
超初心者のための「アンプって何?」

オーディオについて「実はいまいちよく分かってない」「いまさら聞けないことがある」なんて方、いらっしゃいませんか? 意外と多いそんな声にお応えして始まったオーディオ超入門。第2回はオーディオの中心にあるアンプについて、わかりやすくご説明します。
オーディオ超入門第2回は「アンプ」を取り上げます。
●アンプとは?
ところで、そもそもアンプとは何でしょうか。
アンプという言葉は、「増幅する」という意味のアンプリファイア(amplifier)から来ています。
つまり音を増幅するという意味なのです。
CDプレーヤーやレコードプレーヤーが、CDやレコードから読み取る音楽の信号は非常に小さいため、
そのままではスピーカーから大きな音を出すほどの力がありません。
そこでアンプによって信号を増幅してスピーカーへと送り、スピーカーを鳴らす仕事をしています。
●アンプのお仕事
アンプのメインとなる役割は増幅ですが、その他にも大事な仕事をしています。
どの音源を鳴らすのかを選ぶ入力切り替え(インプットセレクター)や音質の調整、さらに音量調整などです。
●アンプの種類
アンプの機能としては、入力切り替えや音質調整などを行う部分を「プリアンプ」(増幅する前だからプリです)と呼び、
増幅部の機能を行うアンプを「メインアンプ」(またはパワーアンプ)と呼びます。
この2つの機能を併せ持っているので「プリメインアンプ」といいます。プリアンプとメインアンプが別れているセパレート型のアンプもあります。
デノン プリメインアンプ PMA-1500RE(PMAはプリメインアンプの頭文字)
また2つのスピーカーを鳴らすステレオ用のアンプとは別の種類として、ホームシアターなどで使われる「AVアンプ」があります。
AVというのは、Aはオーディオ、Vはビジュアルのことです。その名の通り、音だけではなく映像データも一緒に処理します。
プレーヤーから受け取った映像の信号はテレビやプロジェクターへ、音声はスピーカーへ振り分けられます。
ホームシアターは、通常5.1チャンネルなら部屋に6本のスピーカー、
7.1チャンネルなら8本のスピーカーを設置して映画館のようなサラウンド音場を作り出します。
そのためAVアンプには多数のスピーカーを鳴らすアンプ回路、サラウンドのための機能も持っています。
デノンのAVRシリーズは、さらにFMチューナーなどの機能も搭載しています。
デノン AVサラウンドレシーバー AVR-X2000
その他にも最近は小型のPCオーディオ用アンプやヘッドホン用のポータブルアンプなどが出てきていますが、
そのあたりはまた別の講義でご説明しましょう。
(Denon Official Blog 編集部I)
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