DCD-SA10

  • スーパーオーディオCDプレーヤー
  • N:ゴールド

[ 生産終了 ]


主な特長 - DCD-SA10

■ CD/スーパーオーディオCDの各回路を独立させた高音質設計

ピックアップのレーザーからサーボICにいたるまで、CD/スーパーオーディオCDのそれぞれに専用の回路を搭載。オーディオ回路についてはさらに基板そのものから別基板としたCDとスーパーオーディオCD各々専用の回路構成とすることで、 それぞれにおいて最高の音質を追求しました。 これによりD/Aコンバーターからの後段の回路構成も再生周波数帯域の違うCD/スーパーオーディオCDそれぞれに最適な回路を設計しています。また、オーディオ出力端子もそれぞれ独立・専用端子とし、信号切替による影響やそれぞれの回路からの干渉を徹底して排除しました。

■ さらに進化したアナログ波形再現技術AL24 Processing Plusを搭載

CDの再生系には、従来のAL24 Processingをアルゴリズムは変更することなく、DVD-Audioに対応する192kHzで動作可能な、より高精度・高信頼性のICとして開発したAL24 Processing plusを贅沢に投入。より信頼性の高い余裕の演算処理が可能となりました。その性能は、CDの16bitデータを手がかりに24bitへデータを拡張するハイビット化と8倍オーバーサンプリング(44.1kHzx8=352.8kHzのアップコンバート)にも対応することはもちろん、量子化歪みをさらに低減。また、パルスデータでは、通過帯域を広げリンギングのないインパルス応答の再現を可能にし、遮断帯域を自動的に可変する適応型デジタルフィルターを継承。音楽の消えゆく瞬間や無音から始まる瞬間など、低レベル再生時の音楽再生能力を高めました。

■ 高精度マルチビット方式24bit D/Aコンバーターを搭載

CD再生系には、AL24 Processing Plusにより得られた24bit・オーバーサンプリングのハイクオリティデータを忠実にD/A変換するため、マルチビット方式24bit D/Aコンバーターを採用しています。マルチビット方式24bit D/Aコンバーターは、電源電圧(電流)の変動による影響を受けにくく、また、帯域内量子化歪みレベルが周波数に関わりなく一定しているため、ノイズの少ないクリアなサウンド再生が可能になります。さらにこのD/Aコンバーターを片チャンネル毎に2個ずつ差動動作で使用する4DAC構成にすることで、原理的にゼロクロス歪みをなくすΛS.L.C.とも相まって微少信号まで透明感のあるサウンド再生を実現。音楽の微妙なニュアンスまでもリアルに表現します。

■ 業界最高水準のスーパーオーディオCD用D/Aコンバーターを搭載

スーパーオーディオCDの信号方式であるDSD(Direct Stream Digital)は録音時のΔΣ変調器の出力信号そのものをディスクに記録・再生し、録音からディスクへの記録・再生まで途中プロセスでのデータ変換を必要としない極めてシンプルな伝送方式により録音現場の空気間までも再現しようとするのが理念です。DCD-SA10で搭載したD/Aコンバーターは、この理念を忠実に再現するD/Aコンバーターであり、D/Aコンバーターの内部構成はアドバンスド・カレント・セグメント(D/A変換部)の後段にピュア・アナログ・FIRフィルターのみを持ち、途中デジタル信号を演算する回路をいっさい持たない極めてシンプルな構成でDSDの理念通りのピュアな音声出力が可能です。スーパーオーディオCDの再生は、マルチチャンネル再生に対応する最大5.1chの出力が可能です。
この業界最高水準のスペックを誇るD/Aコンバーターをさらに、フロントchではモノラルモードで使用し、それぞれに専用の差動出力方式D/Aコンバーターを配置。CD部の4DAC構成に相当する構成としています。リア/センター/LFEの各チャンネルにも、フロントチャンネルと同一のD/Aコンバーターを搭載し、マルチチャンネル再生時においても最高の音質を提供します。また、周辺回路についてもCDプレーヤーの開発で培った高音質部品を採用、さらにアナログ回路部はピュアオーディオとしてDENONが提案する高音質設計です。

■ デジタル部とアナログ部をはじめ、各ブロックを徹底分離

デジタル部とアナログ部をはじめ、電源・CDオーディオ回路・スーパーオーディオCDオーディオ回路・表示それぞれの回路基板をセパレート化。それぞれの干渉を最小限に抑え、音質劣化を徹底して防いでいます。さらにデジタル系をコンパクトにまとめるとともに銅メッキ鋼板で覆うシールド構造にし、電磁波の音への影響も抑えています。

■ 徹底した防振設計

● トランスケース、トランスベースに鋳物を採用するなど防振性を向上

トランスを収納するケースと、それらを取り付けるベースに内部損失が大きく振動を伝えづらいアルミ砂型鋳物を採用し、振動源であるトランス部からの振動による音質への影響を徹底して抑え込みました。また、デジタル系アナログ系別々のトランスを搭載し、リーケージフラックスをキャンセルするように、それぞれのトランスを対称に配置。他の回路などに与える影響を最小限に抑えています。さらに構造的安定度の高いセンターメカマウントの採用、駆動メカニズムから回路への振動の影響を抑えるメカカバー、振動吸収材を貼りつけた焼結合金製の大型インシュレーター、15mm厚のフロントパネル、三重構造のボトムカバーと二重構造のトップカバーなどの構造技術を採用し、内部・外部からの振動による音の劣化を徹底して排除する優れた防振構造にしています。また、高剛性シャーシは銅メッキを採用し、高周波ノイズの干渉も防止しています。

● 高性能ハイブリッド構造S.V.H.ローダー

トレイは再生中不要なものであるとの原点に戻り、トレイそのものにプロテインを配合した防振性の高い塗料を採用、制振性に優れた軽量・高剛性アルミダイカストシャフト軸受け、トレイの微妙な変形を防ぐトレイ下部のプレート装着などにより、再生中は不要なものであるトレイの音質への影響を最小限に抑えています。

■ 新開発高性能メカニズムを採用

スーパーオーディオCDではCDの約半分の微少なピットとなり、また、CDの3倍以上の高速回転を正確にトレースする必要があります。信頼性、耐久性を向上させた高性能メカニズムを新規開発。S.V.H.ローダーの優れた防振性とも相まって、極めて高精度な信号の読み取りを追求しています。

■ 徹底した高音質化を実現

2チャンネル・ステレオを最高の音質で再生することにこだわり、シンプル構造に徹しています。大型ピンジャックの採用に始まり最高の音質パーツを採用するなど、部品一点一点にわたり厳選。また、あえて出力部の負荷となるヘッドホン回路を抹消するなど、徹底的に高音質再生にこだわりました。

主な仕様 - DCD-SA10

 スーパーオーディオCDCD
[オーディオ特性]
<アナログ出力>
・ チャンネル
・ 再生周波数範囲
・ 再生周波数特性
・ SN比
・ ダイナミックレンジ
・ 高調波歪率
・ワウフラッター
・ 出力レベル
<デジタル出力>
・ COAXIAL
・ OPTICAL
・ 発光波長


6チャンネル(最大)
2Hz~100kHz
2Hz~50kHz(-3dB)
118dB(可聴帯域)
107dB(可聴帯域)
0.0008%(1kHz 、可聴帯域)
測定限界以下
2.0V(10kΩ)





2チャンネル
2Hz~20kHz
2Hz~20kHz
118dB
100dB
0.0017%(1kHz)
測定限界以下
2.0V(10kΩ)

0.5Vp-p/75Ω
-15~-21dbm
660nm
[光学読み取り方式]
・ レーザー
・ 波長

AlGaAs
650nm

AlGaAs
780nm
・ 信号方式
・ サンプリング周波数
1ビットDSD
2.822MHz
16ビット・リニアPCM
44.1kHz

● 消費電力/30W
● 外形寸法/W434×H135×D345mm
● 質量/15.7kg

ダウンロード - DCD-SA10

pdf file
DCD-SA10 取扱説明書

0.90 MB
10/31/2010