超初心者のための「ネットワークプレーヤーって何?」
オーディオネットワークのシステム図などで時折目にする「ネットワークプレーヤー」。一体何をする機器なのか、いま一つよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は超初心者のための「ネットワークプレーヤーって何?」をお送りします。
インターネットを使った音源の配信や、ハイレゾ音源の再生など、
最近オーディオ関連の分野でよく「ネットワーク」という言葉を耳にするようになりました。
デノンからもBluetooth & NFCに対応したネットワークCDレシーバー RCD-N9 の最新モデルと、
DSD 5.6 MHz対応と飛躍的な音質向上を遂げた、ネットワークオーディオプレーヤーDNP-730REが発表になりました。
そこで今回は「ネットワークプレーヤーって何?」をお送りします。
●ネットワークプレーヤーって何?
まずいきなりですが、ネットワークプレーヤーでどんなことができるか。
そのメリットを先にご紹介しましょう。
・ハイレゾやMP3などCD以外のフォーマットのデジタル音源が聴ける。
・音源配信など、聴きたい音楽をすぐに入手して聴くことができる。
・検索などで曲選びなどが簡単。
・CDを入れ替えるなどの手間がない。
・NASなどのデータストレージに曲データを保存するためCD棚がいらない。
・同じネットワーク上のスマホ、タブレットなどからリモートコントロールできる。
・ネットワーク環境内であれば、どこでも場所を選ばずに音楽が聴ける。
と、メリットがこれだけ列挙されると、まるで夢のようなシステムに思えますよね。
こんなにハイテクで便利なネットワークを自宅で組むのはさぞかし大変なのでは?
と思われる方も多いかも知れません。
でもご安心ください。
ネットワークプレーヤーを中心としたオーディオネットワークは、 とても簡単につくることができるんです。
●ネットワークを組んでみよう
オーディオネットワークって、こんなシステムになっています。
モデムとルーターはご自宅でインターネットを接続している方ならすでにお使いのはず。
最近は無線LAN環境の方も多いですね。
ネットワークプレーヤーとスピーカーは、たとえばCEOLシリーズのようにセットのものなら簡単。
もしすでにオーディオシステムをお持ちであれば、そのシステムにDNP-730REのような
ネットワークプレーヤーをお使いいただければOKです。
ちなみに図中にあるNASとはネットワークストレージ(Network Attached Storage)。
ネットワークに接続できる記録装置で、一般的にはLAN端子を装備したHDDです。
ネットワークでオーディオを楽しむ場合、通常はNASに音楽データを貯めておきます。
さて、信号の流れをご説明すると、デジタル信号は、NASに入っている音楽信号が
ルーターを介してネットワークプレーヤーに読み込まれます。
そして読み込まれたデジタルデータは、アナログ音声信号に変換され、
アンプ、スピーカーなどで再生されます。
図中の青い信号がデジタルデータの流れで、赤い信号はアナログ音声信号です。
スマホ、タブレットは、ネットワークプレーヤーをリモートコントロールします。
アプリなどを使うことで、大型のタッチ画面で直感的に曲選びなどが行うことができ、
大量の曲データからでも、聴きたい音楽が簡単にすぐ選ぶことができます。
またネットワークがつながっていれば、どこでも再生や操作が行えます。
NASやルーターが別の部屋にあっても、ネットワークにつながっていれば問題無く再生できるのです。
●CDをリッピングしてみよう
ではNASにどうやって音楽を入れるのでしょうか。
たとえばパソコンのiTunesなどでダウンロードしたMP3データや音源配信サイトで
ダウンロードしたハイレゾのデータをネットワークに接続されたNASに格納すればOKです。
でも、読者の方が一番お持ちなのは、おそらくCDですよね。
CDはiTunesなどの音楽再生ソフトウェアでmp3やWAVなどのデジタルデータに リッピングすることができます。
リッピングしたデータはNASへ格納。
そうすることでネットワークプレーヤーによって再生可能となります。
※リッピングとは
CDなどに記録されているデジタルデータをパソコンで扱いやすいデータに変換してファイルにすること。
●再生ソフトウェア、NAS、LANケーブルで音に違いは出るが……。
どうですか、ネットワークオーディオって、思ったより簡単ですよね?
実際には、リッピングのしかた、再生ソフトウェアによって音が変わったり、
NASやLANケーブルで音が変わったりしますので、
いわゆるHi-Fiオーディオと同じようにこだわるべきポイントもたくさんあるのですが、
細かい部分はさておき、まずは気軽にトライしてもらい、
ネットワークオーディオならではの便利さ、楽しさ、そして自由さを
体感していただきたいと思います。
ぜひ挑戦してみてください!
●デノンのネットワークプレーヤー新製品紹介
この11月にデノンから新しいネットワークオーディオ対応製品が 2モデル発表になりましたので、ご紹介します。
CEOL N9シリーズ
ネットワークCDレシーバー W (ホワイト)/ K (ブラック) RCD-N9
スピーカーシステム W (ホワイト)/ K (ブラック) 2台1組 SC-N9
オープン価格 11月下旬発売
Bluetooth & NFCに対応したネットワークCDレシーバー「CEOLシリーズ」の最新モデル。
CD、FM/AMラジオを搭載し、ネットワークオーディオ、AirPlay、インターネットラジオ、USB(Made for iPod/iPhone)などに対応。
光デジタル入力、アナログ入力なども備え、多彩な音楽ソースに対応したオールインワンオーディオシステムです。
ネットワークオーディオも手軽に楽しむことができます。
ネットワークオーディオプレーヤー DNP-730RE
46,000円(税抜価格) 11月下旬発売予定
DSD 5.6 MHz対応と飛躍的な音質向上を遂げた、ネットワークオーディオプレーヤー。
フラッグシップ・スーパーオーディオCDプレーヤー「DCD-SX1」にも採用されている高性能D/Aコンバーターを搭載した、
高音質設計のネットワークオーディオプレーヤー。
Hi-Fiシステムとの組み合わせもバッチリです。
(Denon Official Blog 編集部 I)