夏フェス行こう!
音楽好きにとって、夏はフェスの季節。フェス常連の方と「夏フェスに興味はあるけど、まだ行ったことがない」という方のために、今年の夏フェスの概容とその魅力についてご紹介をします。
音楽好きにとって、夏はミュージックフェスティバル、つまり夏フェスの季節。
フェス好きたちは春ごろから「今年はどのフェスに誰がくる?」などの話題で盛り上がります。
とはいえ「夏フェスは興味あるけど、遠かったり、屋外だったり、テントで泊まりとか、なんだか大変そうだから、まだ行ったことがないなぁ」という方も多いのではないでしょうか(私=編集部Iもそうです)。
そこで今回のデノン公式ブログでは今年開催される「夏フェス」の概容とその魅力について調べてみましたので、ご紹介しましょう。
ちなみに昨今の夏フェスといえば、1.ちなみに昨今の夏フェスといえば、1.フジロックフェスティバル、2.サマーソニック、3.ロッキンジャパン、4.ライジングサンが、いわゆる「4大フェス」と言われているのだそうです。
今回はその4大フェスに加えて、都内で行われるややコンパクトなフェス「WORLD HAPPINESS 2016」と「Slow LIVE’16 in 池上本門寺」を含めた6つのフェスについてまとめてみました。
まずは日程と開催場所ですが、以下のようになっています。
フェス名 |
開催日時 |
開催場所 |
7月22日(金) ・23日(土) ・ |
新潟県湯沢町苗場スキー場 |
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8月6日(土) ・7日(日)、 |
茨城県ひたちなか市 |
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8月12日(金)・13日(土) |
北海道小樽市 |
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8月20日(土)・21日(日) |
東京会場: |
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8月28日(日) |
東京・夢の島公園陸上競技場 |
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9月2日(金)・3日(土)・4日(日) |
東京・池上本門寺 |
それでは、開催日順にご紹介しましょう。
■FUJI ROCK FESTIVAL ’16
7月22日(金)・23日(土)・24日(日)
新潟県湯沢町 苗場スキー場
日本の夏フェスの元祖がこのフジロックは新潟県湯沢町の苗場スキー場で7月22日(金) 23日(土) 7月24日(日)の3日間開催。
広大な会場に国内外200組以上のミュージシャンが揃う日本最大規模の野外音楽イベントです。
1997年の開催以来「さすがフジロック!」と音楽ファンがうなるような大物ロックスターが毎年ヘッドライナーとして登場します。
今年はRED HOT CHILI PEPPERS、WILCO、BECKといったロック界を代表する大物たちが登場。
日本勢も奥田民生、在日ファンク、UAなど。今大人気のBABYMETALも参加。
また面白そうなのがフジロックでみる八代亜紀、加藤登紀子。菊地成孔率いるdCprGやSOIL&"PIMP"SESSIONSなどのジャズのバンド系、そして現代のジャズを牽引するROBERT GLASPER EXPERIMENTがニューヨークから招聘されているあたりも、さすがフジロック! テントを張ったり、フェスご飯を楽しんだり、大自然の中で音楽三昧できる、まさに日本の夏フェスの代表選手と言えるのではないでしょうか。
■FUJI ROCK FESTIVAL ’16 主な参加アーティスト
RED HOT CHILI PEPPERS/WILCO/BECK/SIGUR RÓS/BEN HARPER & THE INNOCENT CRIMINALS/ROUTE 17 Rock’n’Roll ORCHESTRA (feat. 八代亜紀、仲井戸”CHABO”麗市、奥田民生、トータス松本)/Ken Yokoyama/MAN WITH A MISSION/STEREOPHONICS/2CELLOS/BOREDOMS/電気グルーヴ/BATTLES/TORTOISE/EGO-WRAPPIN’/BABYMETAL/ROBERT GLASPER EXPERIMENT/在日ファンク/SOIL&”PIMP”SESSIONS/THE COLLECTORS/ザ・クロマニヨンズ/UA/ROVO/はちみつぱい/LITTLE CREATURES/dCprG/踊ってばかりの国/Nakamura Emi/遠藤ミチロウ/加藤登紀子 meets 大友良英 with Love Farmers/臼井ミトン with 中條卓+沼澤尚/ケロポンズ/須永辰緒/沖野修也 (KYOTO JAZZ MASSIVE)/Leyona/井乃頭蓄音団 with 上野洋子/鈴木慶一/ムジカ・ピッコリーノ メロトロン号の仲間たち/原田郁子/加藤登紀子/白崎映美&東北6県ろ〜るショー!!/他
8月6日(土)・7日(日)、13日(土)・14日(日)
茨城県ひたちなか市 国営ひたち海浜公園
ロック・イン・ジャパン・フェスティバルは、音楽雑誌「ロッキング・オン」、「ロッキング・オン・ジャパン」「CUT」などの音楽雑誌を出版するロッキング・オンの社長である渋谷陽一(某ラジオ音楽番組のDJとしてもご存じの方多いのでは)が、「日本人アーティストだけでロックフェスを行いたい」と考え、実現させた夏フェスです。
それ故ヘッドライナーなどで大物の外国ロックアーティストを起用するフェスとは一線を画しており、出演バンドを見ても今元気がある日本のロックバンドは総出演という感があります。
ひたちなか市という、都心から遠からず近からずというちょうどいい距離感も魅力で、2週間にまたがった週末の土日の計4日間での開催という点もユニークなところです。
■ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016 主な参加アーティスト
ゲスの極み乙女。/在日ファンク/ZAZEN BOYS/UVERwolrd/ORIGINAL LOVE/KEMURI/Cocco/スキマスイッチ/ストレイテナー/手嶌葵/OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND/てんぷらDJアゲまさ a.k.a. 小野武正(KEYTALK)/Dragon Ash/中島美嘉/NakamuraEmi/人間椅子/ドレスコーズ/BABYMETAL/星野 源/家入レオ/いきものがかり/エレファントカシマシ/大塚 愛/ORANGE RANGE/藤原さくら/加藤ミリヤ/木村カエラ/水曜日のカンパネラ/Chara/DJピエール中野/TRICERATOPS/Nothing’s Carved In Stone/BUMP OF CHICKEN/真心ブラザーズ/RIP SLYME/KREVA/Ken Yokoyama/GOING UNDER GROUND/ゴールデンボンバー/シシド・カフカ/DJダイノジ(大谷ノブ彦)/フジファブリック/ASIAN KUNG-FU GENERATION/岡崎体育/サンボマスター/柴田隆浩(忘れらんねえよ)/湘南乃風/Superfly/中村一義/PUFFY/忘れらんねえよ/他
■
ライジングサン・ロックフェスティバル
8月12日(金)・13日(土)
北海道小樽市 石狩湾新港樽川埠頭横 野外特設ステージ
ライジングサンは、北海道は小樽市の特設会場で開催されるフェスです。
日本初の本格的オールナイト野外ロックフェスティバルとして1999年に初めて開催され、その名のとおり一晩中、朝日が登るまでライブが見られるというユニークなスタイル。
北海道の豊かな大自然の中で一晩中音楽が楽しめる開放感はライジングサンならではでしょう。
また北海道の地元の食材にこだわったフェスご飯や、24時間オープンのコンビニの出店もあるのだとか。
出演アーティストを見るとこちらも日本のロックシーンの有名どころが総出演しているようです。
夏休み、都会の猛暑を抜け出して北海道で観光旅行と組み合わせて見るのも、贅沢でいいかもしれません。
■RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO 主な出演者
ゲスの極み乙女。/湘南乃風/東京スカパラダイスオーケストラ/BRAHMAN/布袋寅泰/U A/大黒摩季/松山千春/KEMURI/Cocco/サンボマスター/HEY-SMITH/the pillows/和楽器バンド/エレファントカシマシ/岡村靖幸/ハナレグミ/GRAPEVINE/水曜日のカンパネラ/RIP SLYME/BOHEMIAN GARDEN8/12/bird /HEATWAVE/LIFE IS GROOVE/Leyona meets Miton/真心ブラザーズ/ピーター・バラカン/金子マリ/田島貴男/ヒックスヴィル/麗蘭/PUFFY/八代亜紀/ROVO×ナカコー/THE COLLECTORS/スガ シカオ/スチャダラパー/KEN ISHII/TRICERATOPS/THEイナズマ戦隊/筋肉少女帯/人間椅子/他
8月20日(土)・21日(日)
東京会場: QVCマリンフィールド&幕張メッセ
大阪会場: 舞洲サマーソニック大阪特設会場
サマーソニックの特長は「都市型フェスティバル」。
東京近郊と大阪近郊での2会場での同時開催というコンセプトで、東京会場と大阪会場が日替わりでスイッチするユニークな夏フェスです。
(東京会場のみ、大阪会場のみのアーティストももちろんたくさんいますのでご注意を!)。
どちらの会場も東京、大阪の中心部から1時間程度で会場に着けるという利便性が魅力で自然の中のフェスとはまた違った趣き。
また毎年大物ロックアーティストが出演するのも見逃せないところで、今年はRADIOHEADやUNDERWORLD、WEEZERなどのメジャーアーティストが出演。
日本人アーティストも、サカナクション、THE YELLOW MONKEY、星野源、ハナレグミ、クラムボンなどがラインナップしています。
また、ジャズ好きなら、上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat. アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップスは必見でしょう。
ファンクミュージックのレジェンドLARRY GRAHAM & GRAHAM CENTRAL STATION、さらにアイドルグループのでんぱ組.in、和田アキ子など出演者のバラエティが豊かなのもサマソニらしいところ。
遠隔地のフェスとはちがって、日帰りで気軽に行ける夏フェスなので、週末のどちらか、予定が空いたらフラっと出かけてみる、という感じでも出かけられそうです。
■SUMMER SONIC 2016 主な出演者
RADIOHEAD/UNDERWORLD/FERGIE/ALESSO/WEEZER/サカナクション/THE YELLOW MONKEY/星野 源/ゲスの極み乙女。/上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat. アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス/水曜日のカンパネラ/THE OFFSPRING/PENTATONIX/PANIC! AT THE DISCO/和楽器バンド/清木場俊介/RADIO FISH/ハナレグミ/TWO DOOR CINEMA CLUB/[Alexandros]/METAFIVE(高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井)/でんぱ組.inc/阿部真央/和田 アキ子/ゴールデンボンバー/LARRY GRAHAM & GRAHAM CENTRAL STATION/クラムボン/二階堂和美 with Gentle Forest Jazz Band/元ちとせ with UQiYO/他
東京・夢の島公園陸上競技場
ワールドハピネスは、今回で9年目を迎える都市型野外フェスです。
東京・夢の島公園陸上競技場という、都心にもっとも近い野外フェスとして8月28日に開催されます。
キュレーターは第1回以来の高橋幸宏が務めており、彼の人脈でYMO関連のアーティストが多く出演するのも特長。
他のフェスとはちがってたった1日だけの開催ですが、センスのいいミュージシャンがラインナップします。
今年は高橋幸宏率いる、テクノのオールスターバンドともいうべきMETAFIVE(高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井)や矢野顕子、ムーンライダーズなどが幸宏ファミリーとも言うべきアーティストたちが登場。
さらに電気グルーヴ、スチャダラパー、東京スカパラダイスオーケストラなど人気バンドもラインナップしており、都心に近い場所でまる一日、いい音楽が凝縮したフェスが楽しめそうです。
■WORLD HAPPINESS 2016 主な出演者
矢野顕子/WEAVER/水曜日のカンパネラ/ムーンライダーズ/東京スカパラダイスオーケストラ/Ykiki Beat/METAFIVE/電気グルーヴ/大森靖子/GLIM SPANKY/スチャダラパー/ポカスカジャン/他
■スローライブ in 池上本門寺
9月2日(金)・3日(土)・4日(日)
東京・池上本門寺
最後にご紹介するのは、東京大田区にあり700年以上の歴史を持つという由緒正しいお寺で開催される夏フェス「スローライブ」です。
3日間にわたって開催されるこのフェスは、いずれも本門寺の上人(しょうにん=お坊さん)の挨拶からスタートするのだとか。
コンセプトは「大人のミニフェス」。観客の移動がないワンステージタイプで、屋外ですが一人一人に座席があるので、スローライブの名前どおりゆったりと落ちついて演奏が味わえます。
また「食」にもこだわりがあるフェスらしく、毎年美味しい料理も味わえるのだとか。自然に囲まれたお寺で音楽と食をゆっくり楽しめるという、まさに大人向きの夏フェスといえるでしょう。
出演アーティストも、Char、ORIGINAL LOVE、トータス松本、土岐麻子、野宮真貴、堀込泰行(元キリンジ)など、落ち着きのある大人のアーティストたちが勢揃い。
遠足のように出かけて行くタイプとはひと味違う贅沢なフェス体験ができそうです。
■Slow LIVE’16 in 池上本門寺 主な出演者
ORIGINAL LOVE/トータス松本/Char/ハナレグミ/OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND/奇妙礼太郎/ましまろ/堀込泰行/GLIM SPANKY/野宮真貴/土岐麻子/チャラン・ポ・ランタン/NakamuraEmi/他
というわけで、今回は6つの夏フェスをご紹介しました。
まだまだ他にも地域が主体となった音楽フェスやアマチュア参加型のものなど、大小たくさんのフェスがこの夏開催されます。
暑さに負けてしまいがちな夏ですが、やっぱり夏空の下で聴く音楽は楽しいもの。
気になったフェスがあったら、暑さ対策と水分摂取に気をつけつつ、ぜひ見に行かれてはいかがでしょうか。
(Denon Official Blog 編集部 I)