PMA-150H使用リポート2 USB-DAC機能やAirPlay 2などを試してみた
PMA-150HはデノンHi-Fiの高音質と洗練されたミニマルデザインを両立したプリメインアンプ。最新鋭のクラスDアンプソリューションDDFA™アンプモジュールの搭載で、かつてない高音質を実現しています。 前回のネットワーク機能に引き続き、今回はUSB-DAC機能やAirPlay 2などの使い勝手について試してみました。
デザインシリーズについてはこちらをごらんください。
https://www.denon.jp/jp/designseries/index.html
今回もPMA-150Hを、CDプレーヤーやレコードプレーヤーを接続することなく、PMA-150H本体だけでどこまで音楽が楽しめるか、試してみました。
PMA-150HのUSB-DAC機能を使ってみた
今回はPMA-150HのUSB-DAC機能をまず試してみたいと思います。
接続の手順ですが、まずノートPCとPMA-150HをUSBケーブルで接続します。
PMA-150H側の端子はUSB 2.0 Type Bですので、それと接続するノートPCのUSB端子にあわせたケーブルを用意する必要があります。従来はPCのUSB端子はType Aが一般的でしたが、最近のPCの中にはType Cのみを持つものもありますのでご注意ください。
接続したらPC側の設定で出力先をPMA-150Hに設定します。今回はMac OSのノートPCを使用しました。Macの場合は「アプリケーション」→「Audio MIDI設定」と選択すると上記(右側)の画面が出てきます。そこにUSB-DAC端子に接続されているPMA-150Hが表示されますので、選択します。
次にPMA-150Hのフォーマットを選びます。マニュアルに「384000.0Hz、“2ch-32 ビット整数に設定することをおすすめします」とありましたので、そう設定しました。
これでコンピュータ側の設定は終了です。
あとはPMA-150H本体のセレクターでUSB-DAC機能を選べば準備完了です。
接続ができたら、Amazon Music HDのUltra HD音質の楽曲を試聴しました。PMA-150Hに搭載されているデノン独自のAdvanced AL32 Processing Plus(入力の経路に関係なくPCM信号であればすべて処理されます)の効果もあるのでしょうか、非常に解像度の高い、澄み渡った音という印象です。
USBメモリーに入れたハイレゾ音源の再生にも対応しています。
FLAC 96kHz/24bitのハイレゾの音源をUSBメモリーに入れて、PMA-150H本体に差して再生してみました。
USBメモリーに保存された音源はPMA-150H本体の液晶でもブラウズできますが、HEOSアプリの「USBメモリー」でもブラウズでき、ジャケット画像なども表示されます。
再生してみると、ハイレゾ音源ならではの細密な解像度と伸びやかな高音域を感じることができました。USBメモリーを使ったハイレゾ音源再生はネットワークやケーブルなどの接続が不要で、USBメモリーに音源を入れて挿し込むだけで簡単に楽しめるので、ぜひお勧めしたいと思います。
PMA-150HでAirPlay 2とSpotify Connectも使ってみた
USB-DAC機能に続き、iPhone、iPadやMacからPMA-150Hへ音声ストリーミングが行えるAirPlay 2を試してみました。こちらはHEOSアプリでのネットワーク機能の使用時と同じく、同一のWi-Fiネットワークに接続されている必要があります。逆に言えば同一ネットワークにつながってさえいれば、すぐに使える非常に便利な機能です。
こちらはApple Musicを立ち上げた画面。iPhone本体から再生するか、PMA-150Hから再生するかを選ぶことができます。そこでPMA-150Hを選べば、iPhoneからのストリーミング再生が行えます。同一のWi-Fiにつながっていればすぐに再生が行えます。外出しながら音楽を聴いていて、家に帰ったらすぐにPMA-150Hに接続して続きを聴く、という使い方もできそうです。
さて次はSpotify Connectです。
AirPlay 2がiPhone、iPad、Macなどのアップル製品に限定されるのに対し、Spotify ConnectはデバイスやOSを問わずに使用できます。
Spotify Connect
https://www.spotify.com/jp/connect/
Spotify ConnectはSpotifyのアプリがインストールされていれば、PCからでもスマホやタブレットからでも操作が可能です。アプリの画面にSpotify Connect対応のスピーカーが一覧表示され、そこからをPMA-150Hを選ぶだけで、どのデバイスからでも再生OKです。
もちろんBluetoothにも対応
PMA-150HはBluetoothにも対応していますので、スマホやタブレットなどをBluetoothで接続可能です。ネットワークにつながなくてもワイヤレス接続ができるので、気軽に音楽を聞きたい時、家のネットワークにつなげずに使用したい時などに便利です。
Bluetoothの接続方法は簡単。
リモコンでBluetoothボタンを長押しするとペアリングモードになります。あとはスマホの設定メニューでPMA-150Hを選ぶだけ。とても簡単に接続できます。Bluetooth再生時はスマホでの操作だけでなく、リモコンで再生、一時停止、スキップなどの操作を行うこともできます。最大8台までのBluetooth機器とペアリングすることができます。
今回はDALIのブックシェルフ・スピーカーOBERON1を使用しましたが、最後にヘッドホンでも試聴してみました。これもさすがの高音質。PMA-150Hはコンパクトですから、デスクトップに置いてスピーカーでもヘッドホンでも両方で使いたいと思いました。
というわけでネットワーク機能、USB-DAC機能を中心にPMA-150Hの使用レポートをお送りしました。ぜひお近くの取扱店で、PMA-150Hのサウンドと使い勝手をご体験いただきたいと思います。
(編集部I)