Denon Home Sound Bar 550新製品発表会レポート
ステイホームの影響でホームシアター関連製品が人気を集めています。中でもサウンドバーは手軽にテレビにつなげてホームシアターが楽しめるため特に人気です。デノンはサウンドバーの新製品として「Denon Home Sound Bar 550」が4月下旬にいよいよ発売となります。デノンオフィシャルブログではその新製品発表会の様子をレポートします。
Denon Home Sound Bar 550はワンボディ・全幅65cmのコンパクトサイズながら、デノンならではの高音質を実現したプレミアムなサウンドバーです。最新の3DサラウンドフォーマットであるDolby Atmos、DTS:Xに対応し、Bluetooth、各種音楽ストリーミングサービス、インターネットラジオなどにも対応しました。今回はDenon Home Sound Bar 550の製品発表会の様子をレポートします。
ワンボディ・コンパクトサイズで高音質を実現したサウンドバー
プレゼンテーションはディーアンドエムホールディングス 国内営業本部 営業企画室 田中が行いました。以下は製品の紹介を担当した田中のプレゼンテーションです。
本日はようこそ「Denon Home Sound Bar 550」の新製品発表会にお集まりいただき、ありがとうございます。
現在コロナ禍による巣ごもり需要の影響もあり、国内のホームシアター市場は活況を呈しています。そしてサウンドバーの市場も右肩上がりで拡大しています。デノンが2019年12月に発売した「DHT-S216」というエントリークラスのサウンドバーも、おかげさまで大ヒットとなっております。
デノンのサウンドバーDHT-S216が多くのお客さまに支持された理由は、デノンが培って来たHi-Fiオーディオ、AVアンプの技術を投入することでオーディオメーカーならではの高音質を実現したからである、と私たちは考えました。そして一層の高音質を実現しながら、よりコンパクトで使いやすいサウンドバーをつくろう、ということでできあがったのが今回ご紹介する「Denon Home Sound Bar 550」です。
スピーカー、アンプ、筐体を磨き抜くことで実現したデノンならではの高音質
デノンサウンドバーのプレミアムモデルとして、デノンならではの高音質と全幅65cmのコンパクトサイズを実現しました。最初にDenon Home Sound Bar 550の音質についてご説明します。
Denon Home Sound Bar 550はオーディオスピーカーの設計思想を投入することで高音質を実現しています。たとえばスピーカーユニットですが、Denon Home Sound Bar 550には合計で6つのピーカーと3つのパッシブラジエーターが搭載されました。
スピーカー構成は2ウェイで、19mmのドームタイプのツイーターを2基、ミットバスには新開発の55mmの真円形スピーカーを4基搭載しています。サウンドバーでは高さを抑えるために楕円形のスピーカーユニットが使用されることがありますが、Denon Home Sound Bar 550では高音質実現のため、ロングストロークの真円形スピーカーを4基搭載しました。加えてコンパクトな筐体で豊かな低域を実現するために合計3基のパッシブラジエーターを搭載しています。
↑新製品発表会資料より
↑19mmツイーター(左)55ミリ新型真円形ミットバスユニット(右)
そしてスピーカーを駆動するパワーアンプですが、Denon Home Sound Bar 550は非常に贅沢で全てのスピーカーユニットに各1基ずつ、合計6基のパワーアンプを搭載しています。それによって濁りの少ないピュアな高音質を実現します。また電源に関してもクラスを超えた強力な電源回路を搭載しており、映画の大音量の爆発音など、急激な音量変化にも追随します。
↑パワーアンプ部分。6つのスピーカーにそれぞれパワーアンプが1基、合計6つのパワーアンプが搭載されている。
そしてこれはオーディオメーカー的なアプローチですが、スピーカーユニットをロスなく正確に駆動するために筐体の剛性を高めました。素材には強度が高い「ABS-PCアロイ材」を採用し、さらに剛性を高めるため筐体の底部はハニカムリブ構造、スピーカー面はインナーシェル構造とすることで、ボディの振動によって発生する余分な響きを抑えることで高音質を実現しています。
↑ハニカムリブ構造の底部(Denon Home Sound Bar 550のクリアボディサンプル)
↑インナーシェル構造(Denon Home Sound Bar 550のクリアボディサンプル)
↑筐体は体重をかけてもたわまないぐらい高い剛性を実現
65cmのワンボディ・コンパクトサイズ
今ご説明したようにDenon Home Sound Bar 550はHi-Fi、AVアンプのノウハウがふんだんに投入されていますが、同時にご家庭のリビングルームにフィットする全幅65cmというコンパクトサイズも実現しました。別体のサブウーハーを持たないワンボディですから、設置は本体をテレビの前に設置するだけです。接続もHDMIケーブル1本でテレビに接続するだけと簡単です。
↑新製品発表会資料より
サウンドバーだけで話題の3Dサラウンドにも対応
またDenon Home Sound Bar 550はワンボディでありながら話題のイマーシブオーディオ、3Dサラウンドが楽しめます。最新のバーチャル3Dサラウンド技術により、左右、後方、そして上方向からサウンドに包まれる3Dサラウンド体験が味わえるDolby Atmos Height Virtualizer、DTS Virtual:Xに対応しています。バーチャルサラウンドに加えて、Dolby Atmos、DTS:Xにも対応しており、最新のコンテンツも再生します。
↑新製品発表会資料より
DENON HOME 150をワイヤレス接続しリアルサラウンドシステムに拡張も
さらに、同じDenon Homeシリーズのコンパクトなネットワークスピーカー「Denon Home 150」や「Denon Home 250」をサラウンドスピーカーとして使用する、リアルサラウンドシステムにも拡張できます。ワイヤレスでDenon Home 150などのスピーカーと接続して後方に設置することで、よりリアルなサラウンドサウンドが楽しめます。*アップデートにて対応
サラウンドスピーカーとしてDenon Home 150を使うメリットは、手軽にワイヤレス接続できることだけではありません。通常のホームシアターのようにサラウンドスピーカーを固定した場所に設置しておくのではなく、いつもは寝室やキッチンなどでDenon Home 150をリスニング用スピーカーとして使い、ホームシアターを楽しみたくなったらリビングに持ってきてつなぐ、といったフレキシブルな使い方ができます。
↑新製品発表会資料より
HEOSテクノロジーでリビングの高音質オーディオとしても
Denon Home Sound Bar 550はデノン独自のネットワークオーディオ機能HEOSテクノロジーを搭載しました。Spotify、Amazon Musicなどの音楽ストリーミングサービスの再生、インターネットラジオ、AirPlay 2などの再生、さらにBluetoothで接続したスマホやタブレットの音楽などの再生ができ、高音質で音楽が再生できるリビングルームのオーディオ機器としても活躍します。またAlexaやSiriによる音声コントロールにも対応。ハンズフリー操作も行えます。
デノンらしさが発揮された機能としてご紹介したいのが、音楽再生に特化した「ピュアモード」です。ピュアモードでは映像コンテンツで使用するサラウンド、バーチャルサラウンドなどの処理をバイパスするため、純度の高いハイグレードな音質でリスニングが楽しめます。
↑新製品発表会資料より
DENON HOME SOUND BAR 550のサイズを超えた音質を試聴
ここからは試聴室に移動して実際にDenon Home Sound Bar 550のサウンドを体験しました。
まずはDolby Atmosのトレイラーを、様々なモードで試聴します。65㎝というサイズからは信じられない豊かなサウンド。Dolby Atmos Height Virtualizerではワンボディのスピーカーから音がしているとは思えないぐらい、背後の音や上からの音が味わえ、イマーシブサウンド、3Dオーディオが体験できます。
サウンドモードの切り換えなどは、全ての操作はスマホのアプリで操作が可能です。
音楽再生に焦点をあわせて「PUREモード」で音楽を試聴。迫力溢れる映画のサウンドとはひと味ちがう、ストレートでピュアなサウンドで音楽を再生します。このコンパクトサイズのサウンドバーから再生されているとはとても思えません。テレビやBlu-rayだけでなくHEOSでAmazon MusicやSpotifyを再生できるので、リビングルームのオーディオはこれ1台で十分かもしれません。手軽にいい音で音楽が楽しめるので、家族からも大人気になるのではないでしょうか。
そして最後に2台のDenon Home 150をサラウンドスピーカーとして背後に設置し、リアルサラウンドの試聴に。本体ステレオ+サラウンドL+サラウンドRの4.0サラウンドを、いままで試聴してきたソースをもう一度再生してみます。
ちなみにリアルサラウンドシステムのセッティングも非常に簡単です。Denon Home 150を背後に2基設置し、HEOSアプリで「Denon Home 150をサラウンドとして利用する」と出てきたところをタップするだけ。ワイヤレス接続なのでケーブルをつなぐ必要ありませんし、設置場所をフレキシブルに選べます。
サラウンドスピーカーとしてDenon Home 150をワイヤレス接続して視聴
Denon Home Sound Bar 550単体のバーチャルサラウンドの時はスピーカーが前にしかないのに周囲から音がして不思議な気持ちになりましたが、Denon Home Sound Bar 550+Denon Home 150のリアルサラウンドになると、後方からの音がとても明瞭で、サラウンド感のリアリティが一気に増しました。ぜひ一度、店頭でご体験いただきたいと思います。
(編集部I)