8K対応のAVC-X8500HA登場、アップグレードサービスも開始!
高品位な13chモノリスコンストラクション・パワーアンプを搭載し「モンスター」と称されたデノンAVアンプのフラッグシップモデル「AVC-X8500H」が、ついに8Kに対応!また有償HDMI 8Kアップグレードサービスも開始されました。デノンオフィシャルブログでは「AVC-X8500HA」の概要のご紹介と開発者のミニインタビューをお送りします。
AVC-X8500H 有償HDMI 8Kアップグレードサービス実施のお知らせ
モンスターAVアンプが8Kに対応!
デノンAVアンプのフラッグシップモデルAVC-X8500HAは、13chモノリスコンストラクション・パワーアンプを搭載したAV アンプ「AVC-X8500H」を8KをはじめとするHDMI 2.1に対応させたモデルです。AVC-X8500HAは、8入力/3出力のHDMI端子を装備していますがそのうち 1入力(HDMI 7)、2 出力(モニター1/2)が8K/60Hzおよび4K/120Hzのパススルーに対応しています。
では8Kに対応すると、どんなことが楽しめるのでしょうか。まずはNHKのBS 8K放送などの8Kのコンテンツを楽しむことができます。また今後登場してくることが予想される8Kのコンテンツも楽しむことができます。ちなみに4Kと8Kの画素数を比較すると、こんなに違います。
※8Kについてはデノンブログの以下のエントリーをぜひご覧ください。
AVC-X8500HAについて、開発者の高橋佑規にリモートで聞いてみた
AVC-X8500Hが8Kに対応してAVC-X8500HAになったことはわかりました。それではほかにどんな点が違うのでしょうか。ここからは、AVC-X8500H、AVC-X8500HAの開発を手掛けた高橋祐規のミニインタビューをお送りします。デノンAVアンプの製造拠点である白河オーディオワークスの開発室にいる高橋にリモートで質問してみました。
●高橋さん、AVC-X8500HAがいよいよ発売となりましたが、モデルチェンジのポイントはどんな点でしょうか。
高橋:AVC-X8500Hが2018年でしたから発売して3年を経て、当初のお約束どおり有償8KアップグレードとAVC-X8500HAという8K対応のモデルを出すことができました。今回のバージョンアップは8KをはじめとするHDMI 2.1に対応したということで、AVC-X8500Hからの変更点はそこだけなんです。音に関してはAVC-X8500Hをほぼそのまま継承していると言っていいと思います。
GPD プロダクトエンジニアリング 高橋佑規サウンドマネージャー
●8Kのメリットはどんなところにあるのでしょうか。
高橋:まず8K放送や8Kの動画コンテンツを見ることができます。また8K/60Hzだけではなくて4K/120Hzの効用も大きく、特にゲームで4K/120Hz対応のソフトは、今までよりも滑らかな動きでゲームが楽しめます。ゲーム好きの方には、ここは大きいと思います。
●今回のAVC-X8500HAへのモデルチェンジでAVC-X8500Hの音質面で何か手を加えようとは思わなかったのですか。
高橋:それはなかったですね。むしろ純粋にHDMI 2.1への対応のみにしたいと思っていました。AVC-X8500Hの音はそれだけ完成度が高いと思っているので、今回、音に手を入れる必要がないと判断しました。
●AVC-X8500Hは発売して3年ですが、どんな評価を受けてきたのでしょうか。
高橋:おかげさまで非常に高い評価をいただいています。多くの評論家の方も続々と導入してくださいましたし、AV誌の編集部のリファレンスモデルとしても採用されましたし、なぜAVC-X8500Hをリファレンス機として採用したかという記事もかなりの誌面を割いて掲載されました。
●どんな点が評価されたとお考えですか。
高橋:第一に私が知る限りですが、13chのアンプを内蔵した一体型のAVアンプは、AVC-X8500Hしかないと思います。13chあれば、7.1.6などのスピーカー構成で再生が行えます。評論家の方々が評価してくださったのもトップフロント、トップミドル、トップリアとトップで6つのスピーカーをプロセッシングし、きちんと鳴らせることだと思います。
あとは当然ですが音ですね。プロセッシング数だけではこの評価には至らないわけで、音質面でもリファレンスにふさわしい音であるという評価をいただいています。
●高橋さんは上位モデルのAVC-A110の開発にも携わっています。AVC-X8500HAとAVC-A110はどういう位置づけになるのでしょうか。
高橋:AVC-A110はやはり110周年の記念モデルで、価格もAVC-X8500HAよりも約20万円高いですし、使っている物量も特別なので、AVC-A110はあくまでスペシャルなモデルだと思っています。その点AVC-X8500HAはデノンの量産機として堂々のフラッグシップであり、その完成度は非常に高いと思います。
●設計者からみてもAVC-X8500Hは出来が良かった?
高橋: AVC-X8500Hは我ながらよくできたと思っています。それはAVC-A110を開発しているときに実感したことでもあって、ベースモデルとして検証したときやり直すべき点はなかった。ですからその上にスペシャルなものを構築していくことに集中できました。
AVC-X8500Hは、13chのアンプを内蔵し、音質のクオリティも高く、品質もこの白河での国内生産でよくコントロールされていて、その結果コストパフォーマンスも非常に高いと思います。ですからAVC-X8500HAは自信を持ってお勧めできますし、AVC-X8500Hをお持ちの方で8Kや4K/120 Hzを楽しみたい方は、これを機にぜひアップグレードしていただければと思います。
●ありがとうございました。
(編集部I)