DENON
DCD-SX1 Special Site
デジタルの歴史、Denonの歴史、そしてDCD-SX1
DCD-SX1は、30年の集大成
DCD-SX1は、1982年に世界初のCDプレーヤーを発売したDenonとして、「30年の集大成」と位置付けた特別なモデルです。
その意味を、歴史とともに紹介していきます。
デジタル録音の旗手たるDenon
1970年台初頭、1ドル360円体制が終わり、沖縄が返還されるなど、高度経済成長と戦後体制は変革期を迎えていました。時を同じくして、オーディオにも大変革の足音が聴こえはじめます。いわゆるデジタル録音への一大転換です。 Denonはいち早くPCM(パルス・コード・モジュレーション)理論を実用化し、ついに1972年に世界初の業務用PCMレコーダー「DN-023R」の開発に成功します。 デジタル録音の世界はDenonから始まったのです。 しかし、そこからCDプレーヤー発売までの10年間は苦難の連続でした。その現場経験こそが、 CDプレーヤーの出発点となっています。
録音現場で知る、CDプレーヤーのあるべき姿
デジタル録音現場での苦闘は、CDプレーヤーのあるべき姿を私たちに明示しました。
デジタル録音は、「作品制作過程で繰り返される編集コピー作業での劣化を排除できる」という大きなメリットを生みだした一方、「失われる音楽情報」との戦いでもありました。当時はまだ13bit、デジタル化は音を失うという側面もあったのです。
必然的に私たちがCDプレーヤーに求めた技術は、「失われた音楽情報の再現」と 「より正確なD/A変換」の2つになったのです。
それぞれの考え方は、現在のアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing」と デジタル駆動技術「HD Master Clock Design」(詳細は技術ページ)へと受け継がれています。
世界初のCDプレーヤーを発売
1980年台初頭は、東京ディズニーランドの開園やファミリーコンピューターの発売など、夢の技術が次々に現実化されていきました。もちろんCDプレーヤーの発売もそれらに劣らぬエポックメイキングな出来事でした。
1982年10月1日、いよいよ世界初のCDプレーヤー※1として「DCD-2000」の発売に漕ぎつけます。
目指したものは「世界最高の音楽プレーヤーをつくること」。それは今でも変わりはありません。
※1 SONY / HITACHI / Denon 三社同時発売
進化するデジタルテクノロジー
デジタルノイズの壁 CDプレーヤーがまず乗り越えなければならなかったのは、デジタルノイズの壁でした。
デジタルノイズ除去テクノロジーの変遷
デジタルノイズ対策でまず重要だったのは、ゼロクロス歪の削減です。1983年にスーパーリニアコンバーターを開発し、ゼロクロス歪を抑えることに成功しました。
さらに1988年に理論上ゼロクロス歪を発生しないリアル20bitΛ(ラムダ)プロセッサーを開発しました。
デジタルノイズを抑え込むと、その先にはこれまで見えなかった新しい壁が立ちはだかっていました。
ジッターとよばれる「時間軸のゆらぎ」です。
Master Clock Technology デジタルノイズを克服したDenonは、いち早くジッター制御への取り組みを開始します。
1993年に歴史的銘記DP-S1/DA-S1を発売。徹底的なジッター制御に着目しました。
このモデルでは、セパレートCDプレーヤーでありながらSTリンク(光)を使いDAC側のMaster Clock でトランスポートを制御できる「GEN LOCK」が搭載されました。ジッター制御の重要性を世に問う節目のモデルです。
ジッター制御は進化を続け、いよいよ2004年発売のDCD-SA1では、DAC専用のClockでCDのデジタル回路全体を制御する「DAC Master Clock Design」へと進化していきます。
この結果、ユニット間で発生するジッターが大きく改善されました。
そして、2013年DCD-SX1では、新開発マスタークロックによりジッター性能が大幅に向上、DAC Master Clock Designをとおして、すべてのデジタル回路が飛躍のときを迎えます。
さらに、PCオーディオ向けのUSBインターフェースもDAC Master Clockで制御することでデータオーディオも最高クオリティーで再生可能になったのです。
もうひとつの基幹テクノロジー
オリジナル・アナログ波形再現技術、ALPHA Processingの登場 デジタル録音時に失われる音楽信号を再現するための技術は、録音現場の進化と並行しています。
1982年当初、最高の技術だった16bit録音も時代とともに20bit → 24bitに進化していき、再生側での再現技術の開発も現実味を帯びてきました。
1993年にDP-S1 / DA-S1を発売。今ではDenonプレーヤーの代名詞ともなったアナログ波形再現技術「ALPHA Processing」はこのモデルで開発されました。当時は20bit補完技術です。
ALPHA Processing は進化をつづけ、2004年には24bit拡張とサンプリング補完を実現した「Advanced AL24 Processing」へ、2008年 DCD-SXでは「Advanced AL32 Processing」を搭載、32bit拡張を実現しました。
そして、DCD-SX1ではさらにリファインされたAdvanced AL32 Processing によって、音楽の雰囲気までも再現可能にしています。
1982年と2013年、変わらぬ想いとこれからの10年
DCD-SX1の開発で私たちが目指したものは、1982年から変わらない「最高のディスクプレーヤーをつくりたい」という思いです。 DCD-SX1は、30年の節目にその思いを具現化した製品なのです。 しかしマーケットトレンドは、30年で大きく変容しました。
ハイレゾ音源がデータオーディオという形で、手軽に楽しめるようになったのです。
現在、市場にある殆どのCDプレーヤーにUSBインターフェースが搭載されています。
しかし、本質的にデータオーディオを理解し、DACへ送るテクノロジーをもった機械がどれだけあるでしょうか。
DCD-SX1は、データオーディオがもつ様々な問題を解決するために2つの最先端技術を開発しました。
「HD Master Clock Design」と「DENON PC Pure Direct」です。(詳細は技術ページ
Denonが先鞭をとったデジタル録音も、この40年で大きく進化しました。
デジタルフォーマットも進化し、さらにその先へと続いていきます。
これまでの40年とこれからの10年に想いを馳せる。
そんな楽しみ方ができるように、DCD-SX1はつくられています。
私たちがつくったDCD-SX1は、「ディスクプレーヤー」です。 しかしそれは、これからの10年を想う「デジタルプレーヤー」でもあるのです。
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