世界初の8K UHD対応AVアンプ、AVR-X4700H、AVC-X6700Hの4つのおすすめポイント
デノンから世界初の8K UHD対応AVアンプ、AVR-X4700H、AVC-X6700Hが登場しました。デノンブログでは最新AVアンプ、AVR-X4700H、AVC-X6700Hのどこが凄いのかをチェックします!
AVC-X6700H、AVR-X4700Hがついにデビュー!
AVR-X4700H、AVC-X6700Hは、デノンのAVアンプとしては2019年6月に発売されたAVR-X2600H、AVR-X1600H以来、約2年ぶりとなるニューモデルです。たくさん機能や特長はありますが、今回はこの2モデルのがおすすめポイントを4つにまとめました。
AVC-X6700H、AVR-X4700Hがおすすめな4つのポイント
- 8K Ultra HDの映像信号に対応
- 最新オーディオフォーマットをサポート(Dolby Atmos、DTS:X、IMAX Enhanced、Auro-3D®、MPEG-4 AAC)
- HEOSテクノロジー、Amazon Alexa、AirPlay2によるネットワークオーディオ機能
- 旗艦モデルAVC-X8500Hのノウハウを投入して磨き上げられた音質
では、特長を順番に見ていきましょう。
1. 世界初の8K Ultra HDの映像信号に対応
まずAVC-X6700H、AVR-X4700Hの最大のセールスポイントは、世界初となる8K映像信号に対応したHDMI入出力の搭載です。8K UHDとは、7680 × 4320ピクセルのこと。最近のテレビは4Kが主流になってきましたが、4Kが3840 × 2160ピクセルに対し、8Kは7680×4320ピクセルと縦も横も2倍、解像度では4倍となる超高精度な映像になります。
↑AVR-X4700H、AVC-X6700H発表会資料より
その8Kですが、現在すでにBSでは8Kでの放送が開始されていて、主に音楽番組などが放映されています。またYouTubeなどでも8Kのコンテンツが視聴できます。さらに今後発売が予定されているPS5やXbox Series Xなどの次世代ゲーム機でも8K対応がアナウンスされています。4Kが普及した今、これからのビジュアルコンテンツは8Kへと移行しつつあります。AVR-X4700H、AVC-X6700Hはそれらにいち早く対応したAVアンプとなりました。これからAVアンプの購入・買い換えを検討するなら、8K対応は大きなポイントとなるでしょう。
※「8K」については近々デノンオフィシャルブログでコンテンツを公開予定です。ぜひお楽しみに!
2.最新オーディオフォーマットをサポート(Dolby Atmos、DTS:X、IMAX Enhanced、Auro-3D®、MPEG-4 AAC)
ホームシアターで近年話題となっているのがイマーシブオーディオと呼ばれる最新のサラウンドフォーマットです。イマーシブオーディオは、従来のサラウンドである前後左右の水平方向加えて上方にもスピーカーを設置し垂直方向のサウンド表現もできる三次元(立体)音響で、映像の世界に没入できます。
※immersive(イマーシブ)とは英語で「没入型の」「没頭させるような」という意味。(参考:https://ejje.weblio.jp/content/immersive)
AVR-X4700H、AVC-X6700Hは、現在主流となっているDolby Atmos、DTS:Xに加えて、Auro-3Dにも対応しています。さらにIMAXシアターの圧倒的な迫力をホームシアターで味わえるIMAX Enhancedにも対応しています。
また、バーチャル3Dサラウンド技術によってイマーシブオーディオが味わえるDolby Atmos Height Virtualizer、DTS Virtual:Xにも対応しました。これにより、垂直方向の再生をするハイトスピーカーや、横・後方のサラウンドスピーカーを設置しない場合でも立体音響を楽しむことができます。つまり、バーチャル3Dサラウンドを使えば通常のステレオシステムのような2チャンネルのスピーカーセッティングでも、手軽にイマーシブオーディオが体験できるということです。
イマーシブオーディオについては詳しくはデノンオフィシャルブログ「イマーシブサウンドについて」をご覧ください。
またAVC-X6700H、AVR-X4700Hで見逃せないのが世界初のMPEG-4 AACへの対応です。
MPEG-4 AACは、4K/8K衛星放送で使⽤されているオーディオフォーマットで、AVR-X4700H、AVC-X6700HではMPEG-4 AACのステレオ、5.1chをサポートしました。
今までは4K/8Kの衛星放送を自宅で視聴する場合、MPEG-4 AACに対応したAVアンプがなかったため、テレビやチューナーで受信した5.1ch信号を正確に再生できない場合がありました。特に問題となったのがサブウーハーへの信号に適切な補正がされないことでしたが、今回AVR-X4700H、AVC-X6700Hが初めてMPEG-4 AACに対応したことにより、4K/8Kの衛星放送での5.1ch信号が、制作者の意図通りの正しいバランスで楽しめるようになりました。
↑AVR-X4700H、AVC-X6700H発表会資料より
3.HEOSテクノロジー、Amazon Alexa、AirPlay2によるネットワークオーディオ機能
これは新規の機能ではありませんが、ネットワークオーディオ機能もおすすめポイントの一つです。AVC-X6700H、AVR-X4700Hは本格的なホームシアター用のAVアンプとして活躍するだけでなく、リビングルームのオーディオシステムの中心としての機能も充実しています。HEOSテクノロジーによるネットワークオーディオ機能で、NASのDSDファイルのハイレゾ再生や、Amazon Music HD※をはじめ、AWA※、Spotify※などの音楽ストリーミングサービス、SoundCloud※やインターネットラジオが楽しめます。
HEOSテクノロジーはAirPlay2にも対応しているのでApple Music※も楽しめますし、Amazon Alexaによる音声コントロールにも対応しています。
もちろんBluetooth®接続にも対応していますので、スマホやタブレット、パソコンなどの音を手軽にワイヤレス再生することも可能です。
※サービスの利用には別途登録・契約や料金が必要な場合があります。
↑AVR-X4700H、AVC-X6700H発表会資料より
スマホなどの音をBluetoothで送るだけでなく、AVC-X6700H、AVR-X4700HからのBluetooth送信も行えるので、テレビや映画の音声をBluetooth対応のワイヤレスヘッドホンなどで楽しむことも可能です。
4.旗艦モデルAVC-X8500Hのノウハウを投入して磨き上げられた音質
↑AVR-X4700H、AVC-X6700H発表会資料より
AVC-X6700H、AVR-X4700Hは「世界初の8K対応」などのフィーチャーに目を奪われがちですが、音質面の面でも大きな進化を遂げています。2018年に発売されて高評価を得ている旗艦モデルAVC-X8500Hのノウハウを投入することで、サウンドは徹底的に磨き上げられています。
チャンネル数に関してはAVC-X6700Hが11chで最⼤出⼒250W、AVR-X4700Hが9chで最⼤出⼒235W。信号処理の中核であるDSPは、AVC-X6700H、AVR-X4700HともにAVC-X8500Hと同一の最新型の32bitデュアルコアDSPを使用しています。それによって、AVC-X6700Hは最大13.2chのプロセッシングが行え、パワーアンプを追加することで7.1.6chや9.1.4chといったサラウンドシステムが構築できます。AVR-X4700Hは単体で9.2ch、パワーアンプを追加すれば11.2chまでシステム拡張が行えます。
デノンのAVアンプのフィロソフィーである全チャンネル同一クオリティを実現することで、よりリアルで迫力のある立体音響を実現しています。
↑AVR-X4700H、AVC-X6700H発表会資料より
高音質のコンデンサーを採用し、大出力を支える電源回路も搭載。最新世代のD/Aコンバーターにより解像感に優れたサウンドを実現しています。プリアンプとパワーアンプの経路を切り離すことによって高品位なAVアンプとしての動作が行えるプリアンプモードなどの機能も新たに搭載しています。ディスクリート・パワーアンプやダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクションなど、デノンAVRシリーズが長年培って来た技術とノウハウもしっかりと受け継いでいます。
AVC-X6700Hで使用されているカスタムメイドの大型コンデンサー
AVC-X6700H用の大型電源トランス
※音質面の向上などの詳細については、デノンオフィシャルブログで「AVR-X4700H、AVC-X6700H開発者インタビュー」を公開予定です。ぜひお楽しみに!
というわけで、駆け足でAVC-X6700H、AVR-X4700Hの4つのおすすめポイントご紹介しました。
今後、AVC-X6700H、AVR-X4700Hの開発者インタビューで設計思想や音質、さらに新規追加のゲーム系スペックについても掘り下げていきます。ぜひお楽しみに。
(編集部I)