<<前のページに戻る
表紙に戻る

 (昭和56年)

「超安定・無帰還パワーアンプ」
「高出力純粋A級200W」

モノラルパワーアンプ
POA-8000
標準価格:350,000円

■1981年9月




今、なぜ、無帰還アンプか

なぜ無帰還アンプが優れているのでしようか。それはN.F.B.ループがありませんから回路がシンプルで、入力から出力まで一方通行の形で増幅されますから過渡的な歪みが発生しないのです。そして、信号の戻りがなければ発振したりすることもなく、回路が安定に動作します。
オーディオアンプは、時々刻々ダイナミックに変化する動的信号の集まりである音楽信号を再生するのですから、この様に過渡的な歪みが発生しないということは、大変重要なことであり、無帰還アンプが本質的に優れているといえるのです。

DENON超安定無帰還アンプとは

位相補償回路やβ回路をもたないシンプルな構成となり、アンプのゲインは必要な数10倍のゲインしかもっていません。トランジェントの早いパルス入力波形が主アンプで増幅されて、時間遅れの生じた信号が戻されたりせずにストレートに一方向のみに増幅されますので、過渡的なひずみを発生することもなく、優れた動特性を得ることができます。そして主アンプ内部で生じた静的なひずみや雑書成分は、ひずみ除去アンプで取り出し、逆相にして増幅し、出力側で打消しますので、優れた静特性を得ることができます。しかも信号を入力側に戻すことがないので、発振を生じることもなく超安定化を図ることができます。


左:リアル・バイアスドライバ用基板:ひずみ検出
右:側面基板:パワー段、ひずみ除去回路


主要規格

●ミュージック出力(負荷8Ω):320W
●定格出力(正弦波出力20Hz〜20kHz):200W
●全高調波ひずみ率(20Hz〜20kHz):0.003%
●入力感度/入力インピーダンス:1V/50kΩ
●出力インピーダンス:0.1Ω
●SN比(IHF「A」):120dB
●伝送特性:1Hz〜200kHz(+3/-0dB)
●サブソニックフィルター特性:16Hz・6dB/OCT
●スルーレート:±380Vμsec
●レベルメーター特性
 指示方式:ピーク値指示方式レベルメーター(定格出力ピークホールド表示機能付)
 指示範囲:-50dB〜+5dB 0dB=200W/8Ω)
●周波数特性:10Hz〜100kHz±3dB
●デジタルディスプレー機能
 ミューティング表示:初期値7→0へのダウンカウンター
 スピーカー表示:SP1・SP2のスピーカー表示
 自己診断機能:メイン回路、歪除去回路の動作診断、異常温度上昇時の動作診断

総合

●電源:AC100V 50/60Hz
●消費電力(電気用品取締法による):330W
●寸法(つまみ類、足の高さを含む):310W×188H×462D(mm)
●重量:22kg


POA-8000リアパネル
2系統出力とATTサブソニックフィルタSW


<<前のページに戻る
ページの先頭に戻る | 表紙に戻る