わたしの銘機「ポータブルレコードプレーヤーGP-3R」
誰もが認めるような銘機ではないかもしれないけれど、いつも私たちの傍らにあって、素敵な音楽を聴かせてくれた「わたしの銘機」ご紹介するシリーズ。第一回はポータブルプレーヤーレコードプレーヤー「GP-3R」を取り上げます
誰もが認めるような銘機ではないかもしれないけれど、いつも私たちの傍らにあって、
素敵な音楽を聴かせてくれた「わたしの銘機」ご紹介するシリーズ。
第一回は「コロムビア」ブランドのポータブルレコードプレーヤーGP-3Rを取り上げます。
昭和55年に日本コロムビアより発売されたGP-3Rは、なんとスピーカー内蔵で電池駆動が行えるポータブルプレーヤーです。
まるで今のモバイルオーディオを先取りしたような斬新なコンセプトですね。
17cm盤レコードが再生でき、横置きだけでなく垂直に立てた状態でも、斜め置きでも再生できます。
でもなんといっても、一番印象的なのは、このなんともいえないレトロ感が漂うキュートなデザインです。
↑営業ニュースより
今回GP-3Rをセレクトしたのは、APマーケティング コンテンツクリエーションチームのO。Oはこう語ります。
「まさに『昭和』を感じさせる造形・デザインがとてもいいと思います。
入社した頃所属していた部署に、このGP-3R のプロダクトデザインをした方もいました。
この製品を見ると、その方の顔も思い浮かびますね。
今も自宅ではGP-3Rは現役で活躍中です。
私自身が子どもの時聴いていた40年前の童謡のレコードを、今は子どもが聴いています。
シンプルだから子どもでも操作できますし、高級オーディオとちがって子どもに気軽に触らせることができるので、重宝しています。」
そして以下の写真はOの私物。
とても綺麗な状態ですね。大切に使っていることがよくわかります。
ところでこのGP-3Rは、そのキュートなルックスと、見た目の印象より音が良いということで人気があり、
後にGP-3B、GP-3Eというブルーとアイボリー、2種類のカラーバージョンも発売されました。
これもなかなかオシャレで、今発売してもかなり評判になりそうです。
→新製品ニュースより
さらに凄いことに、アーティストからも人気があったせいか、ミッシェル・ガン・エレファント、ピチカート・ファイヴ、
dj honda、コーネリアスなどアーティストとのコラボモデルも発売されました。
このあたりもかなりオシャレなデザインで素敵です。
そして、もっと凄いのが、GP-3Rを2台使ったDJシステムまでも用意されていました。
2台をコントロールするためのDJミキサーがこちらです。
→新製品ニュースより
つなげるとこんな感じ。
クロスフェーダーがついていますから、フェードイン・フェードアウトも自在の本格派DJミキサーで、しかもこちらも乾電池駆動が可能!
公園やキャンプしながらDJプレイが楽しめるわけです。相当楽しそうです。
【おまけ】テントウムシのレコードプレーヤーSE-8
この記事を作成していたところ、編集部Yが
「私はテントウムシのレコードプレーヤーを持っていた」というので、オマケで掲載させていただきます。
テントウムシのレコードプレーヤーとは、ポータブル電蓄SE-8。
↑営業ニュースより
残念ながらSE-8だけの写真は残っていないのですが、辛うじてちょっとだけ写っていたという写真を掲載します。
以下、編集部Yが語ります。
「てんとう虫レコードプレーヤーを急に思い出し、オマケで入れてももらいました。
どうして買ってもらったのか思い出せなかったので、母親に聞いてみまたところ、
我が家の『雛飾り』にはオルゴールがついていて、“うれしいひなまつり”が流れるものでした。
私はその曲が大好きで、しょっちゅう聴かせてほしいとせがんでいたそう。
そこで、そんなにこの曲が好きならレコードを買ってあげようという話となり、
“うれしいひなまつり”の入ったレコードと、てんとう虫のレコードプレーヤーを買ったのだと聞きました。
私は自分専用のプレーヤーとレコードにはしゃいで、飽きずに何度もかけていたそうです。
話を聞くうちに「雛飾り」にオルゴールがついていたことなども思い出しました。
今は残念ながら手元にありませんが、懐かしい思い出です。」
というわけで「わたしの銘機」の第一回は終了! また次回もお楽しみに。
(Denon Official Blog 編集部I)