レコードの日&2017秋のヘッドホン祭レポート
「レコードの日」の一環として10/3〜5に川崎で開催された「レコードの街 at チッタ2017」と、10/3、4に東京・中野サンプラザで開催された「秋のヘッドホン祭2017」に出展しました。その様子をレポートします。
11月最初の週末は、デノンの地元でもある川崎では「レコードの街 at チッタ 2017」が、そして東京・中野サンプラザでは恒例のヘッドホンイベント「2017秋のヘッドホン祭」が開催されました。
どちらのイベントにもデノンは出展。その様子をご紹介します。
▼「レコードの街 at チッタ 2017」レポート
▼「2017秋のヘッドホン祭」レポート
まず最初は11/3(金・祝)〜 5(日)に開催された「レコードの街 at チッタ 2017」です。
このイベントは現在日本のほとんどのアナログレコードを作っている東洋化成が主催しているアナログレコードの祭典「レコードの日」の一環のイベント。
川崎が「レコードの街」とされている由来は、1907年10月に現在の川崎市川崎区で後に日本コロムビアとなる日米蓄音機製造株式会社が日本初の円盤レコードと蓄音機を製造したことにちなんでいます。
そんな川崎のエンターテイメント発信基地「ラ チッタデッラ」で、レコード盤の様々な魅力をお届けしようというのが「レコードの街 at チッタ 2017」です。
こちらが映画館や商業施設、ライブ会場として有名なクラブチッタが立ち並ぶ川崎チッタのラ チッタデッラ。
「レコードの日」は日本で生産されているアナログレコードのほとんどを生産している東洋化成が主催ということで、アナログレコード関係の出店が立ち並びました。
デノンブースではレコードプレーヤーDP-1300MKⅡ、プリメインアンプPMA-1600NE、ヘッドホンAH-D7200などが展示されました。
アナログレコードファンだけでなく、道行く方からの注目度は高く、多くの方々から質問も多くいただくなど、アナログプレーヤーへの関心の高さがうかがわれました。
こちらはラ・チッタデッラ内の日本コロムビアのブースで開催された「アナログレコード鑑賞会」の様子。
再生機として用意されたのはデノンのレコードプレーヤーDP-1300MKⅡ、プリメインアンプ PMA-SX11、そして先日デノンブログでご紹介した蓄音機、ニッポノホンです。
動画あり!ニッポノホンを聴いてみた
アナログレコード鑑賞会の会場壁面には日本コロムビアの前身である株式会社日本蓄音機商会の歴史が一目でわかるポスター展示も行われました。
デノンは日本コロムビアのオーディオ部門が2001年に分社化して今に至っています。
レコードプレーヤーDP-1300MKⅡのカートリッジには多くの放送局でも採用されてきた銘機DL-103が使われました。
DL-103は福島県の白河にある自社工場で手巻きで作られています。
DL-103の製造シーンは以下のデノンブログでレポートしています。ぜひご覧ください。
デノン白河工場見学記 Part.2
アナログレコード鑑賞会はデノンが受け持ったプログラムもあり、DP-1300MKⅡの持ち味を生かした名盤たちを再生。
多くのお客さまに集まっていただきました。
蓄音機の鑑賞会では、日本コロムビアが所有するニッポノホンを使い、蓄音機ができた頃の明治時代の童謡やバイオリンソナタの音源、そして第二次大戦直後のビッグバンドやフランク・シナトラのジャズボーカルの音源など様々なSPレコードが再生されました。
ニッポノホンの音は電気を一切使用せず手巻きのゼンマイの力だけで再生されているとは思えない、試聴室全体に充分響きわたるほどの大きな音量で迫力があります。
ほとんどの方が蓄音機の音を初めて聞いたそうですが、その音量と音の質感に驚きの声が上がりました。
ラ チッタデッラのイベントスペース“PIAZZA CENTRALE”では終日「レコードの街 at チッタ2017」を盛り上げる音楽パフォーマンスが行われました。
写真は洗足学園音楽大学のジャズ・ガンボ。管楽器主体のニューオリンズスタイルのジャズで会場を沸かせました。
11/3のパフォーマンスのトリは今年でデビュー44年を迎える日本音楽界のレジェンド、南佳孝さんが唯一無二の素晴らしい歌声を披露してくれました。
MCによれば南佳孝さんは12/1にアナログ専門レーベルから新譜「EVERYTIME WE SAY GOODBYE」をリリース予定だそうです。こちらも楽しみです。
そして同日、こちらは東京・中野のサンプラザ。
秋のオーディオの風物詩ともいえるイベント、2017秋のヘッドホン祭が11/3,4日に開催されました。
毎回ながら、開場時間には長蛇の列となる人気のイベントです。
主催者発表では2日間でのべ10,000人もの来場者があった秋のヘッドホン祭。ヘッドホンの人気の高さがうかがわれます。
今回もデノンブースにも多くのお客さまが来場されました。ありがとうございます!
デノンブースでの展示製品はインイヤータイプのAH-C620RAG(アストロガールズ・スペシャルエディション)、AH-C820、AH-C160W、AH-GC20。
そしてAH-MM400、AH-D7200とオーバーイヤーヘッドホンが勢揃い。
さらにデザインシリーズから登場した最新のプリメインアンプPMA-60、PMA-30とCDプレーヤーDCD-50も展示されました。
また秋のヘッドホン祭のデノンのスペシャルイベントとして11/3に中野サンプラザ7F研修室9にてオーディオ評論家 土方久明氏をお招きし、PMA-60徹底解剖と題した試聴イベントが開催されました。
会議室に設置されたPMA-60。あまりにもコンパクトで、試聴会の主役とは思えません。
試聴は土方氏が予め用意した曲目リストからリクエストを募り、それらの楽曲を演奏しながらPMA-60について解説を挟んでいくというスタイルで進行しました。
デノンからは営業企画室の宮原が参加し、PMA-60の中心となるデジタルアンプソリューションの新世代DDFAについて、またデノン独自のデータ補間アルゴリズムによるアナログ波形再現技術の最新バージョン「Advanced AL32 Processing Plus」についての説明を行いました。
「PMA-60は手強いスピーカーを充分に駆動できる力を持っているだけではなく、音楽的な再生能力を持っており、本当にお買い得です」という土方氏のコメントに、実際に音源を聴きながらうなずく方も多く、PMA-60のポテンシャルを存分に堪能した試聴イベントとなりました。
(編集部I)