デノンAVアンプ フラッグシップモデル「AVC-A1H」が東京国際映画祭の交流ラウンジで活躍!
2023年10月23日〜11月1日に開催された第36回東京国際映画祭で、会場の一つである交流ラウンジに設置された東京国際映画祭の協賛社であるDolby Japan社のドルビー技術体験ブースの音響システムに、デノンのAVアンプAVC-A1Hが採用されました。ラウンジの様子や、選定理由などについて取材してきました。
インタビューに応えてくださった東京国際映画祭 インターナショナルリレーショングループ 松野純明さん(写真左)、Dolby Japan株式会社 ライセンス&エコシステム オーディオ & ミュージック担当マネージャー菅原孝介さん(写真中央)、同 マーケティングマネージャー関川直美さん(写真右)
(第36回東京国際映画祭の交流ラウンジ Dolby技術体験ブースにて)
映画関係者が集う東京国際映画祭の交流ラウンジに、ドルビー技術体験ブースを設置
●今年で36回と、歴史ある東京国際映画祭ですが、今年のテーマを教えてください。
松野:今年は、ついにコロナ明けたというところで、コロナ以前の本来の映画祭の形を取り戻すことがまず第一です。国際映画祭ですから、海外からのゲストを呼ぶ、海外からの作品を呼ぶ、世界でのワールドプレミア作品を呼ぶ、というのが趣旨の一つなんですけれども、コロナ禍では最低限のワールドプレミアと、オンラインでの出品者とのコミュニケーションなどはありましたが、十分にはできませんでした。仕方がなかったとはいえ、やはり我々としては本意ではなかったので、今年は東京国際映画祭の本来の形を取り戻すことを第一のテーマにしています。
東京国際映画祭 インターナショナルリレーショングループ 松野 純明さん
©️2023 TIFF
©️2023 TIFF
●デノンのAVアンプ「AVC-A1H」が採用された「交流ラウンジ」について教えてください。
松野:交流ラウンジは東京国際映画祭のラウンジです。基本的には映画祭関係者が自由に立ち寄れて、休憩や雑談などができる憩いの場として設定しています。事務局としては映画関係者、出品者など映画業界の方々のタッチポイントを増やすためにできるだけ人が集まるようなイベントや展示など様々な施策を行っています。
TIFF交流ラウンジ入り口
●今回ラウンジにドルビーの体験ブースを作ったのはどんな理由ですか。
松野:今回東京国際映画祭の協賛社であるDolby Japan株式会社さんにお願いしたドルビー技術体験ブースも、先ほどの人が集まる施策の1つです。Dolby VisionやDolby Atmosは、既に多数の映画館で利用されています。非常に革新的な素晴らしい技術で、今後さらに映画・映像文化の発展に寄与すると思っていますので、その素晴らしさを来場者の方々に直にご体験いただくことで、映画の楽しさ、新しい可能性を感じてもらいたいと思い、設置を決めました。
交流ラウンジに設置されたドルビー技術体験ブース
「周囲に音が多い環境なのに、没入感のあるDolby Atmos体験」—東京国際映画祭 松野さん
●体験ブースでDolby Atmosの反響はいかがでしたか。
松野:話題を呼んだ「BLUE GIANT」や、ドキュメンタリー映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」を熱心に楽しんでいる方が、けっこういらっしゃる印象です。
●松野さんご自身はDolby Atmosの音をどう感じましたか。
松野:率直に言って、非常に臨場感のある音が楽しめました。音に迫力があって、しかも包まれ感というか、奥行きが感じられます。
たとえば今、「BLUE GIANT」のジャズのライブのシーンを流していますが、静かなシーンから、いきなりバーンと音が始まるんです。そこのファーストインプレッションというか、一番最初の音がはっきり耳に届くというか、体に届くところがあるので、素晴らしいなと思いました。実写とかアニメーションといった映像に関係なく非常にライブ感のある音が体験できました。
また「モリコーネ 映画が恋した音楽家」はドキュメンタリーで、本人のインタビュー音声、映画の映像、そしてそこに流れている音楽という3つの要素で構成されています。そこで使われている音楽はクラシックに近い音楽ですが、そういう音楽も、隅々までしっかりきれいに深みのある音で聴くことができますし、空間も立体的に感じられました。
●交流ラウンジ内はカフェのBGMやほかの人の会話など、雑多な音がある環境ですが、ドルビーの体験ブースの中に入ると急に作品に没入できますよね。
松野:それは本当にそうで、私も最初はヘッドフォンなどを用意した方がいいのではと思ったんです。でもDolbyの方は、スピーカーだけで大丈夫ですとのことでした。そして実際に設置してみたら仰るとおりで、杞憂に終わりました。
このブースで体験する作品への没入感は半端ないと思います。周囲にいろんな音が流れている状況なのに、ほかの音は一切聞こえなくなって作品に没入できます。ここでこれだけの臨場感を味わえるということは、もっと静かな場所や自宅のホームシアターであれば、もっともっと、200%、300%ぐらいのパフォーマンスを体験できるんじゃないかと思うと、このDolby Atmosのシステム、そしてそれを支えるデノンのAVアンプは本当に凄いと感心しました。
映画制作者に最高のDolby Atmosを体験していただくためには、AVアンプ「AVC-A1H」を使うしかない—Dolby Japan菅原さん
●ここからはデノンブログに度々ご登場いただいているDolby Japanの菅原さんにうかがいます。今回東京国際映画祭の交流ラウンジにDolby Atmosのブースを設置したのはどうしてですか。
菅原:今回Dolby Japan株式会社は東京国際映画祭に協賛しています。そのご縁で映画祭の期間に何かしら我々の技術に触れていただける場所を作りたいという話をし、有楽町にある「b8ta Tokyo – Yurakucho」にDolby VisionやDolby Atmosを体験できるポップアップストアを開設することになりました。そこでの音響システムとしては、まずカジュアルなサウンドバーを使いました。
「b8ta Tokyo – Yurakucho」まで案内してくださったDolby Japan株式会社 菅原孝介さん
「b8ta Tokyo – Yurakucho」でのドルビー対応製品展示
菅原:「b8ta Tokyo – Yurakucho」は比較的ご家庭のリビングルームに導入しやすいサウンドバーを使ったシステムで組んだんです。その後、もっと本格的なシステムで、最高のドルビー体験をしてもらいたいね、と話していたところ、TIFF事務局から交流ラウンジでも展示体験スペースを作りませんかというお話をいただき、それなら映画関係者向けにもっと本格的な体験をいただきたいと、Dolby Visionに対応したテレビとAVC-A1Hを中心としたDolby Atmosのシステムを設置することになりました。
●最高のDolby Atmosのサウンドシステムの核としてデノンのAVC-A1Hを選んだのはどんな理由ですか。
菅原:まず、AVC-A1Hが15.4チャンネルとハイスペックであること、そしてなによりもデノンブランドの信頼度が非常に高いからです。映画制作者に満足していただくクオリティのサウンドを提供するために、AVアンプはデノンのフラッグシップである「AVC-A1H」を選ばせていただきました。実際このラウンジでDolby Atmosのシステムを組むにあたり、TIFFの事務局の方を弊社のデモルームにお招きしてDolby Atmosサウンドをご体験いただきましたが、かなり気に入っていただき、これと同じ体験をぜひラウンジでも、ということでこのホームシアターシステムを導入することにしました。
デノンAVRのフラッグシップモデル、AVC-A1H
●具体的にはどんな構成で組まれているのですか。
菅原:5.1.4chです。このスペースとしてクオリティの高いDolby Atmos環境が構築できたと思います。
5.1.4チャンネルで組まれたホームシアターシステム
●Dolby Atmosは実際に「体験すること」が一番大切ですよね。今後もこのようにDolby Atmosを体験できる場所をぜひ作っていただきたいと思います。
菅原:ありがとうございます! 先日行われたジャパン・モビリティショーのメルセデスブースは会場自体がDolby Atmosを再生できる環境になっていました。それと六本木にあるメルセデス様のショールームなどでリビングルームや車でのDolby Atmos体験コーナーを設けました。あとは11/15-17に幕張メッセで開催されるInter BEEでもブース展示を行う予定です。こちらは放送系のイベントですが、Dolby Japanやパートナー様のブースでDolby Atmos、Dolby Visionの展示を行います。
●今日はありがとうございました。今後もDolby Atmosの展開を楽しみにしています。
(編集部I)