ぷちDENON(デノン非公式アンバサダー)流「サウンドバーはこう選べ!」その1 店頭編
あのデノンアンバサダー(非公式)「ぷちDENON」が、再び公式デノンブログに登場! ぷちDENONの本拠地「ヨドバシカメラ マルチメディアさいたま新都心駅前店」でサウンドバーの選び方を指南してもらいました。店頭での試聴方法も伝授!
ぷちDENONって一体誰? という方(ほとんどの方がそうだと思います)
下記のエントリーをぜひご覧ください。
先日の編集会議で「サウンドバーって見た目も機能もだいたい同じに見えるから、選び方って難しいよね」という話になり、それならデノンブースの説明員でもある、ぷちDENON(デノン非公式アンバサダー)に聞いてみようという話になりました。
そこでさっそく、ぷちDENONの本拠地であるヨドバシカメラ マルチメディアさいたま新都心駅前店へGO! 実際に店頭でどうやってサウンドバーを選べばいいのか、選び方のポイントなどを指南してもらいました。
ヨドバシカメラ マルチメディアさいたま新都心駅前店
ヨドバシカメラ マルチメディアさいたま新都心駅前店2階のDENONブースへ
アストロガールズの等身大ポップの横で待ち受けていたぷちDENON
●ぷちDENONさん、お久しぶりです。
ぷちDENON:お久しぶりです! 今回もよろしくお願いします。
非公式デノンアンバサダー ぷちDENON(太田周作)
●今日はサウンドバーの選び方について教えてもらいに来ました。こちらのヨドバシカメラ マルチメディアさいたま新都心駅前店でも、サウンドバーをお求めになるお客様は多いですか?
ぷちDENON:ここ4、5年はサウンドバーが非常に人気があり、多くの方が買いに来られます。サウンドバーを出すメーカーも増えていて、製品数も増加していますね。
●デノンもサウンドバーのランキングの上位に食い込んでいるんですよね。
ぷちDENON:実はデノンのサウンドバーは、ここ2、3年で急速に注目を浴びるようになってます! 今日ご紹介するDHT-S217も価格.comなどで長い間トップをキープしていました。
ヨドバシカメラ マルチメディアさいたま新都心駅前店店頭のDHT-S217
●お客さんは指名買い的な感じで来店されるんですか。
ぷちDENON:一般的には、お客様はインターネットで検索してからご来店される方が多いですね。価格.comなどを参考にして、「これが1位の商品かー」といった感じで選ばれています。
サウンドバーの選び方その1「Dolby Atmos対応か」
●さっそくですが「サウンドバー」の選び方について教えてもらえますか。サウンドバーは種類が多く、見た目も似ているので、どうやって選べばいいのか困っている方も多いと思います。
ぷちDENON:では選び方を伝授しますよ。まずはDolby Atmos対応しているかですね。
●Dolby Atmosは話題の機能ですが。まだDolby Atmos非対応の製品も店頭には多いのでしょうか。
ぷちDENON:Dolby Atmos対応のサウンドバーは増えてはいますが、印象としてはまだ半分ほどです。また製品の世代の問題もあり、高価な製品であればDolby Atmosに対応しているわけではありません。同じ価格帯でDolby Atmos対応と非対応の製品が店頭に並んでいる場合もありますので、そうした場合には対応している方を選ぶことをおすすめします。Dolby Atmos対応の製品を選ぶとすると、候補はその売場のサウンドバーの半数ほどまでに絞られます。
●お客さんはDolby Atmosについて知識を持っている方が多いでしょうか。
ぷちDENON:サウンドバーの購入目的で来店されるお客様の中には、Dolby Atmosを知っているという方は結構います。とはいえ、Dolby Atmosという言葉は聞いたことがある、というぐらいの方が多いですね。
ちなみにDolby Atmosとは従来の平面的なサラウンドに対して上方向から音を追加します。それによって立体音響、3D音響と言われる効果を生み出します。たとえば雨の音が頭の上からすれば、より立体感とリアリティを感じますよね。Dolby Atmos対応のサウンドバーを選ぶことで、そのような立体的な音響効果が楽しめます。
●ちなみにデノンのサウンドバーはどうですか。
ぷちDENON:DHT-S217、DHT-S517、DENON HOME SOUND BAR 550と、現在のデノンのサウンドバーのラインナップはDolby Atmosに対応しています。(※DHT-S316はDolby Atmos非対応)
サウンドバーの選び方その2「ロスレス再生が可能か」
●その次にはサウンドバー選びにどんなコツがありますか。
ぷちDENON:実はDolby Atmosにはロスレスとロッシーがあるんですよ。ロスレスは可逆圧縮、ロッシーは非可逆圧縮で、ロスレスの方が音がいいです。ただしロスレス音源はデータ量が多いのでBlu-rayなどのディスクコンテンツが多く、配信系のコンテンツではデータ量が少ないロッシーのコンテンツが多いです。
そしてサウンドバーもロスレスに対応しているものとしていないものがあります。デノンのサウンドバーの3モデル(DHT-S217、DHT-S517、DENON HOME SOUND BAR 550)はいずれもロスレス再生に対応しています。
Dolby Atmosのロスレス、ロッシーについては以下のエントリーをぜひご覧ください。
●ところでロッシーとロスレスでそれほど音質や迫力に差はあるんですか
ぷちDENON:ほー、挑戦的ですね(笑)。では試してみますか。
●やりましょうよ! そこまでいうなら
ぷちDENON:ではとりあえずDHT-S217で試してみましょうか。わかりやすい登山系の映画の吹雪のシーンです。まずこの設定で聞いてください。
●(吹雪のシーンを試聴して)いい感じですね。DHT-S217はサウンドバーだけのシステムだけど、横の方まで吹雪の音がしていました。
ぷちDENON:今お聞きいただいたものはBlu-rayディスクのコンテンツでしたが、ロッシーDolby Atmosで再生されていました。DHT-S217に緑のLEDがついてましたよね。それがロッシー音源での再生を示しています。ではちょっと接続順を変えてみますね。
DHT-S217の場合、ロッシーの音声入力時は緑色のLEDが点灯のLEDが点灯する
●(再び同一の吹雪のシーンを試聴して)お、さっきより細かい音が耳元で聞こえます。それと包まれ感が違います、さっきよりずっと音が横にも上にも広がった感じがする! すごいです!
ぷちDENON:ですよね。これがロスレスです。一聴すればわかるぐらい、ロスレスの方が明らかに音が良いですよね。DHT-S217に青のLEDがついてましたよね。それがロスレス音源を再生していることを示しています。
ロスレスの音声入力時は青色のLEDが点灯
●そのとおりです、ぷちDENONさん、大変失礼しました。
ぷちDENON:まぁ、わかればいいんですよ。
●それで選び方に戻りますが「Dolby Atmos対応」、さらに「ロスレス再生対応」となると、かなり選択肢となる製品数は減ってきますか。
ぷちDENON:かなり減りますね。でもデノンのDHT-S217、DHT-S517、DENON HOME SOUND BAR 550は、いずれもDolby Atmos、そしてロスレス再生に対応していますので、その意味でもデノンのサウンドバーは自信を持ってお勧めできます。
サウンドバーの選び方 その3「HDMI IN端子があるか」
●ところで、今配線を変えただけでしたが、どうやってロスレスとロッシーに切り換えたんですか。
ぷちDENON:よくぞ聞いてくれました。実は、今日はこれをどうしてもお伝えしたかったんです。最新型のeARC対応テレビでなくても、デノンならロスレスでDolby Atmosが楽しめるんです。そのポイントが「HDMI IN端子」です。
ちなみにデノンのDHT-S217、DHT-S517、DENON HOME SOUND BAR 550は、いずれもテレビ側に接続するHDMI INがついています。これも大きなポイントなんです。HDMI INがついているサウンドバーは全体の3割程度しかありません。
●HDMI IN端子があると、なぜ普通のARCのテレビでもロスレス再生が楽しめるのですか。
ぷちDENON:サウンドバーとテレビとはHDMIケーブルで接続しますよね。普通は信号の流れにあわせて下図のように接続している人が多いのではないでしょうか。最新のeARC対応テレビであれば、下記の接続でロスレス再生が可能です。
しかし通常のARC対応テレビの場合、この繋ぎ方ではBlu-rayなどのディスクのソフトを視聴する際にロスレス再生ができません。なぜなら、ARC対応のテレビではテレビ側からロスレス再生を出力することができないからです。
そこで接続を変えます。デノンのサウンドバーのようにTV出力用のHDMI端子があれば、下記のような接続が可能です。こうすればBlu-rayプレーヤーから直接サウンドバーがデータをうけとるため、ロスレスデータでのサウンド再生が可能です。
DHT-S217のリアパネルの端子 サウンドバーにHDMI IN端子がある場合、テレビを経由することなくBlu-rayプレーヤーを直接接続できる
●なるほど! では選び方としては
1)Dolby Atmos対応か
2) ロスレス再生が可能か
3) HDMI IN端子があるか
がサウンドバーを選ぶきめ手になるんですね。
ぷちDENON:その通りです!
DHT-S217とDHT-S517とではどう選べばいい?
●ところでデノンのサウンドバーの場合、DHT-S217、DHT-S517、DENON HOME SOUND BAR 550の3つが選択肢になると思うのですが、これはどう選べばいいでしょうか。
ぷちDENON:価格、というかコストパフォーマンスで選ぶのもひとつです。DHT-S217は特に非常にお買い得で、サウンドバーのベストセラーランキングトップだったのもコストパフォーマンスの良さが大きいと思います。
ヨドバシカメラ マルチメディアさいたま新都心駅前店 店頭のDHT-S217
とはいえDHT-S517も実は非常にお買い得で、左右に加えてセンターチャンネルのスピーカーがあり、さらにDolby Atmos用の上向きのスピーカーを本体に内蔵し、別体型のワイヤレスウーファーを備えていますので、手軽に3.1.2chシステムが構築できます。
ヨドバシカメラ マルチメディアさいたま新都心駅前店 店頭のDHT-S517
DENON HOME SOUND BAR 550については、私が自宅でテストしまして原稿を執筆しました。それを次回「後編」として掲載する予定なので、お楽しみにしてください。
ヨドバシカメラ マルチメディアさいたま新都心駅前店 店頭のDENON HOME SOUND BAR 550
●なんと、編集部に無断で「DENON HOME SOUND BAR 550を家で使ってみた」的な後編を書くことになってるんですね。聞いてませんでしたが、よろしくお願いします。
DENON HOME SOUND BAR 550はさておき、DHT-S217とDHT-S517では、サブウーファーが別体になっているかどうかが大きい気がします。このあたりはぷちDENONさんとしてはどう考えますか。
ぷちDENON:DHT-S217はサブウーファーが一体になっていて、本体をテレビの前に置くだけ、という手間いらずで、場所もとらない気軽さがあり人気があります。
DHT-S517は低音成分の再生をサブウーファーに任せることで重低音が再生できる一方、サウンドバー本体はそれほど低音を出さなくても良くなり、サウンドがよりクリアになる印象があります。個人的にはクリアな音が出るセパレート型のDHT-S517が好きです。
DHT-S217を買いに来られたお客様がDHT-S217とDHT-S517を比較視聴して、DHT-S517に切り替えるパターンも多いですね。
店頭でのサウンドバー試聴のポイントは「離れて試聴する」「小音量で試聴する」
ぷちDENON:締めくくりに、サウンドバーを店頭で試聴する際の重要なポイントを伝授させてください。2つあります。
●ぜひお願いします。
ぷちDENON:まず、試聴する距離についてです。店頭で見ているとみなさん、サウンドバーを試聴する距離が近すぎます。店内の音響環境、試聴環境もよりますが、できるだけ自宅で聴く位置ぐらいで試聴することが大切です。サウンドバーはあまり近くで聴くと効果が分かりにくいんですよ。
●試聴の距離ですね。もう一つは何ですか。
ぷちDENON:もうひとつは音量です。こちらも来店されるお客様を見ていると、かなり音量を上げる方が多いです。大型量販店は特に店内が騒がしいのでついつい音量を上げてしまうのもわかりますが、サウンドバーを試聴する時は、むしろ小さい音でもしっかりと音が出る製品を選ぶといいと思います。
●大変勉強になりました。ありがとうございました。
ぷちDENON:これが店頭での説明員の言いたいことです。多くの方が店頭で聴いたものが良いと判断して購入する傾向がありますが、実際に家庭で使用する際には違う印象になることがあります。ですので、自分の聴く環境でしっかり試してから購入することをおすすめします。
●最後にぷちDENONさんご自慢のヨドバシカメラ マルチメディアさいたま新都心駅前店のサラウンド試聴システムについて紹介してください。
ぷちDENON:ここは最高級のデノンのAVアンプであるAVR-X8500HAを中心としたDolby Atmosの5.1.6ch、DTS:Xの5.1.6ch、さらにAuro-3Dの11.1chのサラウンドサウンドを試聴できる環境を用意しています。なかなかこの規模のサラウンドをリアルに体験できる場所は少ないと思いますので、ぜひ遊びにきてください。
ぷちDENONさん、お忙しい中インタビューにお応えいただき、ありがとうございました。ぜひまたデノンブログでのご登場をお待ちしています!
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(編集部I)