーチップがついていますが、通常のイヤーチップに換えてみましょうか。
菅沼:音が変わるんですか。
●若干は変わります。若干音は変わると思いますので試してみましょう。
菅沼:お、出ましたね。高音、出ました。細かいパーカッションが全部出てきました。いいですね。完璧な感じ! バランスがいい。
僕はこっちのイヤーチップの方がいいです。これなら移動中に使いたいです。
●ちなみに電池は4時間もちます。
菅沼:それなら新幹線で大阪までいけますね。
本番でも使ってみたいぐらい、使いやすい
●ではドラムセットで演奏しながらの試聴をお願いします。
菅沼:これはほんと、小さくていいですね。イヤーフックの付け方はちょっとコツが要りそうですが、慣れれば問題ないですね。これならケーブルをさばく手間も省けるし。
菅沼:いつもデモ演奏で使っている曲があるので、それを聴きながら叩いてみましょう。
●お願いします!
(AH-C160Wを装着してドラムの実演)
●いかがでしょうか。
菅沼:いい感じですね。ドラムは音量が大きいのでモニターの音が出ないと辛いのですが、AH-C160Wは大きな音も出るので、音量的にも充分です。内部にあるDSPでのチューニングがいいのかもしれませんね。
●ドラムを叩きながらAH-C160Wは使えますか。
菅沼:音質もいいし、ワイヤレスで演奏性も抜群だし、音量もしっかり出るので、ドラマーにとって音源を聴きながら練習するにはもってこいじゃないですかね。
もちろんリスニング用にもバッチリなので移動の時などにも使えると思います。
●本日はありがとうございました。
↑手数王のトレーニング用パッド、菅沼孝三モデルのスティックとともに。
(Denon Official Blog 編集部 I)
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