みんなにも教えたい! 坂口有望 「Denon PerLシリーズ」レビュー
医療技術を応用したパーソナライズ機能を搭載する、高音質完全ワイヤレスイヤフォン「Denon PerLシリーズ」をシンガーソングライターの坂口有望さんに体験していただきました。一人ひとりの個性に合わせたパーソナライズ機能で、最良のデノンサウンドをお届けするイヤフォンは、坂口有望さんにどう響いたのでしょうか。
「Denon PerL」の未体験すぎる聴こえ方に驚き
※ブログで使用しているのは開発サンプルのため、ロゴ印刷は実際の製品と若干異なります。
——坂口有望さんは2年前にデノンの完全ワイヤレス・イヤフォン「AH-C830NCW」「AH-C630W」の試聴でもデノンブログにご登場いただきました。今回は最新のTWS「Denon PerLシリーズ」を試していただきます。まずはDenon PerLのパーソナライズ機能「Masimo AAT」で、坂口さんのリスニング・プロファイルを作成します。
坂口さんのリスニング・プロファイルが出ました。ひとまず聴いてみてください。
<坂口有望さんPerLで試聴>
坂口:え! わー。すごい! イヤフォンでこれまで体験したことがない音です。
——もともとの何も設定してない状態で聴くのと、自分のプロファイルで聴くのとではどんな違いがありますか?
坂口:180度くらい違います。すごく繊細に聴こえるので、デフォルト設定では、(音の粒が)石ころくらい(の大きさ)で流れていたとしたら、それがパーソナライズされた状態で聴くともう砂で流れてくるみたいな感じ。このプロファイルはどんなふうに見るんですか。
舘:12時が低音域で、そこから時計まわりにぐるっと回って11時くらいが高音域になります。坂口さんの場合、特に聞こえやすいのは中音域になっていますね。
坂口:出っぱっている部分ですか?
舘:そうです。このチャートで真円からはみ出した部分は聴こえやすい領域です。坂口さんのプロファイルでは中音域がよく聴こえているので抑え気味になっていて、低・高音域は少しだけ持ち上げられている感じですね。
坂口:なるほど。音を正しい円形の形で再生してくれるってことですね。低音域の聴こえ方が右と左でもずいぶん違うみたいですね。
舘:そうなんです。人によって聴こえ方に左右差があります。PerLシリーズはパーソナライズ機能によって、左右でそれぞれ違うイコライジングをかけているので音像が正面でバチッと合うと思います。結果的に音の解像度が上がるような印象を受けるかなと思います。
坂口:本当にすごい。驚きです。これはすごい発明ですね!
舘:今回やっていただいたリスニング・プロファイルを作成するプロセス(スマートフォンのアプリで設定)もほとんどスマホ画面をタッチしてないと思います。パーソナライズ機能をうたっている製品の多くは、音が聴こえたらタッチすることで設定するものもありますが、PerLシリーズは基本的に全て自動でパーソナライズを行います。また内耳まで聴こえ方を調べるイヤフォンは珍しいと思います。
坂口:今までイヤフォンを使っていて何かが気になる、例えばハイが気になる、という感覚は特になかったんですけど、これを知ったら気になってしまって、戻れないかもしれない……。音の粒の解像度が上がったのと、あと自然な感じ。
——ちなみに今どんな曲を聴いたんですか?
坂口:ちゃんと音源を作り込んでいる、Clairo(クレイロ)という海外のシンガーソングライターの曲で、以前ここで「AH-C830NCW」と「AH-C630W」を試聴した時も聴きました。その時もいいなっていう感覚があったんですけど、今回PerLで聴くと、「もっといい」みたいな。
普通に暮らしていて、めちゃめちゃ音がいいなって思うときがあんまりないんですけど、これは音がいいっていう感覚、実感がすごくあります。やっぱり解像度の違いなんですかね。
——定位感はどうですか。楽器がどこから来てるとか分かりますか。
坂口:分かります。音がちゃんと空間で届けられていて、演奏してる絵面が頭に浮かぶくらい。ミュージシャンが隠し味的に入れているようなフレーズとかもちゃんとキャッチできる感じがします。すごいな。
全員これで聴いて欲しいぐらい
——せっかくなのでレコーディング時から知っている、自分の曲も聴いてみてください。
<坂口さんがご自身の曲「URL」(2023年7月26日発売)を試聴>
坂口:わー。自分の曲ですが、すごいですね……! 制作するときに歌がちゃんと真ん中にあるイメージで作り込んできたんですけど、それがちゃんと意図したように届いてる。
——制作した時の意図が、明確に音に表れている感じなんですね。
坂口:です。全員これで聴いて欲しいぐらい(笑)。
——装着感や、見た目とかはどうですか。坂口さんは耳がかなり小さいので存在感がありますが。
坂口:つけた感じ、特に問題はないです。フィット感がすごくて、イヤモニに通じるような密閉度がありますね。デザインも丸々していてかわいいです。
舘:耳の中だけで支えるというよりは、外側でも支えてるので痛みは出にくいかなと思います。
——あと、ノイズキャンセリングの感じはどうでしょうか。
坂口:目の前で喋っている声も、何も聞こえなくなりましたね。無音になりたいときにもいいかも。
——アプリの操作で、他の人のリスニング・プロファイルでも聴いてもらいましたが、やっぱり自分のものが違和感がなく気持ちいい感じですか?
坂口:はい。「気持ちいい」という感覚がすごいかもしれない。自分にぴったり合っていて、音がいいから気持ちいいんですよね。
——PerLシリーズを試すと、イヤフォンやヘッドフォンって、自分にぴったり合うものを延々と探し続けてただけなのかなっていう気もしますよね。
坂口:確かに。これまでは機械が合わせてくれないから、こっちが合わせにいってたってことですよね。でも、みんなこれに出合っちゃったらもう戻れないと思います。
——PerLは3万円台ですが、価格的にはどう思いますか。
坂口:全然ありです。買います!
「PerL Pro」は音が液体になったみたいな感じ
——PerL Proも聴いてみましょうか。こちらは少し高くなって5万円台です。
坂口:何が違うんですか。
舘:CDと同等、またはCD以上の解像度のハイレゾ音源を聴くことができます。またドライバーや、中身のDSPもPerLとPerL Proではグレードが違うので、全体的にクオリティが上がっています。また、機能的なところでは空間オーディオや自分で設定できる5バンドのProEQなどにも対応しています。外見は似ていますが、PerL Proは本体の周囲が光沢仕上げになっています。
坂口:これはハイレゾで再生できるんですか。
舘:はい。元の音源がハイレゾであれば。それと送出側のスマホがaptX AdaptiveまたはaptX Losslessに対応している必要がありますね。今のところは一部のAndroid系の端末が対応しています。
坂口:空間オーディオで聴いてみたいです。これももとが空間オーディオ化された曲を聴いたほうがいいんですか?
舘:いえ、これはアプリでオンにするとどんな音源でも空間オーディオ化するので、もとの音源は何でも大丈夫です。いわゆる、バーチャライザーですね。
<PerL Proでリスニング・プロファイル作成後、試聴>
坂口:なるほど。いやー。これもすごいですね。音の拡がり感が違う。PerLの時は音を浴びる感じだったんですけど、PerL Proの空間オーディオ(Dirac Virtuo)で聴くと、音楽の中に入っていく感じがします。全面スピーカーの部屋に入ったみたいな。経験したことのない感覚すぎてびっくり! 面白いですね。
——先ほどのPerLとの音の違いは感じますか。
坂口:聴きやすさでいうとこっちの方が聴きやすいですね。さっきのは石ころが砂になったような感じでしたが、これはもう液体になったみたいな。本当にそんな感じ。
——PerL Proはドライバーユニットのクオリティが上がったのと、aptX LosslessやaptX Adaptiveというコーデックに対応しているので音源のデータを送る量も違います。PerL Proの方が一度に伝送する量が多いんですね。
坂口:なるほど。音の厚みとか深さが違うんですね。
——今日はPerLシリーズを試聴していてもらいましたが、これまで使われてきたイヤフォンと比べるとどうですか。
坂口:ダントツにいいですね! こんなものが存在しているんだ、みたいな感じで本当に驚いています。これは欲しいですね。散歩が大好きなので、散歩しながら思いきり聴きたいです。
——喜んでいただいてうれしいです。
坂口:みんなにも教えたいです! でもこれ、やっぱり体験しないとわからないですよね。
——そうなんですよね。
坂口:どこかお店で体験できるんですか?
——できますよ! イヤフォン専門店「e-イヤホン」各店や全国の家電量販店などで試聴可能です。
坂口:みんなに体験してほしい。ぜひこれで聴いてもらえると音楽を作る方もうれしいですね。
ようやく社会人1年目。いろいろ挑戦していきたい
——最後に今後のことを少し聞かせてください。7月後半から全国ツアーがあるとか。
坂口:はい。7月26日にCDがリリースになって、その日から回り始めます。大阪からスタートして、半年くらいかけて47都道府県ツアーをやります。
——47都道府県!本当に全国に行くんですね。
坂口:昔から47都道府県を回りたいなって思っていたんですよ。弾き語りだから、移動もバンドとかよりラクだし。もともと路上ライブもやっていたので、本当にあんまり気負いせずに私のライブにそれこそ一回でも聴きに来てくれたら、好きになってもらえるかなっていう自信があります。だから私が近所まで行きますっていう気持ちなんです。
今年大学を卒業して、社会人1年目なんですが、学生の間は半年かけてツアーとかできなかったので、ようやくです。いろいろ挑戦していきたいです。
47都道府県ツアーの間に、CDのリリースイベントもやります。タワーレコード店内、観覧フリーのインストアイベントなので、見に来てもらえたらうれしいです。
これから本当に旅が多くなるから、このイヤフォンがあったらいいですね。
▼坂口有望さんツアー、イベントの予定はこちらから
https://www.sakaguchiami.com/live/
——ぜひぜひ。ツアーのお供に楽しんでいただければと思います。全国ツアー応援しています。今日はありがとうございました。
坂口有望 プロフィール
2015年、曲作りを始めたばかりの、中学2年生・13才の時に初めて三国ヶ丘FUZZのステージに立つ。彼女にとっての初のギター弾き語りライブである。その後、大阪・京都のライブハウスやストリートを中心に精力的に活動し、本人手焼きの1st Demo CD「おはなし」は1000枚を完売。レコ発自主企画対バンライブを9月19日に三国ヶ丘FUZZで開催。
2016年9月14日、Tower Recordsから1st Indies Single「おはなし/地球-まる-」をリリース。
11月6日には満を持してホームの三国ヶ丘FUZZにて初ワンマンを開催、ソールドアウト。
2017年3月21日、Tower Recordsから2nd Indies Single「厚底/15歳の詩」をリリース。
自身初の東京ワンマンと前回に引き続き三国ケ丘FUZZでのワンマンライブを開催、2会場共にソールドアウト。
7月26日、シングル「好-じょし-」でメジャーデビュー。
8月、初のバンドスタイルワンマン『サマーセンチガール ~初のバンド編成ワンマンライブ~』を東京・渋谷WWWと大阪・心斎橋FUNJ twiceにて開催。
地元・大阪のラジオ局、FM OH!『Music Bit』にて自身初となるラジオ生レギュラー出演開始。
12月6日、2nd Single「空っぽの空がきらいだ」リリース。
同12月から、東京・大阪・京都・名古屋にて弾き語りツアー『ひとりディッセンバー』を開催。チケットは発売と同時に全公演ソールドアウト。
2018年2月7日、配信シングル「お別れをする時は」リリース。
3月21日、1stフルアルバム「blue signs」リリース。
そのアルバムを引っ提げて4月から初の全国ツアー『blue signs』開催を発表(札幌・仙台・東京2公演・名古屋・京都・大阪・福岡)、チケットは全てソールドアウトに。
2018年8月受験前に東阪ワンマンライブ「熱唱特別夏期講習」を開催(東京・大阪)、チケットはソールドアウト。
2019年3月、高校卒業記念1st Mini Album「放課後ジャーニー」リリース。
同月、ミニアルバム発売と高校卒業を記念して全国弾き語りワンマン 「さよならネイビーtour」を開催(札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡)、全9箇所ソールドアウト。
5・6月にバンド編成では初の全国ワンマンライブ 「単、ジュン、メイ、会 tour」を東名阪QUATTRO含む全7か所で開催。
9~11月にかけて弾き語りイベント 「サカグチ巡演」を全国8か所(札幌・仙台・東京・名古屋・京都・大阪・岡山・福岡)を開催、全箇所ソールドアウト。
2020年2月、3rd Single 「LION」リリース。TVアニメ「ランウェイで笑って」オープニングテーマ曲。
同月よりTikTokを開始すると、弾き語りによるカバー動画を中心に話題を集め、現在のフォロワー数は約30万人。TikTok内での総再生回数は1,000万再生を超え、若い世代から注目を浴びている。
2020年7月、「2020」の配信を記念して無観客配信ワンマンライブ 「熱唱特別オンライン夏期講習」を開催。
11月、4th Single 「セントラル」リリース。TVアニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」エンディングテーマ曲。
同月シングルのリリースを記念して、「ただいまネイビー 〜スペシャル弾き語りワンマン〜」を梅田TRADにて2days開催。
2021年2月、坂口の20歳の誕生日を記念して、東名阪ツアー「Hello Twenty」を開催。
2021年8月、収束しないコロナ禍の状況の中、⾏き場のない思いを綴った楽曲「#ボクナツ」を配信リリース。
9・10月、NEWバンドツアー 「リズミックシスター」を東京と大阪で開催。
2022年2月、東阪ワンマンライブ 「LIBERAL」を東京と大阪で開催。
2022年7月、メジャーデビュー5周年を記念しE.P.「XL」をリリース。
9・10月、メジャーデビュー5周年記念「XL Tour」を約3年ぶりに全国7大都市8会場にて開催。
2023年7月、TVアニメ「ホリミヤ -piece-」エンディングテーマを担当。
7~12月にかけて47都道府県ツアー「全国声波」を開催中。
温かくも切ない歌声と、等身大の世界観の中から鋭く切り取られ描かれる歌詞でティーンに絶大な支持を受ける。
坂口有望 公式ウェブサイト URL:https://www.sakaguchiami.com/
(編集部I)