デノンサウンドバー「DHT-S216」でゲームを楽しんでみた
デノン初のサブウーハー内蔵型サウンドバーとして人気の「DHT-S216」。一体型のシンプルなボディ、新世代のバーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」搭載で、音の世界に「没入できる」イマーシブサウンドは、ゲームでも楽しめるのか。デノンオフィシャルブログ編集部の中でも、随一のゲーム好き部員がサウンドバーをお借りして自宅で試してみました。
無事セッティング完了!
梱包を開いてさっそくセッティングです。「DHT-S216」の特徴をはじめ、セッティング方法も紹介されているこの記事を参考にしながら進めてみます。
使うのはHDMIケーブル1本でOK、とのことでとりあえず起動するのに必要なものを並べてみました。
サウンドバーとテレビをHDMIでつなぎ、電源ケーブルもセット。テレビ台の上に設置してみました。バランスもなかなか良い感じです。ちなみに自宅のテレビは40インチです。
そしてワクワクしながら電源をポチ!
……?
しばらく待っても音が出ません! 何がまずかったのかと、もう一度ブログ記事を読みなおしてみたところ、『HDMIケーブルのもう一端をテレビの裏側の接続端子、HDMI入力のARC対応の端子につなぎ…』とあります。
どうやらここが問題だったようです。テレビの型が古いせいか、テレビのHDMI端子がARC非対応だったためHDMIケーブル1本では音声データの伝送ができていませんでした。このような場合は同梱されている「光デジタルケーブル」を使用すると良いとのことで、サウンドバーとテレビを光デジタルケーブルでつなぎます。右の写真がテレビの背面です。
↑左が光デジタルケーブル、右がテレビの背面
これで無事音声が出力されました! 少し手間取ってしまいましたが、それでもかかった時間は10分程度。ARC対応の機器同士であれば、映像と音声をHDMIケーブル1本で送受信することが可能なので、3分ぐらいで終わりそうです。
オープニングの重低音でゲームの世界へトリップ!
今回プレイするのはPS4のゲームです。サウンドバーでやるなら、と音楽が好きなアクションRPGのゲーム「ニーア・オートマタ」(NieR:Automata)(スクウェア・エニックス)をセレクト。プレイを開始すると、冒頭からズォーーーンという重低音が響きわたり、思わず体がビクッとします。
最近のゲームは3Dグラフィックのリアルな表現はもちろんのこと、音楽も精緻に作りこまれていて、各地で頻繁にオーケストラによるコンサートが行われるほど、ゲーム音楽のファンも多いんです。オーケストラ音源を採用しているゲームや、リアルな世界感を演出するために1万音以上の効果音をプログラムしたゲームなど、ゲームにおける音の世界もどんどん進化しています。ひと昔前のゲーム音楽とはほど遠く、もはや映画のサウンドと同じような臨場感があります。
「ニーア・オートマタ」に話を戻すと…とにかくオープニング、内蔵のサブウーハーから響く重低音でザワッと一気にゲームの世界にもっていかれます。そして、ピアノを基調としたBGMが静かに流れるフィールドを歩いていると、風の音、鳥のさえずり、川を流れる水の音、木々のざわめき、サクサクと草を踏む音、カツカツとアスファルトを歩く足音といった、いわゆる効果音が立体的に聴こえてきて、美しく作りこまれたファンタジーの世界に没入していきます。「ニーア・オートマタ」の舞台は、西暦5千年代の未来の地球です。
「MOVIE」モードでさらに楽しめるボス戦
敵にエンカウントした時に始まる戦闘シーンでは、レーザー砲の音、銃の連射音や剣撃、爆発音がド派手に響き渡り、操作のアクション性と音にノって気分がハイに。どんどん敵を倒したくなります。アクションゲームとも相性が良さそうです。
またRPGではダンジョン毎に変わる音楽や、物語の途中に出てくるボスとの戦闘シーンに流れる曲もかなり重要な要素です。実際ゲーマーたちの中では、「あの時のボス戦の曲が最高!」と細かな戦闘の内容より、人気のボス戦のテーマ曲が語り継がれることも多く、開発者もボス戦の戦闘曲には力が入ります。
今回はボス戦をもっと楽しめるかも? と試しに「MOVIE」モードに切り替えてみたところ、ボスのロボットがギシギシと手を振り上げる音や、どこか悲哀感のある戦闘テーマ曲が映画館にいるような迫力のサウンドで広がり、戦闘をしつつも物語に引き込まれました。じっくり味わいたいシーンには「MOVIE」モードがおススメです。
ホラー映画の中にいるような気分に…
RPG以外のジャンルのゲームも試してみました。個人的にはとても苦手なのですが、家族が好きなホラーゲーム「バイオハザードRE:2」(BIOHAZARD RE:2)(カプコン)もプレイ。苦手なくせに、ホラーゲームは暗い部屋でやるべきでは? という謎の使命感から、部屋を暗くしています。
建物の中を歩き回る足音だけが響くほとんど無音のフィールド、懐中電灯だけが頼りの暗闇の中、一番ビクッとなったのはドアの閉まる音でした。音が立体的かつクリアすぎて、自分のすぐそばでドアが閉まったような感覚が、怖すぎて涙目です。
そしてゾンビたちのグォォーといううなり声…というより、うめき声が突如どこからか聞こえてくるのが恐怖で、真っ暗なのでどこにいるかわからないのも恐怖で、とにかく恐怖しかないんですが、静寂な世界に突如響き渡るうめき声やドアの音といった、徹底した静と動のギャップ、その世界にどんどん入り込んでいく自分も感じます。
こちらも「MOVIE」モードを試してみたのですが、バイオハザードはたくさん映画化もされているメジャータイトルというのもあり、グラフィックのリアルさや舞台設定のクオリティが高すぎて、映画の中でプレイしているような恐怖を味わえました…。本当に怖いです!!
「グラフィックが3Dで音は2Dの世界」が一変
サウンドバーがない状態、普通にプレイしていた時は、フラットな音でフラットな戦闘という印象でした。それでも特に不満もなく普通に楽しめていたのですが、サウンドバーを体験すると、何もかもが物足りなく感じます。音でこんなに立体感が増す、という事実に驚きました。グラフィックが3Dなのに、音だけが2Dだった世界が一変し、一段上のエンタテインメント作品に仕上がっているような感じです。
というより、もともとそういうクオリティであったものが、サウンドバーを設置することできちんと表現されたという方が正しいのだと思います。グラフィックや音、技術が進化しているゲームを存分に楽しむには、プレイ環境も重要だと実感しました。サウンドバーでいろんなゲームを遊んでみたいです。
(編集部S)