おうち劇場化計画 その4 ご質問にお答えします。
ご自宅にホームシアターをつくる「おうち劇場化計画」。ラストとなる第4回では、ホームシアターとAVアンプに関する「よくあるご質問(FAQ)」にお答えします。
この連載「おうち劇場化計画」では、ご自宅に構築するホームシアターについて解説していきます。
前回までの3回で、ホームシアターの構成からセッティング手順までを解説してきました。
ラストとなる第4回では、ホームシアターとAVアンプに関する「よくあるご質問(FAQ)」にお答えします。
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●ホームシアターのシステムづくりについて
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Q:ホームシアターを始めたいのですが、どんなセットを選べばいいかわかりません。
ホームシアターの中心となるAVアンプの選び方については、こちらに掲載しましたのでぜひご覧ください。
A:そこで触れたように15万円くらいの予算でAVアンプと5.1chのスピーカーセットを揃えることができます。
それより上位のAVアンプを使えば、7.1chや7.2chといったより臨場感がアップしたサラウンドシステムを構築できます。
また入出力の端子が多くなるので、レコードプレーヤーや昔の映像機器との接続も可能になります。
希望するスピーカーのチャンネル数、使いたい機器の種類をよく考えて、ホームシアターの条件を決めましょう。
次にスピーカーですが、やはりAVアンプとのバランスを考えた組み合わせで選ぶべきでしょう。
たとえばAVR-X2000を中心としたホームシアターシステムを組むのであれば、5.1chの場合、
以下のようなスピーカーがオススメです。
AVアンプ AVR-X2000
スピーカー フロント SC-T33SG
スピーカー センター SC-C33SG
スピーカー リア SC-A33SG
スピーカー ウーハー DSW-33SG
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●入力について
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Q:ゲーム機を接続すればサラウンドで楽しめますか?
A:はい。最近の据え置き型のゲームソフトの音声は5.1chに対応しています。
AVアンプにHDMI端子でつなげられるゲーム機なら、
ホームシアターの迫力あるサラウンドサウンドでゲームが楽しむことも可能です。
Q:AVアンプのHDMI端子以外の入力端子は何に使うのですか?
A:モデルによって違いがありますが、AVアンプにはCDプレーヤーなどが接続できる入力端子が装備されており、
上級機にはアナログレコードプレーヤー用の接続端子なども装備されていることが多いです。
【映像】
・アナログ映像入力 ビデオカメラ、ゲーム機など
・コンポーネントビデオ入力 ビデオデッキ、レーザーディスクプレーヤー、チューナーなど
【音声】
・アナログ音声入力:ビデオカメラ、ゲーム機など
・光デジタル入力:CDプレーヤー、デジタルTVの音声出力、Apple TVなど
・同軸デジタル入力:CDプレーヤーなど
・Phono入力:アナログレコードプレーヤー
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●ネットワーク関連
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Q:ネットワーク機能って、どんなことができるのですか?
A:デノンのAVRに搭載されたネットワーク機能では、ネットワークを介してインターネットラジオで世界中の音楽を楽しんだり、
iTunesのライブラリやiPhoneやiPadの音楽をワイヤレスでストリーミング再生できるAirPlay、
ネットワーク内にあるPCやNASの音楽を再生するネットワークオーディオ機能、
スマホのアプリから本体のリモートコントロールなどが行えます。
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●出力関連
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Q:スピーカーは、ホームシアター専用のものじゃないとダメですか?
A:ホームシアターのスピーカーは、通常のオーディオ用のスピーカーと同じです。
すでにスピーカーをお持ちであれば、そちらをホームシアターのフロントスピーカーとして流用し、
センタースピーカーやリアスピーカー、サブウーハーなど足りないスピーカーを買い足して揃えても良いでしょう。
Q:サラウンドは5.1chでいいのですか? それとも7.1chとか9.2chのほうがいいの?
A:ホームシアターの基本は5.1chと考えて良いでしょう。
7.1chや7.2chではスピーカーの本数が増えますから、より臨場感があるサラウンドサウンドが楽しめます。
これらはいずれも基本である5.1chの上位互換フォーマットですから、最初は5.1chでシステムを構築し、
後日「もっとサラウンドを強化したい」と思ったときに、スピーカーを追加することができます。
ただし後からスピーカーを追加する場合は、AVアンプが7.1chや7.2chに対応している必要があります。
Q:映画を観るときだけは部屋を暗くしたいんだけど……。
A:映画館のように部屋を暗くて映画を鑑賞するなら、テレビではなく「プロジェクターとスクリーン」の組み合わせがおすすめです。
ただし、部屋が明るいときにはプロジェクターは使えませんので、テレビとプロジェクターを切り替えて使えるよう、
HDMI出力端子を2つ以上搭載したAVアンプを選ぶと良いでしょう。
Q:サラウンドのチャンネル数と再生したい映画のチャンネル数は揃えないといけないの?
A:揃える必要はありません。
5.1chのシステムで、7.1chの映画を再生すると5.1chのサラウンドに変換されます。
逆に7.1chのシステムで、5.1chの映画を再生する場合は、
「5.1chで再生する方法」と「7.1chに拡張して再生する方法」が選べます。
5.1chのシステムでステレオ(2ch)の音楽を聴く場合も同様です。ステレオの音を、
「ステレオ(2ch)で再生する方法」も使えますし、「5.1chに拡張して再生する方法」も使えます。
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●USB端子関連
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Q:AVアンプにあるUSB端子は何に使うのでしょうか?
A:AVアンプのUSB端子にiPodやiPhoneを接続することで、iPodやiPhoneの中の音楽をAVアンプで再生できます。
またiPodやiPhoneの充電も行えます。
iPodやiPhone以外でも、音楽データの入ったUSBメモリーを接続すれば、メモリーの中の音楽の再生も行えます。
(Denon Official Blog 編集部 O)