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 (平成11年)

「世界初!THX SURROUND EXデコーダー搭載!」

AVサラウンドアンプ
AVC-A10SE
標準価格:250,000円(税別)

■1999年12月

■ New D.D.S.C.(Dynamic Discrete Surround Circuit)デジタルを採用

New D.D.S.C.デジタルは、リビングルームやホームシアターでの臨場感あふれる音場再生はもとより、AVアンプでありながらピュアオーディオの高品位サウンド再生を目指して開発した回路です。サラウンド回路を構成する一つ一つのブロックを高性能な集積回路の組み合わせで完成されたダイナミック・ディスクリート・サラウンド回路(D.D.S.C.)をさらに高精度化してブラッシュアップし、より正確で綴密なサラウンド再生を可能にしました。
DVDなど高音質メディアに記録されたデジタル信号のダイレクト入力が可能なばかりでなく、デジタルソースに含まれるデータを余すことなく再現します。また、PCM、DTS、Dolby Digital等のデジタルソースにも対応し、DENONならではのHiFiサラウンド再生を実現します。

● 32bit floating point type DSP(Digital Signal Processor)を2個搭載。

Dolby DigitalやDTSのデコーダー部には、AVC-A1D同様、業務用エンコーダーにも使用されている32bit floating point DSP“SHARC”を2個搭載しました。オリジナルプログラムにより近い、32bit floating point方式の演算処理による完成度の高いデコード回路を実現します。また、より信号処理精度を高めるため、初段のDSPでは、Dolby Digital・DTSなどのデコードを実現し、2段目のDSPではTHXフィルターや、EX用マトリクス処理、ベースマネージメント、各chのディレイなどを高精度に実現します。

● I2S(アイ・スクエア・エス)インターフェースを搭載

AVC-A1Dと同様に32bit floating point方式によりデコードされた32bitのデジタル信号を高精度に24bit変換してデジタルフィルターに伝送するため、独自開発したI2Sインターフェースを搭載。高精度DSPで処理された信号を正確に伝えます。

● 全チャンネルに96kHz/24bit精度のD/Aコンバーターを採用

フロント、センター、サラウンド、サブウーハー、すべてのチャンネルに、24bit精度の高性能D/Aコンバーターを採用。全チャンネルで96kHz/24bitの高品位なデジタル−アナログ変換を実現し、高精細なサラウンド再生を可能にします。

● 96kHz/24bitにも対応するデジタルインターフェイス

デジタルインターフェイスレシーバー部には、DVDの高音質フォーマット96kHz/24bitのデジタル信号を直接入力できるインターフェイス回路を搭載。DVD-VIDEO・DVD-AUDIOの高音質規格で作られたソースも直接本機にデジタル入力することにより、より高音質な再生を実現することが可能です。

● 高性能A/Dコンバーターによるアナログソースの高音質サラウンド再生

A/Dコンバーターには、デルタシグマ方式20bitA/Dコンバーターを搭載。アナログソースでも、お好きなモードでの高音質なサラウンド再生が可能です。

■ ダビングステージのオリジナルサラウンドを忠実に再現するTHX ultra&THX SURROUND EXに対応。

AVC-A10SEは一体型AVアンプとして世界で初めて、ルーカスフィルム社の提言するTHX SURROUND EXデコーダーを搭載しました。THX SURROUND EXは、ルーカスフィルム社が提案しドルビー研究所の協力を得て『スターウォーズエピソードワン』で初めて実現された最新の映画サラウンド方式を、一般家庭で忠実に再現する新フォーマットです。THXプロセッサーの働きによって、家庭用AVルームでのサラウンド再生に対して最適化を行い、映画音響制作者がダビングステージで意図した通りの音場を再現します。また、同時に「DTS ES」フォーマットで記録されたディスクの再生にも対応しています。もちろん、従来のDolby DigitalやDTS信号に対しても同様に、THXプロセッサの働きにより理想的な再生が可能です。THX SURROUND EXは従来のフロントL・R/センター/サラウンドL・R/サブウーハーチャンネルに加えて、サラウンドバックL・Rの2チャンネルを追加する事によりその効果を最大限に発揮します(※1・2)。サラウンドバックチャンネルは、サラウンド効果を確認しながらリモコンを使って切替えが可能です(※3)。
※1. AVC-A1OSEに搭載されるパワーアンブは5チャンネルです。サラウンドバックチャンネルを用いた6/7チャンネル再生のためには、POA-T10等の外付けパワーアンプが必要です。追加チャンネル分の信号はプリアウトで出力されます。
※2. サラウンドバックチャンネルは1チャンネルのみ使用の選択も可能です。
※3. サラウンドバックチャンネルをOFFした場合、従来の5.1チャンネルと同等の信号処理、効果となります。

■ 従来の信号ソースも7.1ch再生可能な、DENONオリジナルサラウンドモード。

DENON独自のDSPサラウンドモードでは、THX SURROUND EXの再生のみならず、2chから5.1chの信号ソースの全てで7.1chの再生システムが活用できます。Dolby DigitalやDTSなど5.1chのソースに対して、映画館におけるマルチサラウンドスピーカーを使ったエフェクト効果を再現するニューデザインのWide Screenモードをはじめ、全てのサラウンドモードでSurround Back L/Rを加えて7.1chの再生を楽しむことが可能です。

■ 外付けパワーアンプによるアップグレード時の自由度を上げる、パワーアンプアサイン機能。

THX SURROUND EXを楽しむ場合、各ユーザーの好みによって、内蔵アンプをフロントチャンネルに割り当てるか、サラウンドバックチャンネルに割り当てるか自由に選択することが可能です。高級セパレートアンプ、小型小出力パワーアンプどちらを追加してもお客様のシステムにマッチングした組み合わせでサラウンドバックチャンネルの再生が可能です。

■ サラウンドスピーカーA/B切り替え機能

より高品位なサラウンド再生を実現するために。サラウンドSPは、AB 2系統をサラウンドモード毎に選択可能。スピーカーコンフィグレーションやタイムアライメント等のパラメータはそれぞれ独立して、調整が可能です。
本来推奨スピーカーシステムやセッティングが異なる音楽と映画のサラウンド音場を理想再生に近づけます。

■ POWER AMP部

アンプの基本は原音ソースに含まれる情報をあますこと無く引き出す再現能力です。A10SEでは、CDやDVD-AUDIOの高音質再生に対応すべく、2chのStereo音楽再生からDVD-AUDIOにおけるマルチチャンネル音楽再生までDENONがこれまで培ってきたノウハウを継承し、音質を練り上げています。大電流パワートランジスターによる全チャンネルディスクリート構成。電源部は大型トランスと大型音質用アルミ電解コンデンサーなどにより構成。アナログ、デジタル、ビデオ、マイコン相互の干渉を徹底的に排除しております。また、低騒音・温度自動検出型ファンを採用し、再生時の音質劣化への影響を無くすと共に、LUCAS FILMの提唱する高音質・高信頼性規準“THX ultra規格”を取得し、2chの音楽再生から、映画ソースのマルチチャンネルサラウンドの大迫力再生まで、高音質を安心してしめる高信頼性を確保しています。

■ 発展性自在、将来性を考えた6ch/8ch EXT入力端子とコンポーネントビデオ端子

将来性・発展性を考え、拡張入力端子を2系統(6ch,8ch)搭載しています。将来7.1等のサラウンド方式が実現されても、本機にSTEREO POWER AMPを接続するだけで対応が可能です。もちろん8ch共に、高精度電子式アッテネータにより全chで相互偏差0.3dB以下、可変STEP1dBでの実に正確な音量調整が可能です。また、より高画質なソースにも対応するためコンポーネントビデオ入力も装備しています。

■ 高音質リレーによるダイレクト音声

アナログ音声入力にもより高音質な再生を行うため、ダイレクトモード時には、高音質・密閉型リレーにより最短経路で信号を伝送します。

■ オンスクリーンディスプレイ機能

複雑化する操作をより簡単、より的確に行えるようオンスクリーン機能を搭載しています。ユーザーのシステムやスピーカー能力に最適なパラメータや、再生環境を設定することが可能です。

■ 対応ソースを自動判別する、THX SURROUND EXオートモード。

デジタル信号に[THX SURROUND EX]でエンコードされていることを示す識別信号が記録されたDVDなどのディスクを再生すると、その識別信号を検出し自動的にサラウンドバックチャンネルをONにするTHX SURROUND EX Autoモードを搭載しています。また、[THX SURROUND EX]でエンコードされていて識別信号が記録されていないディスクであってもサラウンドバックチャンネルの手動でのON/OFFの操作で、[THX SURROUND EX]をお楽しみいただけます。

■ 高画賢時代への対応を考慮した豊富な入出力端子

オーディオ入力は11系統、デジタル入力は9系統(光5、COAX 3、RF 1)、オーディオ出力PRE OUTは全チャンネル及びMULTI SOURCE用出力1系統、ビデオ入力はS端子/コンポジット共に6系統、コンポーネント入力2系統、ビデオ出力はコンポジット出力4系統、S端子3系統、コンポーネントビデオ出力1系統を装備。

■ プリメモリー機能付き学習リモコン

多彩な表現力を自在にコントロールする新開発のプリメモリー機能付き学習リモコン。視認性の良い、色分け、形分けされたキーと省エネに配慮した暗闇でも光るキーの組み合わせにより簡単操作を実現しています。

■ DENONコンポのデザインを継承するフロントパネルデザイン


■ AVC-A10SE-Nの主な仕様

[パワーアンプ部]

  • 定格出力:2ch駆動時 125W+125W(20Hz〜20kHz、8Ω、THD 0.05%)、130W+130W(1kHz、8Ω、THD 0.7%)、5ch同時駆動時 125W×5ch(1kHz、8Ω、THD 0.7%)
  • 実用最大出力:230W+230W(6Ω、EIAJ)
  • ダイナミックパワー:350W×2ch(2Ω)、270W×2ch(4Ω)、170W×2ch(2Ω)
  • 出力端子:フロント・センター・サラウンド 6Ω〜16Ω

[プリアンプ部]

  • 入力感度/入力インピーダンス:200mV/47kΩ
  • 周波数特性:10Hz〜100kHz(+0、-3dB)
  • SN比:105dB(ダイレクトモード)
  • ひずみ率:0.005(20Hz-20kHz、ダイレクトモード)
  • 定格出力/最大出力:1.2V/8V

[デジタル部]

  • SN比:105dB
  • ダイナミックレンジ:96dB
  • 全高調波ひずみ率:0.005%
  • 定格出力:2V(0dB再生時)
  • フォーマット:デジタルオーディオインターフェース

[ビデオ部]

[標準映像端子]

  • 入出力レベル/インピーダンス:1Vp-p/75Ω
  • 周波数特性5Hz〜10MHz(+0、-3dB)

[S映像端子]

  • 入出カレベル/インピーダンス:Y信号 1Vp-p/75Ω、C信号 0.286Vp-p/75Ω
  • 周波数特性:5Hz〜10MHz(+0、-3dB)

[色差(コンポーネント)映像端子]

  • 入出力レペル/インピーダンス:Y信号 1Vp-p/75Ω、Cb/Cr信号 0.7Vp-p/75Ω周波数特性:5Hz〜20MHz+0、-3dB

[その他]

  • 消費電力:530W(電気用品取締法による)、スタンバイ時2W以下
  • 外形寸法:W434×H181×D494mm
  • 質量:21.5kg


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