Envayaのサウンド
ついに発売となったポータブルBluetoothスピーカーEnvaya DSB-200。すでに実機を店頭でご覧くださった方もいるかもしれません。片手で軽々と持てるほどコンパクトなサイズなのに、スケールが大きなサウンドがどうして実現できるのか。今回はEnvayaのサウンドの特長やBluetoothのコーデック、そして初夏にEnvayaのサウンドで聴いてみたい音楽などについてご紹介します。
ついに発売となったポータブルBluetoothスピーカーEnvaya DSB-200。
片手で軽々と持てるほどコンパクトなサイズなのに、スケールが大きなサウンドがどうして実現できるのか。
今回はEnvayaのサウンドの特長やBluetoothのコーデック、そして初夏にEnvayaのサウンドで聴いてみたい音楽などについてご紹介します。
最初に編集部でEnvayaを鳴らしてみて驚いたのは、コンパクトなサイズからは想像できないほどスケールの大きなサウンドが再生されることでした。
音量も、通常の家庭の環境であれば最大音量ではとても鳴らせないぐらいの大きな音量を出すことができます。
片手で軽々と持てるほどコンパクトなボディで、豊かな低音や伸びやかな高音がどうして再生できるのかについて、今回はご紹介しましょう。
前回のエントリー「Envayaのデザイン」でご紹介したように、この製品は自分でグリルネットを交換することができます。
交換の際にグリルの内側にあるスピーカーを見ることができますが、こんな感じです。
グッとくるグラマラスなスピーカーユニット、仕上げも非常に美しく、音楽好きなら見ただけでワクワクしてきます。
左右にそれぞれ配置されているのが、57㎜フルレンジスピーカー、
そして中央にあるのが低音を補強する大口径の100mmパッシブラジエーターです。
フルレンジスピーカーの背面には54mmという、スピーカーとほとんど同じぐらい大型のマグネットが使われています。
これは開発者インタビューでもありましたが、目指す音質を実現するために、
小型で磁力が強いネオジウム磁石をあえて使わずに、フェライト製の磁石を使っているから。
中央にあるパッシブラジエーターもスペース効率よりも音質を重視した結果、大型の円形ユニットとなっています。
デノンが培ったHi-Fi技術を活かした設計によるスピーカーユニットから再生される音は、
低域は豊かな質感で力強く、高域は繊細できめ細やか。
屋外にも持ち出せるほど迫力があるサウンドですが、いたずらに重低音を強調したサウンドではなく、
素直でフラットなサウンドなので、ポップスやロックだけでなく、ジャズやクラシックも十分に味わえるという印象です。
EnvayaはBluetoothスピーカーですから、Bluetoothのクオリティも音質に大きく影響します。
Bluetoothの音声伝送の規格を「コーデック」と言いますが、EnvayaはBluetoothの標準コーデックであるSBCだけでなく、
より高音質で遅延が少ないaptXやAACに対応しています。
aptX は主にAndroid系、AACは主にiPhoneなどiOS系のデバイスが対応しており、
スマートフォンやタブレットの音楽を再生する際に、より高音質な音で聴くことができます。
さらに遅延が非常に少ないaptX Low Latencyにも対応。
スポーツ観戦やアクション映画など動きが激しい動画の音声などを楽しむ時などに最適です。
また、接続性も良好でした。
編集部内で実験してみたところ見通しが良ければかなり離れた場所でも途切れることなく再生できました。
屋外でも十分使えるのではないでしょうか。
このあたりは実際に使ってみないとわからない点ですが、Bluetoothスピーカーとして屋外で使えるというのは重要なポイントですよね。
さて、ではいよいよ、初夏、Envayaのサウンドで楽しみたい音楽をいくつかご紹介しましょう。
アーティスト名:スタイル・カウンシル
アルバム・タイトル:ザ・サウンド・オブ・ザ・スタイル・カウンシル
ユニバーサルミュージック
まずはEnvayaをドライブに持ち出して外で気持ちよく聴きたいのが、スタイル・カウンシルです。
グルーヴィーで軽やかで、しかも元気があってEnvayaのサウンドにぴったりです。
出かける準備をするときから、ドライブ中のクルマの中、そして広い公園などで元気にはしゃいだりするときに
「My Ever changing Moods」をかけっぱなしにしとく、なんて楽しそうじゃないですか?
イントロのハイハットとアコースティックギターのカッティングの伸びやかな高音を聴くだけで外に出かけたくなります。
この曲、実はシンセベースが重低音を出していますが、そのあたりもEnvayaならしっかりと再生してくれています。
アーティスト名:カーディガンズ
アルバム・タイトル:ライフ+5
ユニバーサルミュージック
次に、90年代中盤に一世を風靡したスエディッシュポップの代表バンド、カーディガンズはいかがでしょうか。
Envayaなら北欧らしい透明感のあるポップなサウンドを、過剰な色づけをせず自然なサウンドで再生してくれます。
ヒットチューンの「Carnival」を流しながら、お弁当とEnvayaを持って芝生でピクニック、なんてのもかなりリラックスできそうです。
女性ボーカルの軽やかなナチュラルさ、バンドのビンテージっぽい質感もEnvayaは的確に再生してくれます。
アーティスト名:村治佳織
アルバム・タイトル:村治佳織ベスト~4 COMPOSERS
ユニバーサルミュージック
よく晴れた休日に、冷えた飲み物とEnvayaをベランダに持ち出して読み忘れていた本を読む、なんてのも贅沢な過ごし方かもしれません。
そこで聴く音楽としてリコメンドしたいのが「天は二物を与えず」を思い切り裏切った、美しきクラシックギターの名手、村治佳織さんの最新ベスト盤。
このアルバムは「4 COMPOSERS」というサブタイトルがつけられ、
坂本龍一、武満徹、ヴィラ=ロボス、ロドリーゴの作品が集められたもの。
ベランダで聴くのにぴったりな、素敵な小品集です。
ギター曲での武満徹は意外に思うかもしれませんが、実は武満徹はギターを非常に深く愛した人であり、
このアルバムでもザ・ビートルズの「ミッシェル」や「ヘイ・ジュード」などを武満徹がギター用に編曲したものが収録されています。
私がこのアルバムで一番気に入ったのは坂本龍一作曲の「energy flow」。
以前CMで使われてインスト曲としては異例の大ヒットを記録したピアノソロ曲ですが、
クラシックギターの演奏で聴いてみると、もともとギターのために書かれた曲なのかと思えるほどぴったりとマッチします。
ギター奏法的にはハーモニックス奏法やミュート奏法が縦横に駆使されており、
かなりの難易度だと思われますが、それをまったく感じさせない演奏ぶりはさすが。
現在病気療養中につき長期休業中の村治佳織さんですが、ご本人のオフィシャルホームページなどによれば順調に回復しているご様子です。
ファンとして一安心です。
というわけで3曲ほどこの爽やかな季節にEnvayaのサウンドで楽しみたい曲をご紹介しました。
ぜひお近くのお店で、Envayaのサウンドを体験していただきたいと思います。
Envayaスペシャルサイト
ポータブルBluetoothスピーカーDSB-200「Envaya」
(Denon Official Blog 編集部I)