進化するフラッグシップAVR-X7200WA
デノンのAVレシーバーのフラッグシップモデルAVR-X7200Wが、AVR-X7200WAへと進化しました。今回はAVR-X7200WAの進化のポイントについて掘り下げてみました。
2015年1月に発売されたデノンのAVレシーバーのフラッグシップモデルAVR-X7200Wが、AVR-X7200WAへと進化しました。
AVR-X7200Wのユーザーの方々には無償アップグレードサービスも開始されました。
今回進化したポイント、そしてメリットは何なのか。
今回のデノン公式ブログではAVR-X7200WAの進化のポイントについて掘り下げてみました。
※AVR-X7200Wの無償アップグレードサービスはこちら
9.2ch AVサラウンドレシーバー
AVR-X7200WA
希望小売価格:355,000円(税抜価格)
まずAVR-X7200Wについてご説明しておくと、AVR-X7200Wは、2015年1月に発売されたデノンAVサラウンドレシーバーのフラッグシップモデルです。
最大出力260Wの9chモノリス・コンストラクション・パワーアンプであり、フラッグシップモデルと称するに相応しいハイグレードなHi-Fiサウンドを実現しています。
また最新のサラウンドフォーマットDolby Atmosに対応した点も特長です。
製品の詳細はこちらをご覧ください。
AVR-X7200Wはすでにその音質や卓越した機能が高く評価されており、たとえば国内においてはAV専門誌「HiVi」が選定する「第30回HiViグランプリ2014」でBronze Awardを獲得しました。
ちなみに「HiViグランプリ」はすべてのAV機器を対象に年1回発表されるアワードです。
今回、AVR-X7200WはAVアンプとしては最高の評価を得ています。 ※詳細はこちら
海外においても高い評価を得ています。
たとえば世界のオーディオファンから信頼されているウェブサイト「AV Forum」でも高評価を獲得しました。
ちなみにAVForums.comはイギリスのサイトで、コンテンツとしてはテレビの音楽番組などのエンタテインメントに関する情報から、AV機器などのレビューまで幅広い内容のコンテンツが掲載されています。
2014年10月までになんと2,000万のポストがあげられており、多くのファンを有する非常に影響力の強いサイトですが、このAVR-X7200WはAV Forumsで”Highly recommended”を獲得しました。
このようにAVR-X7200Wはすでに国内・海外で非常に高く評価されていますが、「AVR-X7200WA」となって、どこが進化したのでしょうか。
それはズバリ「HDCP 2.2への対応」です。
もう少し詳しく言えば「AVR-X7200Wが持っている8入力/3出力すべてのHDMI端子が、HDCP 2.2に対応した」ということになります。
では「HDCP 2.2」って何でしょうか?
HDCPとは「High-bandwidth Digital Content Protection system」の略。
HDMIなどで映像伝送するときに用いられる著作権保護のための規格です。
そしてその最新バージョンが2.2です。
HDCP 2.2は4K映像コンテンツに使用されるもので、デジタル信号を送受信する経路を暗号化し、コンテンツが不正にコピーされるのを防止します。
次に気になるのが「HDCP 2.2に対応するとどんなメリットがあるのか」という点です。
これは、以下にご説明する内容をお読みいただくとわかる通り、非常に大きいと言えるでしょう。
HDCP 2.2に対応していないと今後出てくるであろう4Kのコンテンツを存分には楽しめないと言っても過言ではありません。
ではそのメリットを順にご紹介しましょう。
・メリット1 4K放送に対応
CSの試験放送「チャンネル4K」、CSやケーブルテレビで試聴可能なスカパーの「スカパー4K総合」「スカパー4K映画」などの4K番組がAVR-X7200Wで再生(映像信号のパススルーが)できます。
また2014年10月からサービスが開始されているひかりTV4Kも同様に再生できます。
・メリット2 4KのBlu-ray「Ultra HD Blu-ray」に対応
つい先日名称が決定したBlu-ray Discの4Kフォーマット「Ultra HD Blu-ray」のソフトの映像信号のパススルーが可能になります。
Ultra HD Blu-rayは今後、映像ソフトの主流になるのではないかと考えられており、コンテンツ自体は今年中の発売が期待されています。
ちなみに現在のAVシステムは映像信号とオーディオ信号を1本のHDMIで伝送するシステムなので、AVアンプでのUltra HD Blu-rayの再生にはHDCP2.2への対応が必須となります。
そして「AVR-X7200WA」の進化のもう一つのポイントは、HDCP2.2ではありませんが、話題の新たな音源フォーマットへの対応です。
DTS:Xに対応(近日アップデート予定)
こちらは近々のアップデートによる対応の予定※ですが、すでに発表されているDTS版のDolby Atmosともいえる「DTS:X」にも対応します。
ちなみにDTS:XはDolby Atmosと同じく、5.1/7.1chに加えてオーバートップスピーカーを最大5組まで天井に配置することができ、立体的な音響が楽しめます。
またDolby Atmosと同じように「オブジェクト」という考え方で音声が収録されているので、スピーカー本数や設置位置など、ご家庭のスピーカー環境に合わせて最適化されたサラウンド再生が行えます。
※正式な日程や詳細はまだ未確定ですが、AVR-X7200W/AVR-X7200WAはインターネット経由でのアップデートを予定しています。
デノンのフラッグシップモデルであるAVR-X7200W/7200WA は、新たな規格である、4K、HDCP2.2、Dolby Atmos、そしてDTS:Xへの対応をいち早く表明した最初のAVレシーバーです。
そこには「フラッグシップ製品は長くお使いいただきたい、そのためにはサウンドクオリティだけではなく、機能面でも最新の機能をキャッチアップしたモデルであるべきだ」という想いが込められています。
4K、Dolby AtmosやDTS:Xという新しい技術の登場により、ホームシアターはますます迫力を増し、より楽しいものとなりました。
この機会にぜひご自宅で大迫力の画像とサウンドをお楽しみください。
AVR-X7200WA、および無償アップグレードしたAVR-X7200Wにはリアパネルに「A」の文字が表示されます。
ちなみにフロントパネルの品番は「AVR-X7200W」がそのまま踏襲されます。
(Denon Official Blog 編集部 I)