
シャープのプレミアムなスマートフォンAQUOS R8 pro/R8の推奨ヘッドフォンにデノンの「PerL Pro」が選ばれた理由

上質な音楽体験を提供するシャープのプレミアムなスマートフォンAQUOS R8 ProとAQUOS R8の推奨ヘッドフォンにデノンの完全ワイヤレスイヤフォン「PerL Pro」が選ばれました。そこで編集部はシャープの開発チームにその選定理由と製品コンセプトについてお話を聞きました。

AQUOS R8 pro・AQUOS R8サウンド特集ページ
●本日はスマホの中でも高画質・高音質で評価されているシャープの「AQUOS R8 pro」、「AQUOS R8」にベストマッチの完全ワイヤレスヘッドフォンとしてデノンの「PerL Pro」を選定いただいたということで、その趣旨やAQUOS R8シリーズの音作りなどについてお話をきかせていただきたく、シャープ株式会社の東京ビルに参りました。よろしくお願いします。
シャープ株式会社 通信事業本部 通信事業部 営業統轄部 マーケティング部長 林 孝之さん(写真左)
同 通信事業部 営業統轄部 マーケティング部 課長 川口 隆行さん(写真右)
川口:本日はよろしくお願いします。弊社のスマートフォンの開発チームは開発拠点であるシャープ広島事業所におりますので、開発チームとはリモートでつなげています。
パーソナル通信事業部 商品企画部 課長 清水 寛幸さん(下段左)
同 通信事業部 商品企画部 係長 篠宮 大樹さん(上段左)
同 通信事業部 回路開発部 課長 長見 良さん(下段中央)
同 通信事業部 回路開発部 係長 青森 裕一郎さん(上段右)
同 通信事業部 第一ソフト開発部 技師 賀紋 孝夫さん(下段右)
清水:リモート先から失礼します。先に広島事業所にいるこちらのスタッフの紹介をさせていただきます。私は商品企画部でR8シリーズの商品企画を担当しています。清水です。
篠宮: 清水とともに商品企画部で働いています。
長見:ハードウェアの開発を担当しております。
青森:同じくハードウェアのオーディオ部分を担当しています。
賀紋:ソフトウェアのオーディオの担当しております。
●みなさん、よろしくお願いします。最初に「AQUOS」について教えてください。
清水:まずブランドとしての「AQUOS」ですが、これはシャープの液晶テレビとして2001年に始まったブランドで、液晶テレビは日本のみならずアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界中で展開されました。その後2014年にスマートフォンとタブレットも「AQUOS」ブランドに統一されました。本日お話する「AQUOS R8 pro」、「AQUOS R8」はシャープのスマートフォンのフラッグシップシリーズです。
趣味を極めるAQUOS R8 proと、カジュアルなAQUOS R8の2モデル構成
●AQUOS R8シリーズについて教えてください。
篠宮:AQUOS Rシリーズのコンセプトは、品番の「R」に込められています。そこには4つ意味を持たせておりまして「Reality(臨場感のある映像美)」、「Response(なめらかで俊敏なレスポンス)」、「Robotics(人工知能がかしこくサポート)」、「Reliability(長く使える信頼性)」となっています。
篠宮:もともとAQUOSというブランドそのものが持つイメージが重要で、テレビのブランドだったこともあり、R8シリーズは最高・最新のオーディオビジュアル体験を提供するモデルと位置づけています。
篠宮:ちなみに従来のRシリーズは1ラインで、フラッグシップは1モデルだけでしたが、昨今はフラッグシップに求められる役割が、変わってきていると考え、AQUOS R8 proとAQUOS R8の2つの製品構成となっています。そして製品の概要ですが、AQUOS R8 Proは「趣味をとことん楽しむ」がコンセプトで、たとえばカメラで言えば大型のセンサーを装備しライカ社と共同開発したズミクロンレンズを搭載することで、従来のスマートフォンではないカメラ体験を提供するというのが大きな特長です。
AQUOS R8 proのレンズ部
篠宮:もう一方のAQUOS 8はハイエンドモデルならではのスペックを持っていますが、単にハイスペック、ハイパフォーマンスであるだけではなくて、より気軽に使っていただくために、サイズ感もやや小振りでボディも軽量に仕上げつつ、頑丈さにもこだわったモデルとなっています。
「PerL Pro」を選んだ理由はSnapdragon Sound対応とハイレゾ音源の再現性
●AQUOS R8シリーズの「音」についての考え方を聞かせてください。
篠宮:Rシリーズは、そのコンセプトである「リアリティ」を追求し、臨場感のあるエンタメ体験が提供できるように、映像だけでなく音の面でも徹底的に高音質を追求しています。
青森:具体的には高解像度の音とクリアな音場を提供するために、細部にわたって徹底的なチューニングを行っています。それに加えて可能な限り最新のコーデックや最新の技術も採用しています。
●音に徹底的にこだわったAQUOS R8シリーズの推奨ワイヤレスイヤフォンとして「PerL Pro」を選んでいただいた理由を教えてください。
川口:AQUOS R8 pro、AQUOS R8の推奨イヤフォンとしてデノンのPerL Proを選んだ理由の第一は、今申し上げた最新のコーデックへの対応、具体的にはSnapdragon Soundに対応していることです。もちろんSnapdragon Soundに対応したイヤフォンは他にもありますが、弊社の事業部各部門、品質保証部も含めて徹底的にPerL Proを検証したところ、申し分ない性能が得られたので、推奨させていただきました。
シャープ株式会社 通信事業部 営業統轄部 マーケティング部 課長 川口 隆行さん
PerL ProはSnapdragon Soundに対応(PerL Pro発表会資料より)
●PerL Proの「音」についての印象はいかがでしたか。
長見:我々開発部隊でPerL Proを試聴した時に感じたのは低音感の再生能力の高さです。PerL Proの低音は非常に迫力がある音でした。ハイレゾ音源の音の再現性も非常に高かったですね。PerL ProはAQUOS R8シリーズのユーザーに自信をもって推奨できる完全ワイヤレスヘッドフォンです。
●音質以外の面で良かった点はありますか。
清水:僕がPerL Proで便利だと思ったのはBluetoothのマルチポイント機能でした。スマホとPCとか、業務用と個人用でスマホを2台持ち歩く方も多いと思いますが、一度ペアリングしておけば、すぐに再生デバイスを変更できるのはホントに便利でした。
●デノンブログ編集部でもAQUOS R8 proとPerL Proの組み合わせで試聴しましたが、とてもいい音で楽しめました。通常iPhoneをPerL ProにつないでもAACのコーデックでしか聴くことができませんが、AQUOS R8シリーズとPerL Proの組み合わせであればaptX Losslessコーデックで聴けます。その分離感や解像度、そして音場感は素晴らしいものでした。私たちもAQUOS R8 pro,AQUOS R8 のユーザーの方にはぜひPerL Proで音楽を聴いてほしいと思いました。
開発におけるAQUOS R8シリーズの「音」へのこだわり
●AQUOS Rシリーズ開発において「音」に関して心がけたことはありましたか。
長見:映像体験といっても、映像だけがよく音がチープだと、体験としては弱くなってしまいます。映像も音も優れていてはじめて、上質な映像体験が提供できるんですね。ですからAQUOS R8シリーズの音へのこだわりには大変強いものがありまました。具体的に言うと私たちがAQUOS R8シリーズの音質を磨き上げる際には音量感、立体感、明瞭感、帯域感、ダイナミクスの5つの指標を使いました。
青森:これら5つの指標は、測定による客観評価の部分と、実際に音を聴いた主観評価を織り交ぜながら総合的評価していきます。
●なるほど、それは私たちデノンの音作りに通ずるところがありますね。デノンにもサウンドマスターという役割の人がいて、測定器による性能出しを行った後、最終的にはサウンドマスターがデノン製品にふさわしい音作りに責任を持って最終調整を行っています。
賀紋:音に関して言えば、ソフトウェアの面では信号処理が大きく音質に関わってきます。信号処理を行うことで様々なことが可能になりますが、その反面、処理をするほど原音は劣化してしまいます。ですから信号処理による劣化を最小限に抑えつつ、音質を向上させることが重要であり、明瞭度が下がらないようなポイントで信号処理を行っています。
●これらを全部含めて「シャープの音」を言葉にするとどういう言葉になるでしょうか。
青森:そうですね、やはり「リアリティ」という言葉に尽きるのではないでしょうか。
低遅延と放熱効率の良さでAQUOS R8 pro/R8はゲームにも好適
●AQUOS R8 pro/R8が対応したSnapdragon Soundは遅延が抑えられているのでゲームなどとも相性がいいのではないでしょうか。
賀紋:そうなんです。これまでBluetoothヘッドフォンとスマホのゲームは「音の遅延」が問題になって相性があまりよくありませんでした。でもSnapdragon Soundの採用で遅延が大幅に減りましたので、いろんなゲームをBluetoothヘッドフォンで楽しんでいただけるようになりました。
ちなみに音とは関係ないのですが、スマホでゲームを楽しむ際に問題となる放熱性についても、AQUOS R8 pro、AQUOS R8では非常に力を入れました。具体的には背面カメラの周りに大型のアルミニウムのリングがありますが、これが内部で発生した熱を効率よく放熱します。放熱性能の向上により、両機種は前機種に比べ、最高性能でゲームをプレイできる時間が倍以上に伸びました。
AQUOSは今後も高音質化に対応し豊かなオーディオ体験を提供
●AQUOS R8 pro、AQUOS R8のこれまでの評判はいかがですか。
篠宮:AQUOS R8 pro、AQUOS R8はいずれもプレミアムモデルとして話題を集め、多くの方に使っていただいて高い評価をいただいています。特にAQUOS R8 proは最新のガジェット好きな方々に選んでいただき、カメラの性能やAV性能の面で非常に好評いただいています。
清水:補足ですが、最近シャープは海外展開も積極的に行っておりましてAQUOS R8 pro、AQUOS R8はインドネシアと台湾でも製品化しました。先日現地で発表会を行いましたが、多くの記者の方が集まり、かなり好意的に受け入れていただきました。
●今後のAQUOSはどのように進化していくのでしょうか。
清水:今、スマホでのエンタメコンテンツの視聴はすっかり一般的になりました。数年前なら、音にこだわる人は有線イヤフォンを使うイメージがありましたが、今はワイヤレスイヤフォンの利便性が高く、ほとんどの人がワイヤレスを使うので、ワイヤレスで高音質で音楽を楽しみたいというニーズはますます高まっています。そんなニーズに正面から応えているのがaptX Losslessなどの技術で、今後もそうした最新技術をキャッチアップし、よりリアルで高音質なオーディオ体験を提供していきたいと考えています。
賀紋:ご存知の通りAndroid 13から、Androidは標準で空間オーディオに対応していますので、今後はBluetoothイヤフォン側の空間オーディオへの対応の動向を見ながらそれらも今後キャッチアップしていきたいと思います。
●シャープ広島事業所のみなさん、本日はありがとうございました。
川口:(リモート会議終わり)ところで、本日同席している林は、実は先日まで広島事業所の商品企画にいて清水の上司だったんですよ。
●そうなんですか!
林:そうなんです。最近まで広島でスマホの商品企画を行っていました。シャープは以前オーディオ製品を作っていて、もともと広島工場はオーディオ機器の工場でした。ですから広島のメンバーはかなり音にはこだわりを持って仕事をしています。たとえばAQUOS R8 pro/R8はいずれも本体のスピーカーはステレオになっていますし、本体のスピーカーで音楽を鳴らしても音もかなりいいんですよ。
通信事業部 営業統括部 マーケティング部長 林 孝之さん
●なるほど、AQUOS R8 pro、AQUOS R8にはオーディオの遺伝子が流れてるわけなんですね。最後にAQUOS R8 proとPerL Proを持った写真を撮らせてください。
●本日はありがとうございました。
(編集部I)
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