デノン AVサラウンドアンプの設計思想である“コンテンツ製作者の意図をありのままに再現すること”を具現化するために開発されたD.D.S.C.(Dynamic Discrete Surround Circuit)。AVR-X4000にはHDコンテンツにも対応する最新バージョンを搭載。サラウンド再生のために必要な信号処理回路を一つ一つのブロックに独立させ、32bitフローティングポイントDSPなど高性能な専用回路を用いてディスクリート化しています。また全チャンネル同一レスポンス、同一クオリティを念頭に構成。さらに、ピュアオーディオで培ったノウハウを基にパフォーマンスを最大限に引き出すよう、オーディオ回路をはじめ各回路に厳密なチューニングを施し、ホームシアターにおけるサラウンド再生時にも臨場感あふれる、ピュアオーディオに匹敵する高音質再生を実現しました。
安定したサウンドイメージとサウンドステージを実現するために、デジタル回路の見直を徹底的に行いました。入力回路の電源部にハイ・パフォーマンス・コンデンサーを採用し、厳選された新型 D/A コンバーターを採用するとともに、その周辺回路を大幅に改善し、サウンドステージの安定感、フォーカス感を向上させています。
24ビット精度で再現するAL24 Processing Plusを全てのチャンネルに搭載しています。デジタル化された音声信号を、元のアナログ波形に近付け、ホールに吸込まれるような残響音などの微小な音の再生能力を高めます。
不要な振動が画質・音質に与える影響を徹底して抑えています。ヒートシンクをフットの真上に配置し、パワートランスは高剛性のシャーシにしっかりと固定。内部、外部の振動を発生し辛く伝え難い構造とすることにより画質の向上と、音の透明感、定位の向上を図っています。
デノンのBlu-rayディスクプレーヤー(DBT-3313UD)と組み合わせて「Denon Link HD」を実現。AVレシーバーのD/Aコンバーターを動作させるマスタークロックをプレーヤーへ供給。互いに同一のクロックを共有しながら動作させることで、ジッターの極めて少ないデジタル音声の伝送を実現します。音の定位がより明確になり、クリアで立体的な音像を再現します。また、専用プレーヤー以外の接続では「ハイブリッドPLLクロックジッターリデューサー」でジッターを低減。HDMI接続だけでなく、光・同軸でのデジタル接続や、A/D変換されるアナログ接続でもそれぞれに最適化したジッターの低減をおこないます。
幅や高さ方向の音移動を実現するサラウンド技術を採用し、チャンネル間の音のつながりと立体的で包み込まれるような自然なサラウンド空間を生み出すことで、従来の5.1chでは体験することができなかった、まるで映画の中やライブ会場にいるかのような立体的な音場環境を作り出します。フロントハイト・ワイド専用スピーカー端子を装備し、アンプアサイン機能でスピーカーの自動選択が可能です。
従来のスピーカーターミナルはチャンネルごとにプラスとマイナスが縦に並んでいたため、スピーカーケーブルの接続が困難でした。この配列を横一列に変更しケーブルの差込口を垂直に配置することによりケーブルの接続が簡単になりました。また各ターミナルをカラーリングすることによってチャンネルの識別がしやすくなりました。各スピーカーからのケーブルを正しく接続するためにそれぞれのケーブルをターミナルの色に合わせてマーキングするカラーラベルも付属しています。
本機の接続から初期設定までをテキストとグラフィックを使ってわかりやすくガイダンスする「セットアップアシスタント」機能。基本的な接続や設定はスクリーンやテレビ画面に映し出されたガイダンスに従って進めるだけで終了します。ガイダンスは高解像度なグラフィックとテキストによって直感的でわかりやすく説明されます。
ユーザーによって異なる部屋の音響的な問題を補正して最適化する音場補正技術「Audyssey MultEQ XT32」を搭載しました。各スピーカーの設置後に付属のマイクを使ってスピーカーの有無やサイズ、距離、音量などの基本的な調整値を自動的に設定します。さらに、最大8か所の測定データを解析することによって、512倍*のフィルター解像度で、部屋の反響音などによる悪影響の要因を取り除き、多人数で映画を見る場合でも視聴する全員が理想的なサラウンド環境を得られるように最適なチューニングを行います。(*Audyssey 2EQ比)
音量調整や入力ソースの切り替えなど本機のステータス情報やセットアップ画面が HDMI で入力された映像に半透過画面(オーバーレイ)で重なってモニターに映し出されます。本機メニューによる調整や状態の確認をコンテンツの視聴を妨げることなく行うことができます。
iPod touch/iPhone、Android スマートフォン用アプリケーションソフト「Denon Remote App」の最新バージョンに対応。多様なモバイルデバイスで本機の操作が可能です。メイン操作画面のショートカットキーは、お好みの機能を最大 8 個までカスタマイズできます。また、パソコンや NAS 内の音楽ファイル、インターネットラジオ局のブラウジングも高速化し、大幅な操作性の向上を実現しました。
近年、オーディオファンからの注目を集めている高音質ハイレゾ音源。本機は192kHz/24bitのWAV/FLACファイルのギャップレス再生と96kHz/24bitのApple Loslessファイル再生にも対応した、ネットワーク・オーディオ・プレーヤー機能を搭載。録音スタジオのクオリティで音楽をお楽しみいただけます。また、Appleのワイヤレス・ストリーミング技術「AirPlay」機能も標準で搭載。iTunesやiPod touch/iPhone/iPad内の音楽ライブラリーの再生機器として、本機を選択するだけで音楽のワイヤレス・ストリーミングが楽しめます。さらに、世界中の18,000局以上の中からラジオ番組を楽しめる「インターネットラジオ」機能も搭載。お気に入りのインターネットラジオ局を4つまで登録できるので、手軽にお気に入りの番組をお楽しみいただけます。
アナログビデオおよびHDMIのSD、HD映像信号を4K(3840×2160ピクセル)解像度までアップスケーリングすることができます。また、4K映像入力信号のパススルーも可能なので、将来への備えも安心です。4K映像にGUIをオーバーレイ表示することもできます。さらに、4Kアップスケーリングに対応した新世代IPスケーラーは、HD映像へのスケーリングでも効果を発揮、ハイビット処理によりなめらかで奥行きのある高精細な映像を映し出します。
同時出力可能なメインゾーン用の2系統出力に、マルチゾーン出力を加えた3系統のHDMI出力を装備。メインゾーンの2系統は4Kアップスケーリング&パススルー、ARC、CECに対応しています。マルチゾーン出力も4Kパススルーに対応。マルチゾーンでは、メインゾーンで再生中のソースとは別のソースを楽しむことができます。
ビデオカメラなどますます増加するHDMI映像出力搭載機器を手軽に楽しめるよう、HDMI入力端子を本体前面に装備。またiPod/iPhoneやUSBメモリーのデジタル接続に対応したUSB-A端子もフロントパネルに装備。iPod/iPhone およびUSBメモリーに保存された音楽を手軽に高音質で楽しめます。また iPod/iPhone を接続すると自動的に充電が開始され音楽の再生中も充電可能です。
HDMI、光、同軸で入力されたデジタル音声信号を高品位なD/Aコンバーターにより、本器が設置されている部屋(メインゾーン)とは異なる生活空間にオーディオを配信できるゾーン機能を装備。メインゾーンとは異なる音楽ソースの配信も可能、音量の調整も独立しています。メインゾーンを5.1チャンネルで構成している場合は使用していないサラウンドバック用の内臓アンプをゾーン2またはゾーン3用のアンプとして使用することも可能です。
市販のパワーアンプを本機のプリアウト端子に接続すると、本機をプリアンプとして使用することができます。各チャンネルにパワーアンプを追加することで、さらにサウンドの臨場感を高めることができます。(同時出力最大9.2ch)
メイン画面に小さなサブ画面を表示し、HDMI入力1から6端子に接続している複数のHDMI機器から入力された映像信号を同時に確認することができ、プレビュー画面を確認しながら選択できます。