あのスーパーヒーローは今!
おなじみのシリーズ映画を全く新しいキャスティング、現代的な解釈、最新の映像技術でリメイクすることを「リブート(再起動)」と呼びます。今回は有名なあのスーパーヒーローたちのリブート作品について、その見どころ、聴きどころをご紹介しましょう。
リブートしたスーパーヒーロー映画をホームシアターで堪能しよう
ホームシアターの真価が存分に発揮される映画のジャンルのひとつに、SFアクション映画があります。
空中戦あり、未来都市を舞台にした派手な戦いあり。
大迫力の映像をぜひ5.1チャンネル以上のサラウンド音声で体験したいものです。
たとえばかつてのスーパーヒーローもの。
何度も見た名作も、ホームシアターで見直してみると、そのパワフルさにあらためて驚くに違いありません。
スーパーヒーロー映画は、2000年代に入ってから次々と「リブート」(再起動)が行なわれています。
前シリーズまでの連続性を一旦なかったことにして、監督も役者も一新したうえで、シリーズのはじめのストーリーからやり直すのがリブート。
お馴染のキャラクターが、以前とは比べ物にならないほど緻密に作り込まれた映像と音響のなかで大活躍します。
大画面とホームシアターで存分に楽しみたいなら、ヒーローもののリブート作品は、まさにうってつけのソフトなのではないでしょうか。
『マン・オブ・スティール』
ブルーレイ ¥2,381+税/DVD ¥1,429 +税
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
c2013 Warner Bros. Ent. Inc. All Rights Reserved.
MAN OF STEEL and all related characters and elements are trademarks of and cDC Comics.
スーパーヒーローでまず真っ先に思い浮かぶのはやはり「スーパーマン」でしょう。
1978年からはじまったクリストファー・リーヴ主演のシリーズがあまりにも有名ですが、そのスーパーマンも2013年にリブートされています。
ザック・スナイダー監督、ヘンリー・カヴィル主演の「マン・オブ・スティール」です。
この作品は、主人公のクラーク・ケントがクリプトンの滅亡から逃れるいきさつ、地球での子ども時代、そして自分がクリプトンから来たカル=エルであることを自覚し、地球侵略を狙うゾッド将軍と戦うまでを描いたもの。
「弾丸よりも速い」を本気で映像化したらこうなります、というような凄まじいアクションシーンの連続は一見に値します。
他のリブート作品にも言えることですが、「マン・オブ・スティール」は、前シリーズまでのような明るくさわやかなアメリカンヒーロー物語とは少し違います。
主人公は幼いころからその特異な能力ゆえ周囲に馴染めないマイノリティーとして描かれています。
自分が何者なのか、何をすれば良いのかわからず、自らに備わった暴力性に苦悩するクラーク。
映像もダークな色彩で、「S」マークのスーツもあの明るい青と赤ではありません。
敵役のゾッド将軍もただの悪いヤツではなく、見方を変えれば一族の生き残りをかけて奮闘する革命戦士。
「この人にも事情があるよなぁ・・・」と、単純な勧善懲悪モノとしては見られない構造になっています。
子ども時代にスーパーマンに親しんだ人があらためて鑑賞して、まったく別の感動を得られる、そんな大人のためのスーパーマンなのです。
前シリーズを超えるのが至上命題のリブート作品は、脇役陣に豪華キャスティングが行なわれるのが常です。
この「マン・オブ・スティール」では、主人公の実の父にラッセル・クロウ、育ての両親にケビン・コスナーとダイアン・レイン。
その配役表を見ただけで胸が熱くなってしまいます。
マイケル・シャノン(ゾッド将軍)、ローレンス・フィッシュバーン(ホワイト編集長)など、アメリカ映画でお馴染みの名脇役もイイ味を出しています。
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ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
収録作品『バットマン ビギンズ』
「バットマン ビギンズ」は2005年公開の映画です。
監督はクリストファー・ノーラン、主演はクリスチャン・ベール。
1989年にティム・バートン監督、マイケル・キートン主演ではじまった「バットマン」シリーズのリブート作品として位置づけられ、この後「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」と合計3作がシリーズ化されています。
「マン・オブ・スティール」と同じように、主人公のブルースが少年時代からバットマンになるまでを描いた、シリーズの前日譚的な物語です。
かの悪役「ジョーカー」はまだ出てきません(ジョーカーは続編の「ダークナイト」に登場します)。
暴力で両親を殺害された億万長者の主人公が、自ら囚人にまで身を落として暴力の世界に飛び込んでいくという、やはりこの作品もひたすらダークなテイスト。
そのシリアスな作風がファンの心をつかみ、「ダークナイト3部作」として熱狂的な支持を獲得しています。
この作品もまた、脇役陣がすごいのが見どころです。
バットマンは超人ではなく、フツーの人間が武術とハイテクで武装しているわけですが、その武術の師匠にリーアム・ニーソン。
渡辺謙もちょい役で出ています。
ハイテクのほうを支援する技術者はモーガン・フリーマン。
野心家の後継社長にルトガー・ハウアー。
他に、ゲイリー・オールドマン、マイケル・ケインの存在感も際立っています。
そして「バットモービル」の活躍も見逃せません。
この特殊車両がゴッサム・シティを縦横無尽に走り回るカーチェイスは、まさにホームシアターのサラウンド音声のために用意されたかのような、大迫力の映像&音響で繰り広げられます。
スーパーヒーローものでは、他に「スパイダーマン」も2012年に「アメイジング・スパイダーマン」としてリブートしています。
こちらもマーティン・シーンやサリー・フィールドといった名優が脇を固め、コミカルな要素を抑えたシリアス路線。
作り込まれた映像と音声で引き込まれる作品になっています。
もうすぐ春。
私たちの生活もまたリブート(再起動)する季節です。
悩みながらも成長し大活躍に至るスーパーヒーローの世界にホームシアターで思いきり浸って、気分も新たに新生活のスタートを切りましょう!
(Denon Official Blog 編集部 Y)