大幅にアップデートしたHEOSアプリを編集部で試してみた
HEOS(ヒオス)はデノンのネットワークオーディオ対応製品に採用されているネットワークオーディオのプラットフォームです。各種ストリーミングサービスがワイヤレスで高音質に楽しめるだけでなく、HEOS搭載製品をアプリで一括してコントロールすることもできます。今回HEOSアプリが大幅にアップデートされたので、その使い勝手などをデノンオフィシャルブログ編集部で試してみました。
「HEOSアプリ」の機能・UIを刷新する大型アップデートのお知らせ(プレスリリース)はこちらをご覧ください。
そもそもHEOSとは?
デノンのネットワークオーディオ対応製品に採用されているネットワークオーディオ機能のプラットフォーム「HEOS」は、これまでにないアプリの大幅なアップデートが2023年12月に行われました。そこでデノンオフィシャルブログ編集部では新しいHEOSアプリの特徴や使い勝手などについて検証してみました。
とはいえ、アップデートについて語る前に、まずそもそもHEOSって何? というところからご説明したいと思います。
HEOSの特徴は、
1.Amazon Music HD、SpotifyやTuneIn、SoundCloudなど、様々なミュージックサービスの幅広い音楽ソースから曲を選んで再生することができます。DLNA対応により、ネットワーク上のミュージックサーバー(NAS)からのハイレゾ音源再生も可能です。
発表会資料より
2.同一ネットワークにつながっているHEOS搭載の複数の機器(デノンのAVアンプ、Hi-Fi製品、サウンドバー、スピーカー、ミニシステム)をHEOSアプリでシームレスにコントロールでき、家の中のどこでも音楽が再生できます(マルチルームオーディオ機能)。
発表会資料より
3.スマートフォンやタブレットにインストールして使うできるHEOSアプリは、Amazon Music HD、SpotifyやTuneIn、SoundCloudなど、世界の主要な音楽プラットフォームの音楽やローカルの音源を検索する機能を備えています。 お気に入りの楽曲やアルバムなどを簡単に見つけてすぐに聴くことができます。
発表会資料より
私(編集部I)もプライベートで愛用していて、一度HEOSアプリでセットアップしてしまえば自宅のWi-FiにつながっているのでBluetoothのようにペアリングする必要はないし、HEOSアプリが入っていれば同じWi-Fiに接続された他の人のスマホやタブレットからも自由に操作できるので、とても便利で快適。しかも何よりBluetooth接続よりも高音質でリスニングできるのも大きなメリットです。
少し前のデノンオフィシャルブログですが、こんな感じでHEOSを楽しんでいました。
そしてこのHEOSを操作するアプリがこのたび大幅にアップデートされたわけです。
別のアプリ? と思うほど進化したHEOSアプリ
さて、ここからは新しくなったHEOSアプリについてご説明します。
まず最大のアップデートは画面デザインの変更です。
以前のナビゲーションは「ルーム」「ミュージック」「再生中」のタブでしたが、新しいHEOSアプリでは「ホーム」「ルーム」「検索」の3つに変更されました。それによって以前よりも直感的に操作できるようになっています。
ちなみに以前のHEOSアプリの画面はこんな感じでした。
さらに新しいホーム画面はカスタマイズできるようになったので、よく聴くソースを上の方にするなどといった自分専用のホーム画面が作れます。音楽好きにとって毎日触るホーム画面が自分用にカスタマイズできるのはとても便利です。
今回のアップデートで一番便利になったのは、曲やアーティストなどの検索が様々なソースをシームレスに横断してできるようになったことでしょう。登録している各ストリーミングサービス、インターネットラジオ、自宅のミュージックサーバー、USBメモリーやスマートフォン内にある音楽ファイルなどを対象として一括して検索できるようになりました。
実際に新しいHEOSアプリを使ってみた
さて、では実際に新しくなったHEOSアプリを試してみたいと思います。
こちらが新しくなったHEOSのホーム画面です。
今回ホーム画面は自分が使いやすいようにカスタマイズできるようになりました。ですから自分がよくつかうものを上に移動しておけば、すぐに操作できます。
↑ミュージックサービスやプレイリストの順番を上にするカスタマイズを行ったホーム画面
各種サブスクリプションだけでなくインターネットラジオや自宅のミュージックサーバー、スマホなどに保存されている音源も聴くことができます。これらのソースを一括してコントロールできるのはとても便利です。
ルーム画面はこんな感じです。
↑ルーム(部屋)ごとに置いた再生機器を一括管理
私の場合は上の画像のように、持っているHEOS搭載製品が1つだけなので1つのルームしかありませんが、家にあるHEOS対応機器を一括してコントロールできるのもBluetoothにはできないことで、これもとても便利。自宅ではRCD-N12を使っていますが、リビングのテレビ用にDenon Home Sound Bar 550や、自室のワークスペースにDenon Home 150を導入したいところ。導入後にアプリでセットアップするとルーム画面に、Denon Home Sound Bar 550やDenon Home 150が出てきます。そしてそれぞれのスピーカーで同じ曲を流したり、また別の曲を流したりとマルチルームコントロールが行えるようになります。
そして、最後に今回のアップデートの目玉の一つ、ソースを横断した検索もやってみました。試しに検索したのは環境音楽の巨匠、ブライアン・イーノです。
するとこのように、Amazon Music、スマホ内にある音源、そしてインターネットラジオのチャンネルまで検索できました。
↑AMAZON MUSIC
↑スマホ内にあるブライン・イーノの音源
↑インターネットラジオ(TuneIn)のブライアン・イーノに関連するラジオステーションも横断てきに表示される。
なるほど、これは便利! 以前ならそれぞれのソースごとに検索していたはずの作業が一発でできるので、効率的に曲が探せます。
まだ新しくなったばかりのHEOSアプリですが、今後は自宅で使うHEOS対応機器を増やし、さらにアプリの使い勝手を追求して、またレポートしたいと思います。
(編集部I)