AirPlay 2で、できること。
iPhone、iPadなどのiOSデバイスにiOS11.4から新機能としてAirPlay 2が追加されました。AirPlay 2とはどんな機能なのか? そしてどんなことができるのか? 今回はそんな疑問にズバリとお答えします。
とはいえ、AirPlay 2とはどんな機能なのか? そしてどんなことができるのか?
私、編集部Iを含め、そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな素朴な疑問に対し、営業企画室の志田鷹平がズバリとお答えいたします。
今回のナビゲーター 国内営業本部 営業企画室志田鷹平
●志田さん、今回はAirPlay 2について、どんな機能で、具体的に何ができるかをお尋ねしますので、ズバリとお答えください。
志田:おまかせください!
●まずAirPlayとはなんでしょうか、教えてください。
志田:AirPlayはAppleの規格で、Wi-Fiネットワークを利用して音声や映像のストリーミングを行うことができます。
具体的にはiTunes、iPhone、iPad、iPod touchなどのデバイスから、音楽や動画などを家庭内のWi-Fiネットワークを経由してAirPlay対応機器でストリーミング再生することができます。
またiPhoneの画面をApple TVへリアルタイムに出力する機能としても使うことができます。
デノン製品でもAVアンプのAVRシリーズやミニシステムのCEOLシリーズなどがAirPlayに対応していました。
●今回AirPlay 2になったことでどこが変わったのでしょうか。
志田:AirPlay 2はiOS11.4から搭載された新機能ですが、最大の特長は複数のスピーカーを使った音楽のストリーミング再生が行えるようになったことです。
またストリーミング再生がよりスムーズになったり、Siriによるボイスコントロールもできるようになりました。
●複数のスピーカーが使えるというのはどういうことでしょうか?ステレオ再生でも通常はスピーカーを2台使いますよね。
志田:マルチルーム再生といわれていますが、ご家庭のWi-Fiに接続されているAirPlay 2対応機器に、iPhoneなどから複数台同時にストリーミング再生できるようになりました。
↑AirPlayでの接続は1台のみ
↑AirPlay 2は同一ネットワーク上の複数の機器と接続できストリーミング再生が行える
たとえば、iPhoneに入っている音楽やApple MusicをリビングにあるAVアンプで鳴らしながら、キッチンやベッドルームのスピーカーからも鳴らすことができます。
↑AirPlay 2に対応しているCEOL N10
●ということはiPhoneの音楽をリビングでもキッチンでもベッドルームでも聴けるわけですね。
志田:はい。しかも同じ音楽でもOKですし、それぞれ違う音楽も再生できます。
iPhoneで家中のAirPlay 2対応機器のストリーミング再生がおこなえるようになるわけです。音量も個別に設定可能です。
●ここでちょっと実際に試してもいいでしょうか。
志田:そうですね、やってみましょう。
デノンではAVアンプの2018年新製品AVR-X1500H、AVR-X2500H、AVC-X8500H、そしてネットワークオーディオプレーヤーのDNP-800NE、ネットワークCDレシーバーのRCD-N10(CEOL N10)、サウンドバーのHEOS HomeCinemaがAirPlay 2に対応しています。
今日はCEOL N10とHEOS HomeCinemaで試してみましょう。
↑会議室内でCEOL N10とHEOS HomeCinemaを使ってマルチルーム再生をやってみた
●AirPlay 2を使うための設定はどうすればいいのでしょうか。
志田:特に難しいことはありません。AirPlay 2はiPhone 5以降、iPad Mini 2以上、Apple TV(4th gen、4K)、そして過去約7年間に発売されたMacBookで動作します。
まずは、iOSデバイスとAirPlay 2対応機器が同じWi-Fiネットワークにつながっていることを確認してください。
次に、お使いのiOSデバイスのOSが11.4以上であることを確認してください。
そして必要な場合は、AirPlay 2 対応機器(今回はCEOL N10とHEOS HomeCinema)も、AirPlay 2に対応したファームウェアアップデートを行ってください。
●実際にAirPlay 2を使って再生してみましょう。
志田: Apple Musicを立ち上げるとiPhoneにこんな画面が出てきます。これがAirPlay 2の操作画面です。
志田:ご覧のように、画面にAirPlay 2対応機器(CEOL N10とHEOS HomeCinema)が表示され、その横にチェックができる○があります。
ここをタップすることで機器ごとの再生のオン/オフが設定できます。
●それぞれの機器のボリュームはスライダーで調節できるわけですね。
志田:はい。CEOL N10とHEOS HomeCinemaの音量がそれぞれ独立して調整でき、さらに全体の音量も一括して一番下のスライダーで調整できます。
●HEOS HomeCinemaがリビングにあり、CEOL N10がベッドルームにあればそれぞれの場所で再生されるわけですね。
志田:はい。iPhoneで家中の音楽が一括コントロールできるのでとても便利だと思います。
●「ストリーミング再生がスムーズになる」という件についても詳しく教えてください。
志田:AirPlay 2では、再生ボタンを押してから音がでるまでの時間が短くなり、音切れも少なくなりました。
それによって映像との同期の精度がより高くなっています。
これは音楽データを先読みしておくバッファリング機能が強化されたことによる進化です。
●Siriも使えるようになったんですね。
志田:はい。家事などをしながらSiriのボイスコントロールで音楽が再生できるのもかなり便利だと思います。
これをマルチルーム再生と組み合わせれることで、「Siri、リビングでビートルズを流して」とに言うだけで、あらかじめリビングに登録しておいたHEOS HomeCinemaからビートルズの曲を再生してくれます。
↑CEOL N10とHEOS HomeCinemaでは別々の音量設定が行える
●家のいろんな部屋の音楽再生を声で一括して操作できるなんて、すごく便利ですね。AirPlay 2対応製品をもうお持ちのみなさん、ぜひ一度AirPlay 2でマルチルーム再生をお試しください。
(編集部I)