ハイレゾ音源をダウンロードしてDA-300USBで聴いてみた
デノンが培ってきたHi-Fi技術がデスクトップサイズに凝縮されたUSB-DAC。今回はハイレゾ初心者のブログ編集部員が、DA-300USBのセットアップから、ハイレゾ音源のダウンロード、再生までをドキュメンタリータッチでお送りします。
デノンが培ってきたHi-Fi技術がデスクトップサイズに凝縮されたUSB-DAC。
製品の詳しい情報はDA-300USB Special Siteをご覧いただくとして、
今回はハイレゾ初心者のブログ編集部員が、DA-300USBのセットアップから、ハイレゾ音源のダウンロード、
再生までをドキュメンタリータッチでお送りします。
なにはともあれ、まずはセットアップから。ハイレゾ初心者にはUSB-DACのセットアップは難しいかもと思いましたが、
やってみたら「箱から出して電源とUSBケーブルを繋ぐだけ」と、ちょっと拍子抜けするぐらいカンタンでした。
ちなみにUSBケーブル(プラグが赤い方)はオーディオ用のもの。よくあるパソコン用のものより音質的に有利だそうです。
それともう一つ注意点は電源プラグの差し込む向き。実は電源には「極性」があります。
オーディオ機器は電源の極性によっても音が変わり、DA-300USBでも極性を合わせると確実に音が良くなるのだそう。
具体的にいえば、コンセントの差し込みプラグには2本の棒がありますが、差し込む向きが決まっており、
正しい向きで刺さないと極性が合わなくなってしまうのです。
正しい極性を確かめるいちばん手っ取り早い方法は
「差し込みプラグの向きを入れ替えてみて音の良いほうにすればいい」ということでしたので、聴き比べてみました。
確かに同じ音色ではなく、一方は非常にはっきりと音の透明度が上がりました。
コンセントの向きを変えてみるだけの簡単なことなので、ぜひみなさんもオーディオ機器の電源の極性があっているかどうか、
チェックしてみてください。
さて、電源も入りましたので、いよいよセットアップです。まず縦置きでパソコンの横にセットアップしてみました。
パソコンにマッチしてなかなかいい感じ。狭いオフィスの机ですが、省スペース性にも優れています。
縦置きのときにはスペーサーを使用しますので安定しています。
次に横位置でも置いてみました。こんな感じです。ちょうどモニターの下に納まりました。
液晶画面の表示は自動的に縦/横に切り替わりますし、ボリュームも数字などの印刷がないので、
縦横どちらで置いてもまったく違和感なく使えます。
あとはUSBポートから音を出す設定をするだけです。
今回はMacを使用していますので、システム環境設定>サウンドで、出力でUSB High Speed Audioを選択。
とりあえずパソコンに入っていたMP3の曲を聴きましたが、DACが変わるだけで圧倒的に音が良くなりました。
ハイレゾ音源を聴くのが楽しみになってきます。
さて、それでは本題のハイレゾ音源のダウンロードをしてみましょう。
探してみるとハイレゾ音源のダウンロード配信をしているサイトはいくつかありました。
たとえば、
VICTOR STUDIO HD-Music.
e-onkyo music
OTOTOY
mora
など。海外のものも含めればたくさんありますが、配信サイトによって取り扱いアーティストやジャンルなどの志向が違いますので、
お好みのサイトを選ぶと良いでしょう。
今回はe-onkyo musicのサイトから今話題のPat Metheny Unity Groupの
ニューアルバム「KIN(←→)」をダウンロードしてみました。96kHz/24bitのハイレゾ版です。
ワクワクしつつダウンロード。そしてダウンロードが終わったところで、即再生!
といきたいところですが。もう一つ大切なプロセスがあります。
それは再生ソフトの用意。通常ハイレゾ音源を再生するには、対応するアプリケーションが必要となります。
再生アプリはOS、対応する音源のフォーマット、音質などでさまざまな種類がありますが、
今回はMac OSに対応しているフリーソフトのAudioGateを使用しました。
アプリケーションも無事インストールし、起動、そしてハイレゾ音源を再生。すると、「おお、液晶に96kHzの表示が!」
さっそくヘッドホン(AH-D7100)で聴いてみました。いや、素晴らしいサウンドです。
これは確かに今まで聴いてきたCDとは違う音です。
具体的には緻密な解像度と立体感があります。
たとえば「KIN(←→)」のオープニング曲である「On Day One」の冒頭のシンバルのカップの連打の美しさ、
その後すぐのバスドラムだけになる部分の低音の深みと、
やや緩めに張られたバスドラムの皮の振動までも感じ取れられるようなリアリティ。
今までの聴いてきた音が2Dだとすれば、急に3Dになったような感じがするほど、音場に広がりがあり、
一つ一つの音がクッキリと立体感をもって存在している感じです。
ちなみにPat Metheny Unity Groupは、盟友ライル・メイズ(key)を擁するレギュラーバンドのPMG(パット・メセニー・グループ)ではなく、
クリス・ポッター(サックス)、ベン・ウィリアムス(ベース)、アントニオ・サンチェス(ドラム)、
そしてジュリオ・カルマッシというコンテンポラリーなジャズシーンを牽引する気鋭のミュージシャンによるスペシャルなユニット。
腕利きミュージシャン5人の紡ぐ豊かで広大な音世界は、まさにハイレゾで聴くにピッタリの音源といえるでしょう。
緻密なアンサンブルもハイレゾでは細部まで克明に聴くことができますのでジャズファンだけでなく、
初めてのハイレゾ体験にもぴったりではないでしょうか。
アーティスト名:Pat Metheny Unity Group
アルバム・タイトル:Kin (<–>) e-onkyoストアはコチラ
Nonesuch Records
さて、今日はこのままヘッドホンでハイレゾな音世界に浸りながら快適に仕事したいと思います。
製品の詳しい情報はDA-300USB Special Siteをご覧ください。
(Denon Official Blog 編集部 I)