サラウンドで音楽を堪能する
ホームシアターシステムで楽しむのは映画だけ? いやいや、それだけじゃもったいない! DVDやブルーレイには音楽ソフトもズラリと揃っていますから、音楽ファンなら楽しまない手はありません。今回は立体的なサラウンドサウンドで、臨場感たっぷりのライブが楽しめるブルーレイソフトをご紹介します。
通常のステレオ再生が2つのスピーカーを使う2チャンネルであることに対して、
ホームシアターシステムでは5.1chや7.1ch、9.2chなど、数多くのを前後左右に配置し、
映画館と同じように立体的で臨場感溢れる音場=「サラウンド」を作り出します。
ホームシアターは、この立体的なサウンドがあるからこそ映画の世界に没頭できるわけですが、
その再生環境を映画鑑賞にしか使わないのはもったいない!というわけで、今回は臨場感たっぷりの音楽ソフトをご紹介しましょう。
このエントリーで取り上げるのはライブ作品2タイトル。
ライブの音楽ソフトはホームシアターのサラウンド環境で見ると会場の音の響きをより明瞭に感じることができます。
しかもオーディエンスの拍手や歓声も、自分の席の横やすぐ後ろ、さらには後方上の天井桟敷からの歓声まで聞こえるリアリティ。
まるでライブ会場に迷い込んだかのような白熱の臨場感が堪能できます。
Chris Botti
Chris Botti in Boston [Blu-ray] [Import] (2009)
まずは輸入盤のクリス・ボッティのボストンでのライブ「Chris Botti in Boston 」のブルーレイをご紹介します。
クリス・ボッティは、人気・実力ともに今アメリカでナンバーワンのスムース・ジャズのトランペッターです。
このライブはボストンの有名なホール「シンフォニーホール」で開催されたステージを収録したもの。
バックに従えたのはボストンポップスオーケストラ。
このオケ実は、アメリカの名門オーケストラであるボストン交響楽団が夏場だけ名前を変えて活動しているものらしいのです。つまりは世界的な超一流のオケであります。
さらにこのライブのすごいところは、ステージに大物ゲストが次々と出てくるところ。
たとえば大御所ロックバンド、エアロ・スミスのボーカルであるスティーブン・タイラーが出てきて『スマイル』を歌ったり、
若手のシンガーでギターヒーローでもあるジョン・メイヤーが、フランク・シナトラで有名な渋いバラード『グラッド・トゥ・ビー・アンハッピー』をしっとりと歌ったり、
さらにはなんと、あのスティングが登場して自分の曲を歌ったりと、もう超豪華絢爛のステージなのです。
中でもぜひご覧いただきたいのが世界的チェリスト、ヨー・ヨー・マとの共演シーン。
ここで演奏するのが名画『ニュー・シネマ・パラダイス』のテーマ曲。チェロ、トランペット、そしてオーケストラの音が美しく溶け合って、名ホールに響き渡ります。
このサウンドの豊かさと広がり感は、やはりブルーレイのサラウンドでなくては味わえないものではないでしょうか。
ジャズ好き、ロック好き、クラシック好き、どなたにでも素晴らしさが堪能できるライブ音源だといえるでしょう。
ちなみにこのブルーレイはDolby TrueHD 7.1/5.1 Surround (96 kHz/24 bit)で収録されています。CDが44.1kHz/16bitの2chですから、
CDを遥かに超える高音質の音源のマルチチャンネルサウンドです。ぜひご体験いただきたいと思います。
Adele
Live at the Royal Albert Hall [Blu-ray+CD] [Import]
もう一枚は、こちらも輸入盤ですが、アルバム「21」で世界的スターとなったイギリスのシンガー、アデルの2011年のライブ。
こちらはロンドンの名門ホール「ロイヤルアルバートホール」で収録されたもの。
ロンドンの風物詩でもある夏のコンサートシリーズ「ザ・プロムス」の舞台でもあります。
このライブも客席との一体感が素晴らしく、サラウンドの醍醐味が堪能できます。
特にコンサートの最後にみんなで歌う『ROLLING IN THE DEEP』が圧巻です。こちらもぜひ!
・5.1chのベーシックなホームシアターにおすすめなのはAVR-X1000
・7.1chでこだわりのホームシアターにおすすめなのはAVR-X4000
デノンのAVサラウンドレシーバーのラインナップはこちら。
(Denon Official Blog 編集部 I)