上野優華インタビュー 『好きな人』をデノンのヘッドホンで試聴してもらいました
「いま、泣ける声」のキャッチコピーで人気上昇中の歌手・女優の上野優華さんに独占インタビュー。発売したばかりの3rdアルバム「好きな人はあなただった」の収録曲を、デノンのヘッドホンAH-D9200、AH-C820W、AH-D1200、そしてミニコンポのD-T1ご試聴いただき、感想をうかがいました。
上野優華 プロフィール
2012 年 、キングレコード×講談社主催のボーカルオーディションにおいて、1万人を超える応募者の中からグランプリを獲得。翌2013年、映画の主演・主題歌でデビュー。以降、コンスタントにリリース、LIVE活動を展開する一方、ドラマ・映画「トモダチゲーム」、「人狼ゲーム」などの人気作でメインキャストを務めるなど、歌手・女優の活動を中心に多方面で活動を続ける。また、2017年からはベトナムを中心にアジア圏での活動も精力的に行っている。
上野優華 公式ウェブサイト
歌の中で別の人生を体験できるのが、歌うことの楽しさ。
●キングレコード×講談社主催のボーカルオーディションでグランプリを獲得したことがデビューのきっかけだそうですが、歌手を目指すきっかけはなんだったのでしょうか。
上野:小学生の時、地元の徳島県でカラオケ大会に出場したのがきっかけでした。実は私、小さい頃はすごく人見知りが激しくて、学校の友達ともうちとけて話せないくらいでした。それを心配した母親が、人前で歌うことで人見知りが治るかもしれない、とカラオケ大会に応募しました。
そこで初めて人前で妹と二人で、大塚愛さんの『さくらんぼ』を歌いました。そのときは予選で落ちてしまいましたが、私、負けず嫌いな性格なので、すごく悔しくて、次の年からは一人で出場するようになりました。
●キングレコードのオーディションに出場したのは?
上野:そのカラオケ大会の審査員の方から、「キングレコードのオーディションを受けてみない?」と声をかけていただき、中学3年生のときに宇多田ヒカルさんの『First Love』を歌って、グランプリをいただきました。ちょっと大人っぽい曲ですよね。今思えば、よく中3で歌ったなと思います(笑)。
●歌手としての活動の一方で、女優として映画に出演したり、モデルをされたり、歌手以外の活動もされています。それも「上野優華」の表現の一つなのでしょうか。
上野:私の場合、映画の主演と主題歌のダブルデビューでした。
ただ歌が好きで、オーディションを受けたらグランプリをいただいて、いきなりのデビューでした。映画の主演については不安もありましたが、「白紙」であることがその時の私の可能性でもあると思ったので、チャレンジしました。私にとっての歌の楽しさは「自分とは別の、ちょっと違った人生を送る」ことができる、ということなんです。曲に関して言えば、応援してくださるファンの方々や家族に向けた、私からの感謝の気持ちを込めた曲もあるのですが、例えばラブソングなんかだと、まだ自分が経験していないことや、リアルな私ではなく、ある一人の女の子の人生を表現するという曲もあります。
そんなとき、もう一つの人生を体験できるような気がするのですが、それは、そのまま演技をする楽しさにも通じていると感じています。
●上野さんは海外でも活発に活動されていて、特にベトナムでは「アジアの天使」と呼ばれて大人気ですが、海外で歌うときと日本で歌うときとは違いますか。
上野:最初に海外でのお仕事の話をいただいたときは、海外に行ったことが1度もなかったので、とても不安で緊張しました。
もちろん今でも毎回緊張感はあります。日本語が通じないので言葉の壁はあるのですが、だからこそお互いが歩み寄ることで、心と心が近づく感じがしています。ベトナムのお客様は「ありがとう」や「こんにちは」といった簡単な日本語を覚えて声をかけてくださったり、携帯で日本語に訳して、「サインをください」「すごく良かったです」 と話しかけてくださったりと、あちらから距離を近づけてフレンドリーに接してくださるので、とても嬉しく思っています。歌でつながるもの、音楽でつながるものがあるんだなと実感しています。
アルバム『好きな人はあなただった』では、切ない恋を私の声でどう表現するかにこだわりました。
●今回リリースの3rdアルバム『好きな人はあなただった』は、これまでのアルバムとはガラッと違った仕上がりですね。
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アーティスト名:上野優華
アルバム・タイトル:好きな人はあなただった
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上野: 二十歳になって初めて作るアルバムということで、10代のころ歌ってきたものとは少し変化をつけたいという思いが、私自身にありました。これまでのアルバムには、元気な歌もあれば切ない歌もあって、ラブソングもあれば、夢を追いかける方の背中を押すような曲もあって、いい意味で統一性のないのが、上野優華だと思っていたので、それらの曲をおもちゃ箱みたいに詰め込んでいました。
でも今回のアルバムは「ラブソング」というテーマを持たせています。曲調としては切ない歌も楽しい歌もあるのですが、テーマを1つに絞ることで、深いところが出せたんじゃないかと思っています。
●「デノンのいい音で聴こうキャンペーン」の試聴曲にもピックアップされている『好きな人』という曲を、聴かせていただきました。すばらしい曲ですね。デノンの試聴機で聴く方のために、聴きどころをご紹介いただけますか。
上野: 『好きな人』は、アルバムの1曲目で、私の大好きなアーティストでもある奥華子さんに、作詞・作曲していただいたバラードです。レコーディングではピアノも弾いていただきました。大切な友達が好きな人を自分も好きになってしまったという、切ないラブソングで、同じような状況の方もたくさんいると思うし、あきらめた恋、あきらめられなかった恋をした方には、絶対に共感してもらえる曲になっていると思います。
メロディも歌詞もシンプルで、特にサビの部分は同じフレーズの繰り返しですが、その中での抑揚を、私の声でどう表現するかにこだわって歌いました。そんな細かいニュアンスをデノンのヘッドホンのいい音で聴いていただきたいと思います。
AH-C820Wは、音の位置が良くわかります。AH-D1200はボーカルがよく伸びて気持ちいいサウンド!
●では、デノンのヘッドホンを試聴してください。まずAH-C820Wです。これはデノンのインイヤーヘッドホンのフラッグシップモデルで音質的な評価も高いAH-C820というモデルをワイヤレス化したものです。
上野:ネックバンド型って、はじめてです。いつもはケーブルがないワイヤレスのイヤホンを使っているので、こういうものは重いんじゃないかと思い込んでいましたが、すごく軽いんですね。びっくりです。それとイヤーピースも柔らかくて気持ちいいですね。とても使いやすそうです。
上野: (AH-C820Wの試聴を終えて)定位というか、楽器のすみ分けみたいなものが心地よくて、すごく好きな音です。例えばベースの音がこのあたりから出ているという、音の位置関係を感じられる。音の迫力がすごく感じられたんですけど、全てのパートが全部出るわけではなくて、出てほしいところが出ている感じが、すごく私は好きだなと思いました。音楽で今気分を上げたいとか、この曲に浸りたいと思ったときは、やっぱりこういうイヤホンを使うと、ぐっと曲の世界観、音の世界観に引き込まれる感じです。
●ありがとうございます。では次に、AH-D1200を聴いてみてください。こちらはお求めやすい価格帯のオーバーイヤーヘッドホンで、カラーバリエーションで白と黒があるんです。
上野:白は色がとてもキレイですね。ヘッドホンってふつう黒でゴツイ感じですけど、女子的な目線で言うと、この白とベージュの感じが女子的にステキだと思います。では聴いてみますね。
上野:(AH-D1200の試聴を終えて)歌がすごく良く聞こえますね。ボーカルの声の伸びや艶みたいなものが感じられて、聴いていてとても気持ちいいです。私のアルバムのような、ボーカルものにとてもいいと思います。
AH-D9200は、耳元ではなくて、まるで部屋自体で音楽が響いている感じがします。D-T1は、ほしいです(笑)。
●では、AH-D9200を試していただきましょう。これはハウジングに高知県産の孟宗竹を使ったデノンヘッドホンの最高級モデルです。
上野:これ、 ヘッドホンなのに、めっちゃ軽くないですか? それと、私、こういうデザインすごく好きなんですよ。色も黒々していなくて、ちょっと優しいというか、温かみがあって、女性も欲しくなるデザインだと思います。耳に当たる部分がすごく柔らかいですね。しめつけ感もないので、長時間でも聴いていられそう。
上野:(AH-D920の試聴を終えて)ちょっとびっくりしました。『好きな人』を聴いてみたんですけど、耳元から聴こえているはずなのに、「どこから鳴っているんだろう」と、一瞬不思議な気持ちになりました。音楽が耳元で響くのではなくて、目の前にちゃんと空間があって、その部屋自体で音楽が響いているような空間の広がりを感じます。特に7曲目の『空』という曲と、このヘッドホンとの相性があまりにも良すぎ! 曲自体、すごく優しいのですが、声の立ち上がりやちょっとかすれた部分、息遣いすらも優しく受け取れるような鳴り方をしていて、レコーディングした時の意図がそのままリスナーに伝わっている感じがします。
3曲目の『嘘』では、ちょっとタイトな音を意図しましたが、これで聴いても、サウンドが締まってほしいところはちゃんと締まっていて、その良さもちゃんと味わえます。これ、一番いいヘッドホンなんですよね? さすがです!
●では最後にミニコンポのD-T1で、『好きな人』を試聴してみてください。
上野:(D-T1の試聴を終えて)メインのボーカルが、真っ直ぐ抜けてくる感じがします。スピーカーってLRがはっきり分かれていて、真ん中で音が鳴るのだと思うんですけど、左右だけじゃなくて、前、後ろから飛び越えて聴こえてくる感じがして、とても素敵ですね。
楽器それぞれの音がちゃんと聴こえるんだけど、決してボーカルより前に出すぎない感じが、すごく気持ちいいです。何を立たせたいのかが明確で、ボーカルは真っ直ぐ届いて聴きやすいのがいいなと思いました。やっぱりスピーカーで聴くのもいいものですね。
できればみなさんに、こういう音で私のアルバムを聴いていただきたいと思いました。自分の歌なのに泣きそうになってしまいました。いろんな音で自分の歌が聴けて、今日は貴重な経験をさせていただきました。
●最後に、ファンの方々に向けて、や今後の予定、今後の夢などを聞かせてください。
上野: 直近の予定としては、2月の初旬から下旬まで3rdアルバム リリースツアーをやっています。CDに加えて、ぜひライブでも私の歌を聴いていただきたいと思います。それと2019年の目標としては、ラブソングを自分で作曲してみたいと思っています。私、楽器が全然できないので作曲はあきらめていたんですが、楽器ができなくても作曲ができるときいたので、まずはしっかりと1曲を作り上げることを目標に、頑張ってみたいと思っています。
※ツアースケジュールなどはこちらでご確認ください。
上野優華さんオフィシャルサイト https://yuuka-ueno.com
●本日はありがとうございました。
(編集部I)