無人島に流されてもリスニング能力が保てるノリノリの1枚
無人島に1枚だけCDを持って行けるとしたらどれを選ぶ? デノン社員が唐突に突きつけられる究極の選択。サウンドエンジニアのY・Fが選んだ1枚は、ファンキーでノリノリ、しかもリスニング能力の維持に役立つCDでした。
うかつでした。サウンドエンジニアのY・F です。
私が普段お世話になっている営業のS氏に、「何か手伝えることがあったら言ってください」と尋ねたところ、「じゃあ無人島CDの記事お願いします」と答えが返ってきました。私は二つ返事で了承したのですが、何とも重い課題である事に後で気付き、週末ウンウン言いながら、無人島に取り残された自分を想像し一つの解を出しました。
アーティスト名:アル・マッケイ・オールスターズ
アルバム・タイトル:The Earth Wind & Fire Experience – Live in Europe
なぜこのCDを選んだかは、まず無人島に残された自身の環境を定義するところからはじまりました。
『助かるのか、助からないのか』
そもそも勝手に何らかの組織に島流しにされた想定なのですが、私は希望を捨てず、いつか誰かが発見し、助かり、職場に復帰する事にしました。そして復帰後も直ぐに仕事ができる様このCDを選びました。そう、このCDは私のリスニングで度々使うディスクなのです。耳慣れたこの音源を無人島でも聞いておき、リスニングの能力を保っておこうという魂胆です。
でもそれだけが理由なら他にももっと選ばれるべきテストディスクはあるはずです。
そう、このCDには無人島生活を送る上で欠かせ無い、あと2つの要素が私にはあるのです。一つ目は、『アゲアゲ』な曲が収録されている事。私は一人、無人島で生きるテンションをまともに保てる自信はありません。このディスクはライブ収録で、その熱を感じることができる愛盤なのです。少しでもこれらの曲たちに励まされながら過ごしていきたいと思います。
そして最後の理由は、収録曲の一つ「Saturday Nite」
アゲアゲに加えて、「土曜日」をタイトルに含むこの曲。おそらく週感覚など忘れてしまうであろう無人島生活にて、この曲は土曜日が存在する事を楽しく伝えてくれるでしょう。
とても理屈っぽい理由での選択になりましたが、そうでもしなければ解の出せない課題でした。