秋の夜長に、アナログレコードの魅力を味わう
今もファンが多いアナログレコードですが、先日リファレンスルームの機器を使ってLPとCDの聴き比べをしました。LPにはLPの良さが、そしてCDにはCDの良さがあるなと、再認識。ときにはアナログレコードをかける夜があってもいいと思うのでした。
先日、映画『風立ちぬ』を見に行きました。エンディングのタイトルロールで荒井由美の「ひこうき雲」が流れてとても感動的なのですが、
その曲がアナログレコードに針を落とす音から始まっていたことに、懐かしさを覚えました。
そういえば先般デノンのリファレンスルームの機器を使って、1950年代のとあるジャズトロンボーン奏者の盤でLPとCDの聴き比べをしました。
CDのほうはリマスタリングも施されており、非常にクリアできちんとした音像で、すべての音が正確に再生されているというイメージの音でした。
一方のアナログレコードは、ダイナミックレンジは少し狭いように思いましたが、音が非常にエネルギッシュでとても瑞々しい印象。
CDを聴き慣れた今の耳には、逆に新鮮に感じられたのです。
CDの発売は1982年10月1日ですから、ちょうど31年前。
当時は「いずれアナログレコードは完全に廃れてしまうだろう」「何年かしたらアナログレコードが聴かれることはないだろう」という予想もありました。
しかし予想に反して、今でもデノンをはじめ多くのメーカーからレコードプレーヤーや、レコード針が販売され続けています。
それは、アナログレコードが多くのリスナーから根強く支持されている証しといえるでしょう。
聴き比べのときにも思ったことですが、CDにはCDの良さがありアナログレコードにはアナログレコードの良さがあります。
音質は進化しても、それぞれのメディアが持つ固有の良さは、やはり代え難いものなのだということではないでしょうか。
今晩は久々にレコードに針を落として、音楽を聴いてみたいと思います。
「アナログでなければ描けない世界がある」
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(Denon Official Blog 編集部 I)