1995年に誕生したデノン製品
今回は1995年に焦点を当て、デノンの歴史についてお伝えしようと思います。
今回は1995年に焦点を当て、デノンの歴史についてお伝えしようと思います。
<MDレコーダー「DMD-2000AL」>
注目すべき商品は、デノンとして初めて開発した本格派フルサイズMDレコーダー「DMD-2000AL」ではないでしょうか。
MDにお世話になっていた人も多くいると思います。その当時、MDの弱点として、音質が悪いと多くの方が指摘しました。
しかし、DMD-2000ALにはその弱点をカバーしてくれる多くの技術が搭載されていました。「ALPHAプロセッサー」に「リアル20ビットラムダS.L.C(スーパーリニアコンバーター)」。
ALPHAプロセッサーは16bitデータを20bitクオリティで再現してくれますので、些細なニュアンスや余韻をアナログ波形に近づけることができました。
リアル20ビットラムダS.L.C.はゼロクロス歪みを発生させない様に設計されたデノン独自の技術で、一層の高精度化を図りました。
この2つの技術以外にもデノンデジタルオーディオ技術を結集し、DMD-2000ALは最高峰のMDサウンドをお客様に提供していました。
<プリメインアンプ「PMA-S10」>
次に注目すべき商品がSシリーズのプリメインアンプ「PMA-S10」。
当時、世界のオーディオファンから大きな支持を頂いたデノンプリアンプ「PRA-S1」、モノラルパワーアンプ「POA-S1」、プリメインアンプ「PMA-S1」の思想設計を継承して登場したのがこの「PMA-S10」です。
繊細さと力強さの両立から生まれたプリメインアンプ。
プリメインアンプに必要な機能を計算されたデザインや設計で、当時の購入者が求めていた性能を存分に搭載したモデルで、UHCシングルプッシュプル回路を徹底的にバックアップする電源回路で安定感を高め、繊細でのびのびとした表現力を実現した製品でした。
1995年は、そのほかにもCS-PCMステレオチューナー DTU-S10、CDプレーヤー DCD-1650AL、プリメインアンプ PMA-390II、ポイントコンポ 9.5シリーズ、ステップアップトランス AU-103など数多くの製品を生み出した年でもあります。