2018東京インターナショナルオーディオショウレポート

今年の東京国際オーディオショーは様々な会社から話題の製品が展示されたこともあって多くのお客様が集まり、どのフロアも大盛況でした。デノンブースでも最新モデルをズラリと展示。また現段階で未発表だったコンセプトモデル「MODEL X」を披露することを事前にアナウンスしていたこともあり、多くのお客様にご来場いただきました。

こちらが昨年と白基調でまとめられたデノンブースです。2500シリーズ、800シリーズ、そしてレコードプレーヤーのDP-400、DP-450USBなどが用意され、試聴が行われました、メインのスピーカーはB&W 802D3を使用。

今回はAuro-3Dのプレゼンテーションのためにハイトスピーカーを設置した4.2.4のシステムも構築されました。

こちらは展示コーナーの様子です。デザインシリーズとニューモデルの800シリーズが展示されました。

デザインシリーズのコーナーには、今年発売となったレコードプレーヤーDP-450USBが展示されました。

DP-450USBは今までにないスタイリッシュなデザインと、デノンならではの本格的な性能を実現しており、DP-450を使ったアナログ盤とCDの比較試聴のプレゼンテーションも大勢のお客様が集まりました。

また、リアルウッドシリーズを中心としたヘッドホンの展示コーナーも設けられました。

ハウジングに高知県産の孟宗竹を使用したことで話題を集めているデノンのヘッドホンのフラッグシップモデルAH-D9200、そして同じく天然木をハウジングに使用したAH-D7200、そしてAH-D5200の「リアルウッドシリーズシリーズ」を、高品質なヘッドホン再生が行えるヘッドホンアンプ、DA-310USBSを使って聴き比べることができました。

話題を集めているデノンヘッドホンの新たなフラッグシップモデルAH-D9200は発売間もないこともあり、多くの方にご試聴いただきました。

そしてプレゼンテーションで最も注目を集めたのが、イベント直前に展示が発表されたコンセプトモデル「MODEL X」です。これは新しいデノンサウンドのキーワードである『Vivid』と『Spacious』をさらに追求したモデルで、現段階で製品化は未定ながら、パーツの開発から行うなど時間をかけて開発が進められているのだそうです。サウンドマネージャー山内のセッションではHi-Fiの中核モデルである2500シリーズで試聴とともにコンセプトモデル「モデルＸ」の試聴が行われました。

こちらは人気を博した評論家三浦孝仁先生によるセッションの様子。「私が最も音が良いと思っているアナログディスクです」という、45回転で収録されたデイヴ・ブルーベックの『テイクファイブ』（日本コロムビア・サウンドラボラトリーシリーズ）の音質は、まさに圧巻でした。

こちらは山本浩司先生。AVアンプのフラッグシップ、AVC-X8500Hを使ったAuro-3Dのプレゼンテーション（写真左端はAVC-X8500Hの開発担当デノンの高橋）。ハイレゾリューション音源による立体音響のAuro-3Dは多くのお客様の注目を集めました。

Auro-3Dを採用した音楽ソフト中心のデモンストレーションでしたが、一部、同一楽曲での2CH、5.1CH、そしてAuro-3Dでの比較試聴などもあり、Auro-3Dの卓越した空間表現力、そして臨場感が味わえるプレゼンテーションとなりました。

またAVC-X8500Hのセッションの最終日のプレゼンテーションにはゲストとして立体音響のレコーディングエンジニアの第一人者である入交英雄氏も登壇。自ら手掛けられた立体音響の音源をデノンのAVC-X8500HのAuro-3Dで再生。天上高がある教会で演奏や立体配置で収録されたマリンバの演奏などが圧倒的な音場感で再生されました。

Auro-3Dは独自のAuro-Matic^®アルゴリズムにより、モノラルやステレオ、そして5.1など通常のコンテンツを自然な3Dサウンドに変換する機能も搭載しています。今回はその機能を使ってマイルス・デイビスの名盤『ビッチェズ・ブリュー』の-SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションを再生。マイルスのエレクトリック時代の幕開けとなった歴史的な作品が、最新の立体音響で再生されました。時代を超えた斬新さとマイルスのトランペットのリアリティには驚かされました。

アーティスト：マイルス・デイビス
アルバム：ビッチェズ・ブリュー-SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション-(完全生産限定盤)

また会場ではデノンのサウンドマネージャー山内のセッションの一部を『山内セレクション・ライブ』と題して、デノンオフィシャルブログの人気企画「山内セレクション」を公開取材しました。お客様と共に楽しんだ山内セレクション、その様子はデノンブログのコンテンツとしてお送りする予定です。そちらもお楽しみに！

↑『山内セレクション・ライブ』の様子。右端はデノンサウンドマネージャー山内、左端はデノンブログ編集部I

（編集部I）